[ヘンリー・ムーア『王と王妃』]
その前の週、佐倉まで桜を見に行った。
しばらく遠出はガマン...のはずだった。
しかし。
友達からもらった白洲正子の本のなかで、
MOA美術館が紹介されているのを読んで、
そういえば去年の今頃も熱海に行ったなあ...と。
その時も帰りのバスの中でMOA美術館の看板を見かけて、
どんな美術館なんだろ...と思ったものだった。
柳澤孝彦が竹中工務店社員時代の1981年に設計したという。
そんなことを考えてたら行きたくてたまらなくなった。
日曜日、早起きしたら行ってみるか。
起きたら曇りだった。
迷った挙げ句、結局出かけることにした。
...行って大正解。
熱海にこんな楽園があったなんて。
MOA美術館へは熱海の駅からバスでおよそ10分。
美術館入口。
しかし美術館そのものはもっと山の上にある。
地中のカラフルなトンネルをエスカレーターでひたすら上がる。
およそ5連の長いエスカレーターの合間にあるヘキサゴンのソファ。
やっとついたか、と思いきや、まだまだ途中の円形ホール。
長いトンネルを抜けるとまず現れるムア広場。
...絶景。
美術館は2つのブロックが渡り廊下で繋がれています。
向かって右側。
こちらにはロビーや能楽堂、秀吉の黄金の茶室、レストランなどがあります。
真ん中の渡り廊下。
向かって左側。
こちらには展示室があります。
僕が行ったときにはシアトル美術館のアジア美術コレクションが展示されてました。
いよいよ中へ。
ロビー。
ロビーに展示されていた色鮮やかな陶器。
秀吉の茶室。
堀口捨己監修の元、再現されたものだとか。
能楽堂。
新しすぎる気がしなくもない。
もっと使い込まれてくると、味が出て来るのだろうか。
窓からの眺めも絶景。
しかしこの美術館の魅力はこの建物だけにとどまらない。
周囲の環境もこれまた素晴らしい楽園だった。
...【その2】へ続く。
【information】オフィシャルサイト
※2016年3月7日~2017年2月4日まで改修工事のため休館