ダダイスト・シュルレアリストの光線男【マン・レイ】

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『黒と白』


マン・レイ

-直訳すると『光線男』。
その名のごとく鋭い光線で時代を写していく。

大学の授業でその存在を知ったわけですが、
近所の図書館で彼の写真集を見つけたので、
改めて記事にしてみました。


ダダイストであり、シュルレアリストでもあった写真家。
彼の作品の中にはトリスタン・ツァラやアンドレ・ブルトンをはじめとした、
あらゆるダダイスト・シュルレアリストたちが写っています。

アルベルト・ジャコメッティも写ってたところをみると、
先日紹介したアンリ・カルティエ=ブレッソンと時代的にかぶってんですねー。

大学の授業では、ダダイスムやシュルレアリズムについて、
最初宣言文や詩などでその特長や様子を説明されるわけですが、
まるで意味が分からない。

僕等は心の中では主に「言葉」で話しているはずなのに、
その心の言葉はどうして他人に伝わらないものなのか?

...そこに写真や絵画、彫刻などの必要性があるのかもしれない。


正直写真のことはよく分からない。

絵画のほうが主義などによる差が分かりやすい気がする。
それはまあそれなりに絵を見るようになったからで、
写真もたくさん見れば、そのうち分かってくるのかな。
マン・レイやブレッソンの写真をみてるとそんな気がしてくる。

少なくとも、100ページの文章を読むよりも、
1枚の写真を見たほうが伝わりやすいものもある。
もちろんその逆もあり得るわけで、だからこそ、
どんなに文明が進んでも本がなくならないわけで。

言葉でなければ伝わらないことがあって、
写真や絵でなければ伝わらないこともある。
僕らの心の中は無限の多様性にあふれているわけだから、
それを伝える表現手法も無限にあるのだろう。

...とまあここまで能書きをたれても、
現状では写真のことはよく分からないので、
マン・レイとブレッソンの写真の違いを詳しく述べよ、
と言われても言葉ではなにも書けないのだけど、
何かが違う、ということはなんとなく感じる。

それをあえて言葉で説明するならば、

「マン・レイの写真は奇抜さとエロスに満ちている」

...ということくらいしか言えないわけで。
とにかく強烈。


...というわけで、以下マン・レイ作品の中でも
とくに気に入ってるものをネットから拾ってきました~



『黒と白』



『祈り』



『メレット・オッペンハイム』



『アングルのバイオリン』



『長い髪の女』



『涙』



『カサギー公爵夫人』



『理性への回帰』