念願の瀬戸内国際芸術祭を見に行ってきました。
本当は夏会期に行きたかったのですが、バタバタして行けず。
秋会期も終わりに近付いてようやく行くことができました。
芸術がどのように地域活性化に寄与できるのか。
それが学べる絶好の機会。
二泊三日の日程で行ってきました。
まずは犬島。
ちっぽけな島、と侮るなかれ。
小さな島には魅力がいっぱい詰まってました。
直島→豊島経由で港に到着。
まずは港そばのインフォメーションセンターで美術館のチケットと、
次の島への乗船券を購入。
まずは犬島精錬所美術館。
犬島アートプロジェクト「精錬所」として、2011年日本建築学会賞受賞。
設計者は三分一博志氏。
その名のとおり精錬所跡地の廃墟を美術館としたもの。
内部は道が折れ曲がっているのに入口から出口が見える、という奇妙なくらい通路からはじまる。
単に鏡の屈折現象を利用した簡単な仕組みなのだけど、
それを大空間の暗闇、という状況で感覚をセンシティブにすることで
不思議な感覚を呼び起こす。
インスタレーションというよりちょっとしたアトラクションみたいな。
お化け屋敷みたいな感覚だろうか。
外に出て廃墟巡り。
古めかしい廃墟の中になにげなく置かれているモダンなチェア。
発電所跡。
続いて家プロジェクトへ。
「F邸/Biota」(名和晃平/妹島和世/長谷川祐子)
名和さんの新たな境地を見た。
「太鼓の声を聴くように、昨日の声を聴く」(淺井裕介)
「S邸/コンタクトレンズ」(荒神明香/妹島和世/長谷川祐子)
無数のレンズが中に彷徨うさまは幻想的。
「A邸/リフレクトゥ」(荒神明香/妹島和世/長谷川祐子)
平面のパーツを前後左右奥行きを持たせて配置することで不思議な「帯」を実現。
中の谷東屋(妹島和世/長谷川祐子)
豊島美術館をギュッと凝縮したような。
「C邸/Master&Slave: Inujima Monogatari」(ジュン・グエン=ハツシバ/妹島和世/長谷川祐子)
シュールな映像作品。
「I邸/Universal Reception/*Universal Wavelength/Prayer」(前田征紀/妹島和世/長谷川祐子)
音響作品だった気がするけどイマイチ記憶に残ってない。
展示作品じゃないと思うけど、小さな小さな祠。
いやあ、犬島、なかなか良かったっす。