多摩美の卒制展へ行ってきました。
...といっても僕の通う上野毛校のではなく、
八王子校の生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻の卒業制作展です。
原宿のQUEST HALL3階。
上野毛の卒制展も行こうと思ってたんだけど、
運悪く体調崩してダウンしてしまい、結局行けず。
しかし同じ学校だけにちょくちょく情報は入ってくるので、
だいたいどんな感じかは分かっていたのですが、
それらの情報と比べると...
やはり八王子はスゴイ。
上野毛のほうはちゃんとした展示で見ていないので、
見せ方によっても見栄えは変わってくるのだろうけど、
それにしてもすごいと思った。
木やガラス、繊維、金属などさまざまな素材を
さまざまな技術を使ってデザインを思う存分表現している。
どんなに学生の能力が高くても、
環境がしっかりしていないとここまでは到底できないと思う。
上野毛校の環境で果たしてここまでできるのだろうか。
この1年を振り返って見る限り、疑問を感じずにはいられなかった。
ただ残念だったのは、これだけすばらしい作品を
学生が積極的にアピールする姿勢が感じられなかったこと。
説明員がいるのかいないのか分からず、それらしき人はだいたい身内と
ぺちゃくちゃおしゃべりばかり。
やる気あんのかなと思いました。
どれだけ素晴らしいデザインでもそれを最終的に相手に伝えなければ
それはないのも同じ。最後のプレゼンが一番大事なはず。
まあそういう部分は社会に出ておいおい磨かれてゆくものなのかな。
ダイヤの原石、という意味では学生展ってこんなものなのでしょうか。
展示内容の素晴らしさにも関わらず説明員がそんな感じだったので、
会場を2,3周したにも関わらず20分ほどで見終わってしまいました。
...とはいっても内容はやはり魅力的なものばかりだったので、
作品のカタログは買って帰りました。
1,500円。
同じ多摩美生ということで無料でくれないものなのかな。
ホント私大ってがめつい。
次に表参道でやってる環境デザイン学科の卒制展へ行ってみたら、
初日は16:40でクローズでした。残念。
まあこの学科には縁がない、ということなのでしょう。
プロダクトデザインのほうは明日日曜まで、
環境デザインのほうは月曜まで開催されてます。
興味ある方はぜひ。
どちらも入場は無料です。
詳しい情報は最上部のリンクを参照してください。
すぎの
確かに八王子はすごいですよね。
設備に関してはうらやましい限りです。
優秀な人材も集まっていると思います。
でも上野毛の学校でやってた卒展は
作者の生徒が側に来て積極的に説明してくれたりで感じよかったですよ。
一年生って言うと専攻のことで相談にのってくれたりしたし。
作品集タダだし笑…
tadaoh
すぎの >
上野毛は人で勝負!...ってことなのかな。
とどのつまりはそこが一番大事だったりするしね。
でも学生でここまでできるのか、という点では環境はやはり大事だな、とも思うんだよな~
tmbp
私大ががめついのではありません。
この展示は学生が有志で、お金を出し合って学生だけで行っている展示です。
カタログもすべて学生のみの手で作られています。赤字覚悟です。プロダクトは人数も少ない為、予算が大きく組めません。
そういう姿勢を、少しでも応援して欲しいという思いから値段を決めています。
がめつい、なんて言う人には、このカタログは買って欲しいとは学生は思っていません。
カタログを無料で配布しているという背景にはとてつもない苦労が有るはず。それを考えると上野毛はすばらしいとは思いますが、
なかなか難しいことなのではないでしょうか。
tadaoh
tmbpさん >
コメントありがとうございます。
> カタログもすべて学生のみの手で作られています。
> 赤字覚悟です。プロダクトは人数も少ない為、予算が大きく組めません。
> そういう姿勢を、少しでも応援して欲しいという思いから値段を決めています。
それなら、もっとその姿勢を態度で示してほしかったです。
少なくとも僕にはそれが感じられなかった。
> がめつい、なんて言う人には、このカタログは買って欲しいとは学生は思っていません。
「僕らの苦労と作品の良さが分かる人にだけ買ってほしい」
もしそう思っているならなおさら売れないと思いますよ。
がめついと言わせてるのは誰なのか。
その辺をよく考えてほしいです。
内輪で騒ぎたいだけなら、学内展だけで十分じゃないですか。
都内の一等地を借りて一般公開する、ということがどういうことなのか。
社会における展示とはどういうものなのか。
たとえ学生であっても卒制展なのですからその辺は考えて然るべきだと思います。
tmbp
都内の一等地を借りて一般公開するという姿勢だけでも、十分だと考えていますが、
そこまでしておいてアピールの姿勢が弱かったというならば、ご指摘の通り、説明員の態度については積極的に改善すべき点なのかもしれません。
私が述べた、赤字云々についてはあまり論点ではなかったかもしれませんね。
ただ、がめついから1,500円で販売している訳ではなく、それなりに理由があることをご理解いただきたい。
tadaoh
> ただ、がめついから1,500円で販売している訳ではなく、それなりに理由があることをご理解いただきたい。
分かりました。
ただ、見る人にとって1500円という値段の価値はカタログを作るのに必要なコストや苦労で決めるのではなく、
あくまで展示内容と関連付けて決めるものだということも理解していただきたい。
その意味においては僕にとってはけして満足のゆくものではなかった、ということです。
作品自体が素晴らしかっただけにもったいないと思うのです。
ak
東京の大学でデザインを教えている者です。
プロダクトデザイン学科の卒展(原宿クエスト)を拝見しました。
私は、すばらしい作品、展示だと思いました。学生の自主企画で、あのクオリティーを出すのは並大抵のことではありません。(私の学校でも学生たちが展示をしますので、どのくらいたいへんかは、見ればわかります)
カタログも購入しましたが、こんな立派なものを1,500円で良いのだろうかと思いました。すばらしいと思います。(^^)
tadaoh
akさん >
コメントありがとうございます。
僕はやたらと酷評したいわけじゃありません。
少なくとも同じ大学でも八王子校、ということで敬意も持っていました。
だから期待もしていました。
にも関わらず、残念だと思ってしまった来場者が一人でもいた事実を僕は伝えたかっただけです。
身内の苦労を身内が褒めるのは当然ではないでしょうか。
でもそれは学内展ですべきことでは?
一般展示する、ということは社会に対して広く評価を問う、ということです。
いろんな人が見に来ると思います。
僕のようにデザインに対する深い造詣を持たない人も中にはいます。
展示に満足しない理由を来場者の能力不足のせいにしてしまうことは、
商品を提供してその商品を使いこなせないのはユーザーのせいだと言うようなものだと思います。
しかしそれでは社会では通用しません。
このような評価を学生に対してするのは少々厳しいかもしれません。
でもただの学生展ならともかく、これから社会に出ようとする学生が開催するのなら、
このような評価も意識して然るべきだと思うのです。
繰り返しますが、
作品は僕も本当に素晴らしいと思いました。
だからカタログも買いました。
だからこそ画竜点睛を欠いたのがとても残念に思えたのです。
店長
こんばんわ、今春上野毛を卒業した店長です。今年の上野毛学内展見ていただけなかったみたいですね。とても残念です。ボク等の魂がこもった3日間だったのですが。。。
ちなみにボクの卒制作品である本がデザイン学科前のボードに差してあるはずなので読んでもらえたらと思います。銀色の表紙の文庫本です。(直樹さんが4月以降も500円で学内販売してくれています。)
ボクも30歳で上野毛に入学していろんなことを考えました。ボクのことは上野毛関係者(今度の4年生/教授/准教授/講師/副手さん/事務部の人/用務員さん等)だったら多分誰でも知ってるはずなんで聞いてみてください。
ボクも特に1年生の頃は上野毛をとりまく環境の全てに対してtadaohさんと同じようにややもすると批判的でした。
でも卒業して思うのは「とにかく上野毛は楽しかった」。tadaohさんの出来る範囲で、是非上野毛を盛り上げていってください。その辺は直樹さんか植村さんに相談すると良いと思います。もちろんボクで良ければ相談に乗ります。
店長