先の二つはどちらかといえばネガティブなレポートになってしまいました。
これでは都会の良さを伝えるどころか、都会の批判になってしまう。
都会には魅力が一杯だ。
が、その原石の多くは都会にはなく、周辺から持ち込まれたものである。
都会はパワーの源だ。
多くのエネルギーが集約し、費やされることで、驚異的な数の魅力が創造される。
が、しかし同時に驚異的に不要なゴミも生み出されるのである。
都会は余剰の源でもある。
ゴミと魅力の両方があるおかげで、魅力の見分けがしやすくなる。
多くの魅力と出会うことで、より良い魅力を作りあげることが出来る。
都会とはそういう場所である。
悪くはないけれど、魅力の原石そのものに出会うチャンスは意外と少ない。
...というわけで、三度目の正直。
魅力を作りあげる方法を学ぼう。
正直言って、ジャン=ミシェル・オトニエルという作家をよく知りません。
ただ、自分の作品の撮影を全面的にOKとした時点で、僕はこの作家に敬意を表するし、
その場を提供した原美術館も素晴らしいと思う。
クラシカルな空間に珠玉の作品の数々が映えますね。