The House Book ハウス・ブック【国内編】

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The House Book

The Garden Bookと同じくPHAIDONからの出版で
世界中から選りすぐりの500のステキな家が収録された本。
2005年3月第1刷発行。

本書中の500の家の中から、お気に入りを独断と偏見で百選、国内編。

海外編その1その2

ステキな家屋にステキな庭園。
晩年はこんなところで過ごしたいものです。
実際に住めるかどうかはともかくまず、晩年までに、
「自分が住みたいのはこんなところなんだ」というはっきりとした
イメージをもっていられるようにしたい。

そのためにはいろんな家を見なくちゃね。


マイ・ピックアップ百選その3。

※画像はネットから拾ってきたもので、本書中の写真とは必ずしも一致しません。
※番号は建てた人(設計した人)の名字順です。(お気に入り順ではありません)
※海外編はこちら【その1】【その2


【国内篇】

1.安藤忠雄ーコシノ邸(芦屋、1979−81年)

ファッションデザイナー・コシノヒロコさんの自邸。
現在はギャラリーとして一般公開されているみたいです。(予約制)


2.東孝光ー塔の家(東京、1966年)

狭い日本ならではの細長い家。


3.坂茂ーカーテンウォールの家(東京、1995年)

これまた大胆なカーテンウォールの家。
メンテとか大変そうだなあ。


4.藤森照信&大島信道ーニラ・ハウス(東京、1997年)

屋上緑化の走りですかね。


5.原広司ー伊東邸(長崎、1998年)

5.2メートル四方と6.4メートル四方の二世代住宅。


6.長谷川逸子ー練馬の家(東京、1986年)

大きくうねる屋根。


7.堀口捨己ー岡田邸(東京、1933年)

伝統的家屋の前に広がる革新的な庭。
現在は残ってないみたいで残念です。


8.石井和紘ー数奇屋邑(岡山、1990年)

独創的な仏間を中心に8つの自立した建物で構成されている。
伝統と革新が混在した不思議な家。


9.石川数正&康長ー松本城(長野、1591−94年)

天下の名城。現存12天守の一つ。


10.石山修武ーファンタジー・ヴィラ(愛知、1975年)

かまぼこ板状の家。
ファサードが典型的な一昔前の未来像。


11.伊東豊雄ーホワイトU(東京、1977年)

文字通り白いU字状の家。残念ながら解体されれて現存せず。


12.菊竹清訓ースカイハウス(東京、1959年)

細い柱によって持ち上げられたまさに宙に浮く家。
現在も健在だそうですが、1階部分が覆われており、
かつてのような宙に浮く感じは見られないのが残念。


13.岸和郎ー日本橋の家(大阪、1990−92年)

これまた縦に細長〜い家。


14.岸上克康ー今里の家(香川、1999年)

行灯のような家。


15.小川晋一ーキュビストの家(山口、1991年)

中尊寺金色堂のごとく、建物の中に建物がある二重構造の家。


16.岡田哲史&富山理佐ーVilla-Manbow(静岡、1997年)

空にプカプカ浮かぶマンボウの家。


17.アントニン・レーモンドー雲南坂の自邸(東京、1924年・現存せず)

1924年に建てられた日本で最初のコンクリート打放しの家だそうです。
ライトの帝国ホテル設計で来日した建築家は日本に留まり多数の名建築を残した。


18.妹島和世ー森の中の別邸(長野、1994年)

SANAAらしい、シンプルで無機質な白い家。


19.篠原一男ー白い家(東京、1967年)

伝統を再解釈して作られた革新的な家。


20.白川郷の農民ー合掌造りの農家(岐阜、18世紀頃)

厳しい冬を乗り越えるための急峻な屋根。
専門家ではなく、結束した住民コミュニティによってメンテされることで守られる美しい伝統。


21.徳川頼宣ー臨春閣(神奈川、1649年・1917年移設)

和歌山に建てられた徳川家の別荘。
現在は横浜の三渓園内に移築されて一般公開されています。


22.智仁親王ー桂離宮(京都、1617−62年)
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ブルーノ・タウトによって再発見された日本の美。
2008年に拝観しました。


23.牛田英作&キャサリン・フィンドレーーソフトアンドヘアリーハウス(東京、1993年)

ロの字状に配された建物の一角にめり込む青いタマゴ状の空間。
奇妙な形状だけど、屋上に豊かな緑があることであまり違和感を感じない。


24.山田守ー山田守自邸(東京、1959年)

日本武道館の設計で有名な建築家の自邸。


25.山下和正ー顔の家(京都、1974年)

文字通りファサードが人間の顔になっている家。
子供の頃に誰しも一度は描く妄想を現実化した家。


26.葉祥栄ー海と空の間のもう一つのガラスの家(福岡、1991年)

まあ、一言で言えば「おっしゃれ〜」。


27.吉村順三ー軽井沢の山荘(長野、1962年)

コンクリーの土台によって持ち上げられた木造の家。
一見アンバランスのようにも感じるけど、醸し出されるプロポーションの良さ。


住宅なので基本的には個人の所有であり内部を見学することはできないものが多いのだけど、
その建築的価値を認め、広く一般公開してくれてるものもあります。