The Garden Bookと同じくPHAIDONからの出版で
世界中から選りすぐりの500のステキな家が収録された本。
2005年3月第1刷発行。
本書中の500の家の中から、お気に入りを独断と偏見で百選、国内編。
ステキな家屋にステキな庭園。
晩年はこんなところで過ごしたいものです。
実際に住めるかどうかはともかくまず、晩年までに、
「自分が住みたいのはこんなところなんだ」というはっきりとした
イメージをもっていられるようにしたい。
そのためにはいろんな家を見なくちゃね。
マイ・ピックアップ百選その3。
※画像はネットから拾ってきたもので、本書中の写真とは必ずしも一致しません。
※番号は建てた人(設計した人)の名字順です。(お気に入り順ではありません)
※海外編はこちら【その1】【その2】
【国内篇】
ファッションデザイナー・コシノヒロコさんの自邸。
現在はギャラリーとして一般公開されているみたいです。(予約制)
狭い日本ならではの細長い家。
これまた大胆なカーテンウォールの家。
メンテとか大変そうだなあ。
屋上緑化の走りですかね。
5.2メートル四方と6.4メートル四方の二世代住宅。
大きくうねる屋根。
伝統的家屋の前に広がる革新的な庭。
現在は残ってないみたいで残念です。
独創的な仏間を中心に8つの自立した建物で構成されている。
伝統と革新が混在した不思議な家。
天下の名城。現存12天守の一つ。
かまぼこ板状の家。
ファサードが典型的な一昔前の未来像。
文字通り白いU字状の家。残念ながら解体されれて現存せず。
細い柱によって持ち上げられたまさに宙に浮く家。
現在も健在だそうですが、1階部分が覆われており、
かつてのような宙に浮く感じは見られないのが残念。
これまた縦に細長〜い家。
行灯のような家。
中尊寺金色堂のごとく、建物の中に建物がある二重構造の家。
16.岡田哲史&富山理佐ーVilla-Manbow(静岡、1997年)
空にプカプカ浮かぶマンボウの家。
17.アントニン・レーモンドー雲南坂の自邸(東京、1924年・現存せず)
1924年に建てられた日本で最初のコンクリート打放しの家だそうです。
ライトの帝国ホテル設計で来日した建築家は日本に留まり多数の名建築を残した。
SANAAらしい、シンプルで無機質な白い家。
伝統を再解釈して作られた革新的な家。
厳しい冬を乗り越えるための急峻な屋根。
専門家ではなく、結束した住民コミュニティによってメンテされることで守られる美しい伝統。
21.徳川頼宣ー臨春閣(神奈川、1649年・1917年移設)
和歌山に建てられた徳川家の別荘。
現在は横浜の三渓園内に移築されて一般公開されています。
22.智仁親王ー桂離宮(京都、1617−62年)
ブルーノ・タウトによって再発見された日本の美。
2008年に拝観しました。
23.牛田英作&キャサリン・フィンドレーーソフトアンドヘアリーハウス(東京、1993年)
ロの字状に配された建物の一角にめり込む青いタマゴ状の空間。
奇妙な形状だけど、屋上に豊かな緑があることであまり違和感を感じない。
日本武道館の設計で有名な建築家の自邸。
文字通りファサードが人間の顔になっている家。
子供の頃に誰しも一度は描く妄想を現実化した家。
26.葉祥栄ー海と空の間のもう一つのガラスの家(福岡、1991年)
まあ、一言で言えば「おっしゃれ〜」。
コンクリーの土台によって持ち上げられた木造の家。
一見アンバランスのようにも感じるけど、醸し出されるプロポーションの良さ。
住宅なので基本的には個人の所有であり内部を見学することはできないものが多いのだけど、
その建築的価値を認め、広く一般公開してくれてるものもあります。