神保町プチ散策

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バイトの面接からの帰り。

授業開始まで少し時間があったので、
前から行きたいと思っていた神保町の南洋堂へ行ってきました。

建築書籍専門の本屋で、2年ほど前に
ヘルツォーク・ド・ムーロンの事務所で働いていた菊地宏氏により改修。

外装はジャン・ヌーヴェルのアラブ世界研究所を少し彷彿とさせるソリッド感。
内装は、今どきのスマートさ溢れる空間。

この建物を訪れた時点では菊地氏のことは全く知らず、
大学に戻って、同級生に教えてもらってはじめて有名建築家の建物だと知る。


オフィシャルサイトでその作品群を見る限り、
色を上手く使う人なんだなあ...という印象。
白系、原色系を上手く組み合わせて心地よい空間を作る。
ヘルツォークの空間はまだよく分からないけれど、
やはり影響を受けているのだろうか。


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店内は1,2階が和書、3階が洋書の3フロア構成。
建築専門書のラインナップが素晴らしく、
絶版になって他では手に入らない本が多くあって目移りしちゃうのですが、
店内が狭いのがちょっと残念。
あと値段もそれほど安くないのも貧乏人にはちょっとね...

どうしても手に入れたい場合の最後の砦、といった感じかな。


しかしざっと見渡した限り、
auや新建築などの雑誌のバックナンバーは充実してたけど、
丹下氏の「人間と建築」「建築と都市」や、
マリオ・サルバドリの「建築構造のはなし」などの専門書は見つからず。


所狭しと並べられた建築書籍の中にもない本があるとは、
あらためて出版されている建築書籍の多さに驚かされます。


南洋堂を出て、靖国通りの裏露地を神保町の駅に向かっていると、
奇妙な建物に出くわす。

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神保町花月というどうやら吉本興業の劇場らしいです。
設計は日建設計、建築主は小学館。

どこかで見たことあるなあ...と思ったら、
2008年のグッドデザイン受賞作でした。

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模型では銀色の外壁ですが、実際は黒の鉄板で、
ひび割れた黒い箱、って感じです。


神保町、意外と建築的興味のそそる街。

また時間があるときにゆっくり散策したいと思います。