鮒ずしや 彦根の城に 雲かかる 与謝蕪村
夏休み二日目、佐川美術館を後にして現存十二天守の一つ、彦根城へ。
関ヶ原の戦いにおいて徳川四天王の一人として活躍した井伊直政が
その軍功により家康より近江国北東部を賜り、
その居城として彦根城が建てられました。
直政は戦傷が癒えず、築城が実現を待たずに死去してしまいますが、
その子直継の代になった1604年に築城を開始、20年の歳月を経て完成しました。
幕末に大老となった井伊直弼も藩主となるまではこの城で過ごしました。
明治の廃城令とともに解体の危機に遭いますが、
明治天皇が巡幸でこの城を通られた際に保存を命じられたことで破却を免れ、
現在まで往時の姿をよく留めています。
現存十二天守のひとつであり、天守・附櫓・多門櫓が国宝に指定されています。
大手門そばの駐車場に到着したあたりからポツポツ雨が降り出して、
登城を開始する頃には本降りに。
ずぶ濡れになってまで...とあきらめようかと思ったけれど、
せっかくここまで来たのだから...という思いが勝って結局登ることに。
往路は雨のためほとんど写真取れず。
ただ、にわか雨だったみたいで天守の中を観覧して外を出る頃にはすっかり雨は止んでました。
往路は大手門から入り、大手山道を登ってまずは天秤櫓へ。
長浜城からの移築だそうです。
時代劇の撮影でもよく使われるとか。
時を告げる鐘楼(時報鐘)。
今も定時に鐘がつかれているそうで「日本の音風景百選」に選ばれています。
続いて太鼓門。
この天守への最後の砦を抜けると見事な天守が現れます。
天守の片側に足場が組まれ、補修作業がされているようでした。
側面。
鬼瓦。
正面アップ。
さて、いざ天守の中へ。
この写真は最上階から降りてきた直後でクローズ間際のため、人が誰もいませんが、
天守の中に入った直後は雨天にもかかわらずすし詰め状態でした。
中は空調もなく(扇風機はかかってましたが)、蒸し風呂状態。
行列の中を亀の歩みで進むなかなかハードな状況でしたが、
それも二階への階段までで、その後はスムーズに観覧できました。
幕末の大老・井伊直弼。
二階への急峻な階段。
独特な屋根組。
最上階からの眺望。
遠くに琵琶湖が見えます。
彦根城博物館。
元は表御殿だったところ。
今回は時間がなく、訪れることができませんでした。
玄宮園。
城の北東にある大名庭園。
こちらも今回は時間がなく、残念ながら訪れることができず。
袋は表門山道を降りて、表門経由で駐車場へ。
お堀の白鳥。
今度は人の少ない時期にもっと時間をとってじっくり回りたいと思います。
訪問日:2018年8月12日(日)夕方
【Information】オフィシャルサイト
アクセス:JR彦根駅より徒歩15分、名神高速彦根ICより車で10分程度
周囲に有料駐車場多数あり(今回は大手門そばの駐車場[1日400円]を利用)
観覧時間: 8:30〜17:00 年中無休
観覧料: 一般800円、小中学生200円