まだDVDがない頃のドラマなんですね。
ストーリー自体は古臭さを感じさせないけれど、
携帯電話が一切登場してこないことや、
やけにバカでかいビデオカメラが時代を感じさせます。
倦怠期の夫婦。
ある日そんな妻の前に現れた白馬の王子。
愛ってなんだろう。
家族ってなんだろう。
もう恋に恋する歳じゃない。
恋愛に夢やロマンばかり求める気分じゃない。
それでもこのドラマを見てしまうのはどうしてだろう。
白馬の王子に出会って、妻は最初愛は王子の中にあると思った。
でもやがて愛は自分の近くの家族にあることに気付く。
自分のことや自分に近いものって意外と見えないものです。
夫婦は白馬の王子という現実離れした存在に出会うことで、
自分の身近な存在にある「愛」に気付いた。
...青い鳥的な教訓ですね。
最終話。
夫か白馬の王子か、父親の分からない子を宿した妻。
ようやく本当の愛に気付くも、そんな自分を許せず、
王子からも夫からも身を引こうとする。
妻をを追っかけてきた夫は言う。
「DNAとか、血液型とかで親なんてものは決まるんじゃない。
自分が親だ、という自覚が人を親にする。」
...人間は本来、愛にあふれた生きものなのだ。
それが人間の持っている本当の可能性なのだと思う。
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