ミセスシンデレラ

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

012546020ea0749f71339110_L__AA280_.jpg


まだDVDがない頃のドラマなんですね。

ストーリー自体は古臭さを感じさせないけれど、
携帯電話が一切登場してこないことや、
やけにバカでかいビデオカメラが時代を感じさせます。


倦怠期の夫婦。
ある日そんな妻の前に現れた白馬の王子。


愛ってなんだろう。
家族ってなんだろう。

もう恋に恋する歳じゃない。
恋愛に夢やロマンばかり求める気分じゃない。

それでもこのドラマを見てしまうのはどうしてだろう。


白馬の王子に出会って、妻は最初愛は王子の中にあると思った。
でもやがて愛は自分の近くの家族にあることに気付く。

自分のことや自分に近いものって意外と見えないものです。
夫婦は白馬の王子という現実離れした存在に出会うことで、
自分の身近な存在にある「愛」に気付いた。

...青い鳥的な教訓ですね。


最終話。
夫か白馬の王子か、父親の分からない子を宿した妻。
ようやく本当の愛に気付くも、そんな自分を許せず、
王子からも夫からも身を引こうとする。

妻をを追っかけてきた夫は言う。


  「DNAとか、血液型とかで親なんてものは決まるんじゃない。
   自分が親だ、という自覚が人を親にする。」


...人間は本来、愛にあふれた生きものなのだ。
それが人間の持っている本当の可能性なのだと思う。