帰省

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実家へ帰ってきました。
前回の帰省から実に1年ぶり。

祖父は...ほとんど僕が分からなくなっていた。
実父と勘違いしたり、甥っ子と勘違いしたり。
ますます小さくなり、祖母の介護がなければもはや
一人では生きられない身体になっていました。
どんどん子供に戻っていく...そんな感じでした。

祖母も口は相変わらず達者でしたが、
祖父の介護に疲れているようでした。
膝を痛めたりと確実に歳はとっているようで、
会いに帰る時間がいかに貴重なものか改めて実感しました。

隣に叔父家族が住んでいるのですが、三人の子供を抱えて
叔父も身を削って働いているらしく、大変そうでした。
叔母も子供の面倒でやはり大変なようでした。

みんなみんな大変そうだった。
それでもみんな弱音ひとつ吐かず元気に生きている。

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強い家族に僕は育てられた、と思う。
弱い僕がなんとか生きていけるのも、
この家族に、家族と故郷を与えられたからなのだ。

それでもここは故郷であっても僕の居場所じゃない。
僕が生きる場所ではない。

それはこの家族が決めたことじゃない。
僕自身がそう感じ、選んだこと。
たとえそれが自分のエゴから来るものだとしても、もう居場所にはできない。

感謝と陳謝の念にあふれつつも、何の役にも立てない自分が悔しい。

僕だけが気ままに自由に生きている。

ある意味それは幸せなことなのだろうけど寂しいものでもある。
人は何かを背負うことで幸せを感じる生き物なんだろう。
結局僕はほかの誰かと何かを背負い、幸せになることでしか、
祖父母、叔父家族に報いることはできないのだろう。


家族に退職の報告をしました。
みんな意外と冷静な反応でした。
一人ならなんとでもなる、そんな感じでしょうか。

去年は離婚、今年は退職。
なんとも心配をかけどおしですが、
強い家族とその家族に育てられた僕だからなんとかなるだろう。

  そのうち幸せになるだろう。
  きっと幸せになるだろう。
  絶対幸せになる。

でも帰れるうちはもっと実家に帰ろう。
祖父母に残された時間は意外と少ないのかもしれないのだから。


実家に帰った翌日は先日の尾道散策の疲れのせいか、1日寝てました。

そして翌日。
妹に会いに広島市内へ。

...再開編へ続く。