藁葺屋根の家

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田舎といえば、藁葺屋根...という時代でもなくて。

都会が変化するように、田舎だって変化する。
ここ遊子川でも、藁葺屋根の家はめっきり見られなくなっており、
ほとんどが瓦屋根やトタン屋根になってきていて、
現存する藁葺屋根は一軒のみだとか。

瓦屋根だって今の若い人たちからすれば、伝統的なスタイルに見えてしまう時代。
藁の葺き替え方を知っている人も少なくなってきて、
こうした味わいある藁葺の家を目にする機会が少なくなってしまうのは寂しいものです。


その一軒だけある藁葺屋根の家が藁を葺き替え中、ということで
その作業を見学させてもらいました。


結構な高さのところで、結構な量の藁を3,4人の人手でせっせと積んでゆきます。
手作りの足場は結構ぐらぐらして慣れないとちょっと怖い。
結構な労働力を要するこの作業を、結構お年を召された老人方が、
笑いながら楽しそうに作業している。

過疎化とか限界集落だとか聞くと、「ちょっと元気のない地域」って想像しちゃうけど、
実際この地域の人たちは子供から老人まで、みんなとても元気。

...都会人の方がよっぽど元気がないように見えてしまう。


全景。

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下はこんな感じ。

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家の周囲に足場が組んであります。


はしごを登って、屋根の上へ上がらせてもらいました。

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すでに積み上げた藁の上に竹でさらに足場を組んで、藁を高く積み上げていきます。
古い藁と新しい藁を織り交ぜながら、ひたすら積み上げていきます。
結構な作業量で、数週間ほどかけて葺き替えていくのだとか。


屋根の上からの絶景。

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家のそばのため池。

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葺き替えが終わる頃、また見に行きたいと思います。