クロッケー初体験

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  限界集落:
  過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、
  冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落
  (Wikipediaより)


遊子川は限界集落です。

「限界集落」と言葉で聞くと、年寄りばかりで元気がない地域、というイメージを持ってしまうけど、
生活維持のために必要な人口が不足しているかもしれないけどれど、
そこで暮らす住民のみんなは子供から大人まで、みんな元気。

若い人たちがソフトボールやバレーボールを楽しむ一方で、
お年寄りはクロッケーなるスポーツを楽しまれているとのこと。

Wikipediaで調べると、クロッケーとは、


  「芝生のコートで行われるイギリス発祥の球技。日本におけるゲートボールの原型」


だとか。


ゲートボールではなく、「クロッケー」というところがなんかオシャレです。

そのクロッケーを初体験。

年寄りのスポーツと侮るなかれ。
...なかなか奥が深い。


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初体験でルールが全く分からないまま、プレー開始。
実際にプレーしながらルールを学ぶ。

正規のルールなのか、ローカルルールなのかよく分からないけど、
3人一組でのチーム対抗で、10m四方のコートの中にある6つのゲートを
各人の持ち玉を木のクラブで打って順次くぐらせ、最終的に中央のポールに当てる、というものらしい。
ゲートに玉をくぐらせるごとに1点が加算されて、中央のポールに当てると15点。
15分1ラウンドで制限時間内に多く点を稼いだチームが勝ち、ということらしい。

チーム戦だけに連携プレーが重要なわけですが、
最初はそんなところにまで意識が回らず。
一番は青、二番は橙、三番は緑(これが本当に合っているかどうか未だに分からない)
...といった具合にプレー順に色が割り当てられていて、
その色で敵味方を判別するのですが、最初のうちはその色と番号が覚えられない。

そして玉を真っ直ぐ飛ばすことが結構難しい。
最初のうちは50cm先のゲートにボールをくぐらせることが全然できなくて、
なかなか次のゲートへ移動できずにいました。

さらには、玉が飛ぶ距離をコントロールするのが難しい。
最初は距離感がつかめずちょこっとしか飛ばなかったりオーバーランしたり。


しかしまあ、分からないなりに何ラウンドかプレーしていると、
ルールもだんだん理解してきて、球の打ち方も手首のスナップや身体の重心の調整で、
コントロールできるようになってきて。
まさに身体で覚えるとはこのこと。
コツがつかめると楽しくなってくる。

ド素人の足手まといにもかかわらず親切に教えていただいたおかげで、
初体験ながらプレーを楽しむことができました。


それにしても普段は杖を歩いているようなお年寄りが、
勢いよく正確にボールを打つ様には驚かされます。

ご老人方もとても元気。


あらためてこの地域の活力を感じました。

足らないのは人手だけだ。
もう少し人がこの地域に集まるようになれば、この地域はもっと元気になる。

...そんな可能性を感じたひとときでした。