月一回の集落応援隊の定例会議。
毎月の活動報告を行う場なのですが、今回は僕の歓迎会をしていただく、
ということで宝泉坊に隣接する城川町高川地区の公民館へ。
宝泉坊とは食事処、宿泊ロッジ、プール、テニスコートなどを備える複合温泉施設で、
城川の中の一大リゾート地。
遊子川からは車で20分程度なのですが、
今回は歓迎会でお酒を飲む、ということで宝泉坊に宿泊することに。
まあ、そうそうここに泊まることもないだろうし、これも良い機会。
「リゾート」。
偏見かもしれないけど、僕はこの言葉があんまり好きじゃない。
田舎に都会の「洗練されたイメージ」を持ち込もうとしているような気がして。
まあそれも多少程度なら悪くない気もするけど、
田舎が持っている「自然への近さ」、
自然の持っている本質への近さ、という田舎の良さを無視するところまでいってしまうと、
とたんにそのイメージは陳腐なものになってしまう。
場所性のない機能性、という都会のイメージは田舎にはいらない。
場所性やその場所が積み重ねてきた歴史性を壊さないような施設。
逆にそれらの特性を生かすような。
そのようなものをこれからは考えていかなければならないのではないでしょうか。
今回宿泊した宝泉坊ロッジ。
あたかも軽井沢にいるようなオシャレ感。
まあ、確かに悪い気はしない。
実際、翌朝目が覚めて眺める窓外の景色は爽快そのもの。
...一方で。
宝泉坊の意外な一面を高川地区の集落応援隊員の方が案内してくれました。
ご近所の住民の方にも偶然出会えて、貴重なお話を聞くことができました。
一連のリゾート施設に面して走る国道を挟んだ向かい側、
温泉の源泉がすぐそばの民家の畑に湧き出ています。
手を浸してみると冷たい。
...どうやらここの温泉は冷泉のようです。
それもリゾート温泉の中にいると分からない。
この源泉のそばに立つ、樫木のご神木。
昔はもっと枝を広くのばした巨木だったそうです。
ご神木のそばに立つ、妙に色っぽいお地蔵様。
このご神木もこうして連れてきてもらわなければ、
目の前にありながら気づくこともなかった。
別にリゾート施設のすべてを否定しようとは思わないけれど、
こうした古き良きものを大切に見守り続ける姿勢を見失わないでもらいたいものです。
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