大山町御来屋地区

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第30回地域づくり団体全国研修交流会鳥取大会。

日曜日は宿泊した宿坊での座禅体験の後、御来屋地区へ。
地区を散策して、感じたことなどを発表。

黒い瓦屋根で美しい街並みを形成しており、
名和神社、住吉神社という二つの由緒ある神社を擁し、
後醍醐天皇が訪れたとされる着船所跡など、
文化資産としての魅力がある地区ですが、
一方で普通の生活圏としては、元気の無さを感じる。

地域の良いところと悪いところを大別して感じるところを発表しましたが、
悪いところとして「人がいない」という点がありました。
個人的には人の多い少ないはあまり良し悪しには関係ないと思ってます。
人が多くても地域に感心のある人がいなければ、その地域は活性化しないし、
人が少なくても、皆が団結して地域づくりに取り組んでいるのならば、
それなりに魅力ある元気な地域になるのではないでしょうか。
もちろん必要最低限のリソースさえ確保できないのは問題ですが。

地域の悪いところを探すより、良いところを探して、
その魅力を育て、分かりやすいカタチとして内外にアピールする。
その大切さ、面白さを地域の人が理解しているか。

なにごとも楽しまなきゃね。


名和神社を下って、名和公園から眺める海と線路に挟まれた街並みが美しい。

撮り鉄が好きそうなポイント。

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駅のプラットフォームには焼肉屋さんがあって、
駅で焼肉がいただけます。要予約だそうですが。


昔ながらの風情ある日本家屋。

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ところどころ空き路地が目立つのは過疎化が進んでいるんでしょうね...

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文化的景観の維持も難しく、ところどころ現代風になっているのがちょっと寂しい。


住吉神社。

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本殿内に飾られている大山の絵。

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下の方に御来屋の街並みが描かれており、街並みの歴史の深さを感じさせます。


一風変わった燈籠。

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「遊子川の日々」とありながら、遊子川以外の地域の記事が多いのは、
単に地域内にネタが少ないからではなく、
地域づくりとは、対象地域内だけで完結するものではないからです。
地域はその地域だけで成り立つものではなく、
周辺との良好な関係によって成り立つものです。
良好な関係を築くには、自分たちが暮らす地域を良く知り、
どのようなスタンスでイルカをしっかりアピールするのと同時に、
どのような相手とどのような関係を築きたいかを明確にしておくこと。

ネットワーク化が進んだ現代社会においては、
周辺地域は単に物理的な距離による隣近所に限らなくなってきています。
かといって、やみくもにどこでも良い、というわけでもない。

膨大な選択肢の中から本当に求める相手との良好な関係を築く。
それがキーポイントであり、現代における地域づくりの難しさでもあるんでしょうね。