オオボケ・コボケ

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  ♪ 生きることは旅すること 終わりのないこの道
   愛する人そばに連れて 夢探しながら
    雨にふられて ぬかるんだ道でも
   いつかはまた 晴れる日が来るから
    ああ川の流れのように おだやかにこの身をまかせていたい
   ああ川の流れのように 移りゆく季節雪どけを待ちながら ♪

  (美空ひばり『川の流れのように』)


さて、美空ひばりが夢を誓った大杉から。
流れる川のように徳島へ。


徳島で行きたかった場所の一つ、大歩危・小歩危峡へ。
吉野川両岸に砂質片岩という硬質の岸壁が広がる峡谷地域。

四国三大がっかりポイントなんていう人もいたけれど。

一目見て、僕はここが気に入った。


吸い込まれるようなエメラルド・グリーン。


  行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
  よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
  久しくとどまりたるためしなし。

  (鴨長明『方丈記』)


すべては流れる川のように変わっていくものだけど、
それでも人は変わらない永遠不変の真理を求め続ける。


大歩危に入る直前。
ふと空を見上げると虹が。

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ラッキー、と思いつつ、これまで晴天だったのに...と不吉な予感。


案の定、大歩危駅につく頃には怪しげな曇天へ。

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展望台その1。道の駅らしい。

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「大歩危峡まんなか」の遊覧船。

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冬はこたつ船として運行されるそうですが、
この頃雨が本降りになってきたのと、鳴門への長い道中が残っていることもあって、
今回は上から眺めるのみ。


展望台その2。小洒落たお店の集まる施設。

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ここは下に降りてゆくのにお金を取られます。
...といっても100円だけど。
ここまでくるとにわか雨は上がって、また晴れてきたので、
せっかくなので下に降りてみることに。

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続いて小歩危峡。
ここは大歩危峡のようなこれといった展望スポットは見当たらなかったのだけど、
赤川橋という古ぼけた吊り橋がありました。

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この橋は観光用ではなく、森林管理を主目的とした市道だそうです。

橋は思いの外揺れてちょっと怖かったけど、
やはり橋の上からの眺めは格別。

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昔、山で切り出した材木を運んでいたリフトでしょうか。


大歩危峡と小歩危峡は連続していて、
道標ではここからが大歩危でここからが小歩危、とあったけれど、
正直大歩危と小歩危で分ける意味がよく分からなかった。
大歩危だから大きい、小歩危だから小さい、というものでもなさそうだし。
一箇所で同じスポットでも良さそうなものだけど、
大歩危・小歩危と分けたのはなんでなんだろ?


早々に通りすぎようと思っていたのだけど、
気づけばやはり長居しちゃって、すっかり夕暮れ時。

徳島に入ったとはいえ、まだ西端。
流れる吉野川に沿って、東端の鳴門までまだまだドライブは続く。