愛護班スキー体験活動

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合気道にスキー、バドミントン、テニス、インラインスケート...

二十代から三十代前半は暇さえあれば身体を動かしていました。

スキーはそのなかでも熱中していたスポーツの一つで、
基礎スキー、モーグル、そしてたまにポールをやったり。
冬のシーズンはほぼ毎週雪山に出かけ、夏のオフシーズンも
室内スキー場やインラインスケートなどのオフトレに明け暮れていました。
まさにスキー漬けの人生で、スキーを中心に生活は回ってました。

10年ほど前に、三年がかりで東京都スキー連盟の準指導員資格を取得しました。
といっても社会人スキー部で大人相手にレッスンしていただけで、
子どもたちやスキー初心者に教えることはほとんどなく。

指導員資格、といっても教え方のノウハウを練磨するのではなく、
滑り方の技術や理論を練磨するもので、また、スキースクールでは
この資格がなければ教えてはいけない、というものではなく、
あくまでスキー技術の到達度を客観的にアピールするものにすぎない。
指導力は実際に指導の実績を積むことでしか蓄積されない。

...ということを今回痛感しました。

遊子川愛護班連絡協議会主催のスキー体験活動に参加してきました。


子どもたちにスキーを教えるのって難しい。


先日の下見とはうってかわっての晴天。
気温も適度に低く、雪質もなかなか良い。

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...気持よくかっ飛ばしたいところですが、本日はお仕事。

スキー初心者&初級者はスキー場のスクールで先生に教えてもらうのですが、
レベルや年齢がバラバラなので、僕はそのフォローに回ったわけですが、
これがまあ意外と大変で。

初心者や子どもたちにスキー理論を説いてもまったく通じず。
加えて自分自身雪上に立つのが5年ぶりで、カンが鈍ってることもあり。
普段自分が当たり前のようにしている動作が彼らにはまったくできないわけで。
なんか英語の出来ない自分が英語で意思疎通を図ろうとするようなもどかしさ。
リフトに乗せるのも一苦労。


頑張る子どもたち。

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大人も頑張る。

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親子で頑張る。

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午前中は一年生の男の子、午後は四年生の女の子についてほぼマンツーマンでフォロー。

これがまあエライ重労働で。

一日プルークスタンスで踏ん張っていたこともあって、翌日は全身筋肉痛。

それでもまあ、全員ケガもなくて幸い。

最初は思うように身体が動かせなくて文句ばかり言ってた子も、
最後のほうでは初級者バーンをスイスイ滑れるようになっているのを見て、
子どもの感覚吸収の早さ、鋭さに驚かされました。
そして、あらためてこの時期にいろんなことを体験させることの大切さを実感しました。
この時期は、特定のものごとに対する完成度を求めるのではなく、
自分が本当に好きなものを探すためにできるだけ多くの「体験」を提供することが大切なのだと。
そしてその体験を故郷でさせることが、地域を大切にする心を育むのだと。

とどのつまりは、それが地域に活性化に繋がるのではないでしょうか。

...と思えば今回もいい仕事をしたなあ(...と自分に言い聞かせる)。