子は宝である。
都会であれ、田舎であれ、このことに変わりはない。
どんなに万全な社会インフラが整っていても、
どんなに豊富なリソースがあっても、
どんなに大人たちが先進的な地域づくりに取り組んでいたとしても、
次代を担う人材を大切に育てない地域に未来はない。
...と思う。
遊子川に来て、なおさらそのことを痛感する。
遊子川の小学生は現在10名。
一学年ではなく、全学年で10名。
その10名による学習発表会が公民館で行われました。
僕はビデオ撮影係で本番のみ参加。
普段は、思わず「この子大丈夫かな?」と思ってしまうほど頼りなげな子どもたちが、
別人のようにセリフを噛むこともなく、スラスラハキハキ堂々としゃべっている姿にビックリ。
人数が少ないから一人が二役したりもする。
それどころか、さらに手話も交えたりもする。
子どもたちの能力をいかんなく発揮させる。
先生や子どもたちの両親、地域の仲間が結びついているからこそできるのでしょう。
マス社会ははたして理想の社会なのだろうか。
全校生徒10名の学校を前にして考えさせられる。
朝8時。本番直前まで念入りな練習。
本番までの2週間、ほぼ毎日熱心に練習してました。
この年代に何かに打ち込むことの楽しさを身体に覚え込ませることは
きっと良い財産になることでしょう。
お客さんも満員御礼。あとは出番を待つのみ。
いよいよ開演。低学年グループによるオープニング。
楽器演奏。
低学年による演劇。
ぼくドラえもん。
中学年による演劇。
すーいすい。
PTAの大人たちも熱演。
「この紋所が目に入らぬかー!」
そして高学年は一転してクールでオシャレな二人劇。
最後は、全員で「小さな世界」熱唱。
手話付き。
遊子川は確かに小さな世界かもしれない。
でも、小さな世界で大きな世界を感じることはできる。
それが人間に与えられた素晴らしい能力なのだから。
子どもたちに、自分たちが住む遊子川という地域に誇りを持ってもらいたい。
それも立派な地域おこしだと思うのです。
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