ニシアワー一日目は森の学校を中心とした活動拠点の見学でしたが、
二日目はその活動の原資となっている森を見学しました。
ただひとつの森を見るのではなく、
原生林と人工林の二タイプの森を見ることができたのがとても良かった。
農業や林業というと、工業に比べると自然に近い分、
環境にやさしい、エコ的なイメージがありますが、
土を掘り返し、木を伐採したりと自然環境を劇的に変えてしまう生きものは人間以外にいません。
すべての生きものは自然環境を利用し、活用していくことで生きており、
その行為により自然環境は流動的に変化していくものだけど、
それは同時に常に成長的である。
人間だけが劇的に創造的である一方で、劇的に破壊的になってしまう。
それはともかく、第一次産業は自然と人間との接点にある。
その環境は少なからず人間の自然との関わり方を考えさせてくれる。
自然と人工の良い関係の構築。
そこに人類繁栄のカギがある気がしますがはたしてどうやら。
まずは若杉原生林へ。
「若杉」と言っても若い杉が集まった森、というわけではありません。
吉井川のせせらぎ沿いに山を登っていきます。
ところどころにまだ雪が残っていて、足元が悪く長靴必須。
ゆっくり30分ほど登ったところで見事なブナ林が。
木の根っ子周囲に雪がないのはなぜだろう?
木も熱をもつ、ということなのか?
サルスベリのようなツバキ科の樹木。
続いて人工林へ。
道路端で斜度もゆるく均一的な地面、と条件が良いこともあって、よく整備が行き届いた森。
木が密集しているように見えるけれど、実際人が入ると...
こんなにも隙間がある。
つまりきちんと間伐がされている、ということ。
年月の流れを感じさせる苔生す間伐の切り株。
かなり前に間伐が終了している、ということですね。
麓に降りてきて。
和紙の原料となる三椏の花。
この三椏を使って和紙作りに取り組んでいる地域おこし協力隊の方がいるそうです。
今回の宿、国民宿舎「あわくら荘」。
こちらでは朝食だけいただいたのですが、なかなか朝から豪勢でした。
温泉もなかなか快適。
今回は森の学校の担当者の方が説明・案内はもちろん、宿への送迎や食事のアテンドなど
一貫してやってくれたので非常に快適でした。一緒にいる時間も長いので、
いろいろ話すことができて理解を深めることもできました。
やはりこういう視察見学の受け入れというのも地域づくりなんですね。
そして、この担当者の方も地域おこし協力隊の卒業生!...というのも嬉しかった。
おおいに励みになりました。
来月からの任期最後の年度のスタートを前にして、良いカタチで2年目を締めくくれそうです。
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