遊子川特産品開発

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遊子川もりあげ隊環境部の取り組みとして、「特産品開発」があります。

地域の特産品開発は、地域おこしの手法としては最もメジャーどころなのではないでしょうか。

地域で作ったものの価値が認められ、売れる。
経済効果はもちろん、地域の価値が分かりやすい「形」として認識されるから。

しかしもりあげ隊では、これまで特産品の開発に関してどこか後手に回っていました。
地域美化や防災対策などが優先され、経済復興については後回しでした。
それはたぶん、地域活性化活動が、これまでの地域活動の延長、
つまり「ボランティア」という意識でされていたからだと思います。

でも、それは単純に段階の問題であって、別段悪いことだとは思いません。
良くないのは、きちんと下地もできあがっていないうちに急激に事を急ぐこと。
地域おこしには時間がかかるのです。

ボランティアとは強者が弱者を助けること。
自分ではどうにもならないことを、他者に助けてもらう。
補助金なり、外部アドバイザーなり、最初はそれらにすがるのもアリだと思う。
しかし、地域おこしの本質はボランティアではない。
その本質は「自分のことは自分で何とかする」という自主自立の精神にあると思う。
そういう精神を育てることにあると思う。
だから地域おこしには時間がかかる。


しかし、遊子川は着実に成長している。
最近のもりあげ隊の活動でのみんなの口癖は「ボランティアではいけん」。
そしてついに、もりあげ隊でも今年度より特産品開発に着手することになりました。

微力ながらあせらずじっくり、この芽を育てたい。


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僕が取り組んでいる地域木材有効活用事業「ユスモク」も、
実は環境部での特産品開発事業になります。

それとは別に、地域の農産物を使って食品加工による特産品を作ろう、
という声が上がってきてます。
とくにトマト。
遊子川の特産品の一つですが、規格外で市場に出せないトマトを有効活用したい、と。


木工をやりたい、という思いが強いのと、食に無頓着、ということもあって、
僕自身はあまり農業及び農産物に関してはこの一年タッチしてきませんでした。

僕が「木工で食べていきたい」というと、
周囲の反応は十中八九が「それは無理だ」という否定的・懐疑的な反応です。
もちろん僕自身も、百発百中の自信があるわけでもなく、
木工で食べていくのは厳しい道だということは百も承知です。
「食い扶持は別の手段を講じて、木工は趣味でやればいい」とか、
「地元の女性と結婚して婿養子に行けばいい」とかよく言われます。

しかし難しいからこそ、地域おこし協力隊としてこの難関にチャレンジする意味があるのかな、
とも思ってます。

だから僕はこの仕事をしているうちは木工で食べていく手段を本気で考えていきます。


...おっと。今回は木工について語りたいのではなかった。


そう、遊子川でも食品加工による特産品の開発に乗り出すのです。

現状ではまだまだ動き出してすらいません。
関係者何人かで、簡単な打ち合わせを重ねているぐらい。


活動の母体は、農産物の生産者や料理する女性が集まる婦人学級になりそうです。
やはりこーゆーのは女性が得意なのかな、と。

もりあげ隊では、活動の段取りだとか、必要な知識・技術の調査・研修だとか、を
サポートしていく予定です。

先日の防災訓練でもそうですが、これまではもりあげ隊単独、主導で活動していたものが、
地域内の各団体へ、活動の場が着実に広がっています。
ゆっくりとではあるけれど、着実に地域おこしの精神が遊子川に根づいている。

微力ながらあせらずじっくり、この芽を育てたい。