当然だけど、田舎は自然が近い。
自然が近い、ということは自然の美しさに近い、ということだけではなく、
自然の厳しさに近い、ということでもある。
自然と共に生きることは僕らにとって本質的であると同時に、
自然との戦いを余儀なくされる、ということである。
ただ、田舎でのんびり暮らしたい...という軽い気持ちでは、
当然のことながら田舎で生きていくことなどできない。
ある程度の「覚悟」が必要になる。
その覚悟が今の自分にあるか、といえば、
正直なところ、いまはまだ五分五分。
ただ、真剣にその覚悟を持ちたい、とは願っています。
それだけの魅力がここにはあると思うから。
城川ではイノシシによる農作物の被害が深刻です。
電気柵や狩猟・ワナなどの対策が講じられてはいるものの、
根本的な解決策がないのが現状。
そこで猪肉を食用加工することによって消費を促すことで、
イノシシ被害を軽減させる対策を行政でもとっているわけですが、
いかんせんリソース不足が響いて今一歩効果が伸び悩んでいます。
そこで今の僕にできることは、イメージによる啓蒙活動ではないか、と。
※あくまで現状じゃ個人レベルでノリで提唱するものです。
実際にこのようなプロジェクトが存在するわけではありません。
イノシシをたくさん捕獲して、猪肉をたくさん食べましょう!
そうすることで畑が守られます。
...とはいうものの、やはりいろいろ壁はある。
まず、猪肉はやはりクセがあり、好き嫌いがはげしい。
まだソーセージとハムしか食べてないけど、
生だとやはり臭い。
イノシシの刺身はその触感が高級感あって美味しいらしいけど、
やはりそれも新鮮さが命で、捕獲・解体される場所でなければ食べられない。
しかし裏をかえせば珍味としてアピールできなくもない。
魅力を見つけてそれをアピールしていく、というポジティブな手法に比べれば、
あまり良いアピールの仕方ではないかもしれない。
それでもまあ、田舎での暮らしの切実さを伝える、という点では意味あることだと思い、
今回このような啓蒙ポスターを作成してみました。
集落応援隊としての今後の活動を仲間と打ち合わせしている過程で作ったのですが、
いろいろ議論を重ねているうちに、気づけば日付が変わる30分前。
なんと8時間以上も食事もしないで(間食はしたけど)ぶっ続け。
深い。地域おこしは深い。
それでも僕等はその深みから上を見ていなければならない。
この世に天国など無い。
「粗(あら)」を探し始めればどんな地域だって、いくらでも出てくる気がする。
しかし僕達の役割は粗を探し出してそれを批判することじゃない。
地域おこしをあきらめる理由を探すことじゃない。
厳しい現実を認識することは大事だけれど、
それ以上に大切なのはその現実を乗り越える「魅力」を探し出すことだ。
それが地域おこしというものではないだろうか。
下手に粗に固執すると結局はミイラ取りがミイラになってしまう。
モチベーションも下がるだけ。
それならば、粗探しはほどほどに、魅力探しにエネルギーを注ごう。
大丈夫、僕等ならできる。
できなくとも次に繋げられる。
コメント