田舎を生きる、ちゃんと生きる。

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昔から群れではなく、単独で動くタイプだった。
群れで狩りをするライオンではなく、単独で狩りをするトラ。

決して一切のグループワーク、共同作業をよしとしないとか、
他人と協調できないといったわけではない(むしろ協調は得意かも)けれど、
グループに対してはどこかつかず離れずで、
「自分」という個にこだわりを持って生きてきたように思います。

そのスタイルは今も変わらないけど。

昔と違うのは、他人を理解することに喜びを感じはじめていること。
コミュニケーションを重ねることで、「共有」の喜びを感じはじめていること。


「今頃かよ!」

...というツッコミを受けそうですが、そう、今頃なんです。

人より歩みの遅い人生ですが、遅いなりに見えるものもある。
駆け足で進む人には見えないものが見える。
だからそんな人生も捨てたもんじゃないと、今は心から思える。

それも一つのシアワセの「かたち」なのだと。

僕は「かたち」にこだわります。

これからどんな人生を歩むのか自分でも想像つかないけど、
これだけは自信を持って言いたいと思います。


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8月から西予市の地域おこし協力隊「せいよ集落応援隊」4人の
協力体制を敷くための打ち合わせを重ねています。

4人はそれぞれ異なる担当地区を割り当てられており、
地域事情が異なる上に活動内容もバラバラではありますが、
4人のまとまりとしての「せいよ集落応援隊」を組織することで、
内外にその存在をよりアピールできれば、もっと活動の幅を広げられるのかな、と。


手始めとしてはまず組織としての目標とか、活動概要だとか、
スローガン・キャッチコピーといったものの検討を重ねています。
同時に各隊員の強みや活動目標を共有することで、
組織としてどのような活動をしていきたいのか、を探っていきます。

最初はバラバラだった個性も話を重ねるごとに共有化が進み、
一つにまとまりつつあるように感じます。
エゴを越えて自分の思いと他人の思いがひとつの場所に同居できる瞬間。
それが「共有のよろこび」というものではないのでしょうか。

地域おこしの基本もそこにあるような気がします。
地域の魅力を地域住民全員で共有すること。
地域住民だけでなく、周辺地区とも共有すること。

地域おこしというと、とかくその手法にばかり目が行ってしまうけど、
どんなにその手法が素晴らしくても、
その素晴らしさを皆で共有することができなければ、その手法はないのも同じ。

だからまず、その手法なり地域資源なりの「魅力」を分かりやすいイメージ、
「かたち」として表現すること。
それが大事なのだと思います。

そしてその「表現」という行為が「デザイン」であり、
僕のできる地域おこしだと思うのです。


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「田舎を生きる、ちゃんと生きる。」


このキャッチコピーを写真と共にポスター形式で提案したとき、
概ね好感をもってもらうことができました。
言葉+αの組み合わせで、表現力は倍増します。

ただ、現状は田舎はちゃんと生きれない悪い場所、と捉えられる可能性もある、
との指摘も受けました。実際自分でもそう思いながらの提案でもありました。

もっと上手い言い回しがあるのかもしれません。

ただ、誤解を恐れずに説明(言い訳)させてもらうと、
このキャッチコピーは僕自身に向けたものでもあります。
自然を意識しながら、文化を意識しながら生活する。
それが「ちゃんと生きる」ことではないでしょうか。
問題と魅力を同時に意識することで危機意識とモチベーションを同時にアップさせる。

...ということを表現したかったのですが、
やはり説明が要るようなキャッチコピーは良いものではないわけで。


まだまだ検討の余地が必要みたいです。

くじけずアイデアを出し続けようと思います。
それが今の僕らに一番必要なことなのだから。

たくさん案を出すことで、その案の良し悪しが見えてくるのだから。