藤岡琢也さんの遺作だそうですが、
DVD発売日が2004/11/12となっているのでけっこう前の作品なんですね。
しかもこの作品でも藤岡琢也演ずる源さんは早々に死んでしまう、という
なんとも皮肉な感じ。
しかし作品自体はコミカルかつシニカルでもあり、
高齢化社会が進む中で老後をどう過ごすべきか、
人間として一生を全うするとはどういうことなのか、
を考えさせられる感慨深い物語でした。
星野真理の水着姿も拝めますっ!
スタイルいいんだなあ、この娘。
人間も含め全てのいきものは「生」を選べないように、「死」を選ぶこともできない。
...とはあいだみつをの書にあった言葉。
「生」も「死」もどちらもただ「受け入れる」のみ。
「死」に備えていろいろ準備する源さんの姿は、
死後その演出を微笑ましそうに見つめる仲間の姿を目にすることで、
報われているように見えます。
実際、しめっぽい葬式よりはこういう華やかなセレモニーであるほうが
いいのかもしれない。いや、いいに決まってる。
でも、そんなに人間は強くない。
死にゆく人が自分は人生に悔いなく幸せを感じたまま死んでいける、
だから残された人に悲しんでほしくない、と思っても、
残されたひとにすれば大切な人をなくすのはやはり悲しい。
その悲しさを否定することはどうなのか、と。
葬儀が悲しみの場になるのは自然であり、
それは悲しみを乗り越えるための場なのだから。
来るべき死に対して備えをもつことは一見意義があるように思えるけど、
それは1ヵ月後の天気に備えて明日傘を持って出かけるくらい滑稽なこと
なのではないのかな...
...と思うのは僕がまだ自分は若くて、死期について実感が持てない、
と思ってるからなのだろう。もう30年も経ったときにこの作品を見たとき
どう感じるのか。たぶん、いや、絶対今とは違う感じ方をするはずだ。
でもそれまでは、まずは「今」を生きよう。
昨日を後悔しないように生きよう。

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