宇宙に夢はあるのか?

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

discovery.jpg


「まず言われるのは、必要なことだけをしろ。そして最後に言われるのもそれだ。ほかにはない!」「するとその間の授業では、必要なこととは何であるかを学ぶわけですね。」「そうだ。わしらは均衡というものを考えなくてはならん。それが破れると、人は他のいろいろなことを考え出す。真っ先に考え出すのは迅速さだ。」 ~中略~ 「みんな持っていた術や芸をなくしてしまったのに、あなたはちゃんとご自分のものを失わずに持っておられる。どうしてそれがおできになるのです?」「自分の術以上のものを望まないからさ。」(ゲド戦記Ⅲ さいはての島へ)


  米スペースシャトル「ディスカバリー」、打ち上げ延期 ガス漏れを発見


とくにこの手のニュースに興味があるわけではないけれど。


小さい頃なら誰しも宇宙に、宇宙飛行士に夢を抱くものではないでしょうか。

人間は「夢」という言葉が付け足されると、なんでも美化する傾向がある。


...そう思いませんか?

僕は宇宙開発に人類の夢が、未来がかかっているとは思えない。
...こう言うとあちこちから非難されるかもしれないけど。


...僕が無知なだけなのかもしれない。
人類のために、地球のために役立つ研究が宇宙でされているのかもしれない。


しかし。
この世界的な不況下で、世界中の経済活動が縮小傾向にある状況で、
巨費を投じてまでやる価値がどこにあるのか。

地上だけでは飽きたらず、空に、宇宙にまでゴミをまき散らしてまで
やる価値がどこにあるのか。


アポロ計画で1969年に人類が月に到着以後、
人類は月に足を踏み入れていない。

「この一歩は小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩である」

この名言に続く言葉は「その一歩でやめておけ」というのが
人類へのメッセージなのかもしれない。

地球に引き返し、大切な地球をもっとじっくり眺めろ、と。
人類は宇宙に出ることで地球の青さを知った。
地球が唯一無二のかけがえのない住処であることを知った。
それで十分ではないのか。

人類が宇宙に出たのは地球の価値を知るためであって、
地球外にその住処を求めるためではない。


住処が足らなければ、個体数が減るしかない。
弱者は滅び、強い種だけが残る。
一見過激で残酷な発言のように感じるかもしれないが、
それが自然淘汰というものではないのか。

弱者保護の精神は立派だけれど、ただ保護するだけでは
それは自然の摂理からは遠ざかっていく気がする。

弱者も強くなれる。
それが人間の強みだ。
強くなろうと思わせることが唯一弱者を救う道ではないだろうか。

昨今の少子化傾向を頭ごなしに悪い状況のようにメディアは言うけれど、
自然界の視線で眺めれば、それはごく普通の成り行きのような気もする。
強者は強くなればなるほど、その個体数は少なくなるべきなのだから。


...楽しけりゃいいじゃん。

確かに。

でもそれだけじゃあ本当に幸せに生きることはできない。