春爛漫

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「自分が誰であるか、何者であるかを知っている者など、そんなにはいないよ。」...「ほんのちらっと見えるだけさ。」(ゲド戦記Ⅴ『アースシーの風』より)

すでに桜は散り、新緑が目立つ時期ですが。
上の写真も実際は2週間ほど前の高輪プリンス前です。

ただ僕の心は春爛漫といった感じなので。
あくまでイメージとしてUPしてみました。

別に新しい彼女ができたわけでもありませんw
大きな決断をしたものの僕の心は相変わらず不安で一杯です。
なにか一つことを成し遂げると新たにチャレンジしたいことが出てくるように
なにか一つ不安が消えると別の不安が生じるもの。

この当たり前のことを僕はこれまで受け入れることができなかった。
不安があることは悪いことだ。そう僕は決めつけていた。

でもね。
不安のない人なんていないと思う。
一瞬一瞬で考えれば不安のない一瞬もあるだろう。
でも長い目でみればどんな幸せそうな人でも不安というものは
その人の心の中には必ずある。
永遠の安定、というものがないように不安は永遠になくならない。
永遠の安定、というものが仮にあったとしてもその中に居る
人間はけして幸せとはいえないんじゃないか、って思う。
だから人間は冒険にあこがれるんだ。

不安と安定、双方の存在理由を理解して人は幸せになれるんだと思う。
時にはバランスを崩し、時にとてもいいバランスのときがある。
どちらか一方だけではけして人は幸せになれない。

人はなにか上手くいかないことがあると「理由」を見つけたがる。
でもすべてのことに「理由」があるわけじゃない。
ないものをいくら懸命にさがしても、見つかるわけがない。
ときには「理由」のない世界もある。

ときに賢者であったり、ときに愚者であったり。
その時その一瞬で変化する人間を、この世の中を、
一意に定義しよう、なんて思うから人は悩む。

その時その一瞬を、この無常の世界を。
ただ「受け入れる」。
それができるようになればこれほど幸せなことはない。
そこが僕の目指すところだと思う。

僕の中にはまだまだ受け入れられないものがたくさんある。
でもどうすれば幸せになれるか分かった今は
前とはちょっとだけ違う。ちょっとだけ幸せになっている。

だから僕の心の中は今、「春爛漫」なのです。