区切り

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気がつけば4月を前にして桜も満開。

そして最後の稽古。
最後といっても人生最後というわけじゃないけど。
1つの区切りとしての、その区切りの最後。


僕の合気道人生の中では3回目の区切りとなりますが、
今回の区切りは最も大きな区切りになると思います。

最初の区切り。
白帯から黒帯になるとき。
袴がはけた瞬間は嬉しかった。

2回目の区切り。
全ての審査を終え、四段を允可されたとき。
ほっとした反面、一抹の寂しさを感じた瞬間。


そして今回の区切り。
これまでの区切りと違い、自らが課した選択。
正直これまでの区切りと比べれば希望に満ちた、というものじゃない。
悩んだ末の苦渋の選択だった。

優先させなければならない他の道のため。
確かにそれもある。

だけどね。それだけじゃない。

やればやれほど面白くなって、
課題を1つクリアしたと思ったらまた新たな課題が生まれる。
もっと稽古しなきゃ、もっともっと精進しなきゃ。
そう思う一方で自分はこの先どう稽古すればいいのだろう...
そう思う自分もいる。

始めた頃はあれこれ先輩が言ってくれた。
そして自分が励んだぶんだけ伸びることができた。
自分が先輩になって後輩との稽古からも学べることはある。
それでも基本的には自分で考え、自分で気づき、
それを100%実践したところで昔ほどはもう伸びることができない。

それは人間である以上、誰も老いには逆らえず、
それでも老いと戦っていかなければならない。
それは想像以上に苦しい道。
何も考えずに突き進むにはあまり苦しい道。


だからね。
ここで少し立ち止まって、畳の外から合気道を眺めてみることにします。
再び突き進むためのエネルギーを充電します。


一生合気道。
人生山あり谷あり...ですな。