道場移転

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[移転前の道場]


3月に入り、通ってる道場の場所が移転しました。
実は場所の移転はこれで2回目です。

最初の移転は社内施設間の移動でしたが
今回は社外の近くの学校に移動となりました。

まさに僕が会社を出てからあとを追うように道場も社外へ。

しかしその新道場に通えるのも今月一杯。
4月から夜間の大学に通うためどうしても稽古に通うことができなくなる。


ここにきて僕の合気道は一時立ち止まる。
他の道を進むために。
人には同時に進むべき道がいくつかある。
しかし長い間にはそれらの道を同時に進むことがどうしてもできない時もある。

...そういう時はどちらの道を行くか、選択しなければならない。

合気道をはじめて14年。
週に一度の稽古をほとんど欠かさず出席してきました。

毎日練習している学生に比べれば圧倒的に練習量は少ないかもしれない。
でも社会人の部活にしてみれば週に一度の稽古に欠かさず出席する、
ということはけっこう大変なのです。

そんな中、僕はこの14年で稽古への出席率が8割をきった年はない。


...仕事ヒマだったんだな~
そういう見方もある。

しかし今にして思えば僕自身が合気道を選択していた。
反面仕事を選択しなかった。仕事に対して積極的でなかった。
それでも会社をクビにならずにすんだ。
一見恵まれた境遇のように見えるけど、そこが落とし穴であり、
世の中そんなに甘くなかった。

合気道という道を確実に進む一方で、仕事という道は停滞した。
そのシワ寄せは14年経っていきなりきた。
でもその停滞に気づき、会社を退職する、という選択ができたのは、
やはり合気道、という道を進んでいたからだった。
人は比較することで自身の状態を知ることができるものです。

14年も続けていればモチベーションにも波がでてくる。
とくに審査最高段位の四段まできてしまうと、
後輩に指導する割合が増え、自分に指導してくれる機会も減る。
もちろん四段になったからといって、
そこで自分の合気道が完成するわけじゃない。
むしろ四段から自身による「自分の合気道」創りがはじまる。
年齢的、技術的にも昔のように急激に伸びることもなく、
成長のスピードはスローになる。
それでいて厳しいセルフコントロールが求められる。
いかにモチベーション維持が難しいか。

そんなところへ仕事面での悩み。
今回の合気道の一時休止は来るべくして来たのかもしれません。

それでも合気道は楽しいと思う。
辞めたいとは思わないし、一生続けたいと思う。


会社は僕自身に選択させてくれた。
合気道は自分で選択することを教えてくれた。
だから僕は自分を受け入れてくれた会社と
自分を育ててくれた合気道部に感謝しています。

だから僕はまたこの会社とこの合気道部に戻ってくる。
必ず。