週末念願の富士山へ登りました。
高山病で苦しんだけどなんとか頂上へたどりつけた。
週末の稽古をパスしてでも登った甲斐があった。
日本一の山はやはり日本一の感動と試練を与えてくれた。
自分はまだまだだ、ということを教えてくれた。
もうすぐ合宿です。
審査を受けることになっている人は審査練習に余念がありません。
特に弐段以上の高段位受審者は熱のこもりようが違います。
僕も今度弐段を受ける後輩の武器取りの「受け」を引き受けることになって、
一緒に練習を重ねています。
合気道は「呼吸」が大事な武道です。
同じ技でも相手が変わると、技をかけるタイミングや力のかけ具合など
「ベストポジション」も変わってきます。
技が「ベストポジション」にある状態においては、
「受け」と「取り」双方がなんともいえぬ快感が得られます。
その姿は客観的に眺めてみても本当に美しい。
まさに自他共に最高の試技、なのです。
武器取り、多人数掛けは事前に受けの相手とやる技を決めて、
繰り返し繰り返し練習してその「ベストポジション」を探り合う。
審査を受ける人だけの努力だけでは不十分なのです。
二人の呼吸が合わさってはじめていい技ができるのです。
合気道をはじめて初段まではまず技の「形」を覚える。
それから四段までの間は技の「感覚」を覚える。
そしてそれ以上は技の「合わせ方」を覚える。
入り口はできるだけ低く、出口はできるだけ高く。
それが生涯武道である合気道の魅力であるといえます。
望めば望むほどより高みへと登れるのです。
ただ、一人で行くことはできない。
それを気づくのに僕は10年以上かかりました。
より高いところへ。
そこから見える景色はまさに富士山頂から眺めるご来光のごとく絶景なのでしょう。
コメント