ダダイスムに続いて起こった芸術運動がシュルレアリスムです。
ダダはただひたすらに現状の破壊し、
「反芸術」を求めるものであったのに対し、
シュルレアリスムは表面上の現実に囚われず、
無意識下の中に「本当の自分」を見つけようとする、
「超現実主義」と呼ばれるものでした。
ダダよりももう一歩人間の精神の奥深くに入り込むものであったといえます。
フロイトの影響を強く受けたのも特徴的です。
シュルレアリスムには「オートマチズム(自動性)」という
「考えるよりも早く手を動かす」ことで無意識のうちに表現するものが
「本当の自分」を表すのだという考えがありました。
んで僕もやってみました。
題名は「Floating Man(浮遊男)」。
これで僕もシュルレアリスト?
[ジャコメッティの彫像]
インスピレーション元はジャコメッティの彫像です。
あるいは夏休み前の学校の課題において、観察したフグの動きが
心に焼き付いていたのもしれない。
ジャコメッティの全体的に細長い人物像と、フグの浮遊感。
なんとなく書きたくなったものをイラレでパパッと書き上げました。
ふわりふわりと浮遊男はどこへ行く。
行き先なんて分からないけれどじっと静止しているわけにもいられない。
風邪がたなびくままに。
動いていればなにかが見えてくるさ。
動いていれば動き方がそのうち分かってくるさ。