世間はシルバーウィークとかいう大型連休ですが。
貧乏学生には「そんなの関係ねぇ!」
...もはや死語ですか、これ。
「人間外面ではなく中身が大事」
...とは昔から言われてきた。
しかし中身は得てして見えないものが多い。
見えないものは意識しにくい。
「シェイプ」への意識の原点がここにある。
本来は見えない本質を視覚化することで理解する。
これが正しくて美しいシェイプのあり方だと思う。
しかし現代ではシェイプの「分かりやすさ」という機能に囚われすぎて、
本来の「本質を表現する」ことを忘れたフォームのなんと多いことか。
...そんな気がしてならない。
最近コンビニでもらえる割り箸にはだいたい爪楊枝がついているのだけど
僕はあまり爪楊枝は使わないので、どんどん爪楊枝が溜まっていく。
この爪楊枝を寄せ集めて糊でくっつけてみた。
ただ真っ直ぐくっつけるのでは面白くないので、すこしねじれをを入れてみた。
HPシェルのような面白い形になった。
直線の要素で曲線を構成する。
そこに造形の面白さがあるわけだけど、
同時にそこには「作りやすさ」というメリットも存在する。
形を考えるだけではビジュアルデザインと変わらない。
その形がどのようにして重力に抗してバランスをとるのか。
その形はどのようにして作るのか。
ここまで考えるのが3Dデザインであり、
よりスケールが大きくなる建築においてはより大きな醍醐味となる。
...難しさも倍増するのだろうけど。
曲線というか、「ねじれ」に惹かれる。
これは人間の本能が求める原欲なのだろうか。
DNAも螺旋構造だし。
そういう意味では自然の造形に近いのかもしれない。
美術館の課題のヒントになるかもしれないな。
もう少し爪楊枝いじってみるか...