僕は今、美大生。

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3月に入って、はや3週間。

週5日のバイトをはじめたおかげで規則正しい日々となっております。

開始は朝9時から、終わりは一応夕方6時、という決まりなのですが、
実際は夜7、8時まで、遅いときは9時まで残ることもあります。
時給制ではなく、日給制なので残業すればするほど損するわけですが、
大学は春休みだし、試用期間中にできるだけ仕事を覚えてペースをつかみたい、
というのもあって、自発的によしとしてます。

なにより、思った以上にやり甲斐がある。
自分が見切りをつけた会社でやっていた業務だけに、
魅力、という点では期待してなかった。
大学を退学せずに残ることを決め、あと1年分の学費を稼ぐために
わらにすがる思いでありついたバイトだった。

しかしいざやってみると、面白い。

大きな組織の中で、見えなくなっていたものが、
外に出て客観的に自分を見つめ、
大学という場所で「考える」習慣が加速化することで見えるようになった。

ときどき、かつていた会社の延長上で仕事しているような気分になる。

そしてふと、我に返る。


今、僕は美大生のはずだ、と。

そろそろ卒業制作のテーマについて具体的に考えなきゃ、と思うのだけど。


平日はどうしてもバイトのほうに集中してしまい、
大学のことはおろブログを書くことさえおろそかになってしまう。
時間的な余裕がない、というより、頭の中がエンジニアモードになってしまう。
このままずっとソフトのエンジニアに戻ってもいいかな、なんて気についなってしまう。
ソフトもやっぱ楽しいじゃん、と。


しかし。
僕は今、美大生である。

大学での学びでハードウェアの大切さを再認識したはずである。
「形」へのこだわりを持つ自分を発見したはずである。
そして美大生としてきちんと卒業することを決意したばかりである。
そのために友達から少なからず助けてもらっているのである。

こちらをおろそかにするわけには絶対いかないのである。

マルチタスクは得意ではないけれど、
仕事と学業、エンジニアリングとデザインを並立させなければならないのである。

ここがふんばりどころ。
しかし、今の自分ならできるはずだ。
双方の大切さを認識できているのだから。


...というわけでバイトの昼休み、
長らく開いていなかったスケッチブックを取り出し、
(スケッチブックをいつも持ち歩く習慣だけは残っていたようだ)
卒制のテーマでも考えることにした。

しかしそんなに簡単にものごとを切り替えられるタイプでもない。
何を書いていいのかさっぱり。

とりあえず、山中さんのブログで普段から円を描く練習をしている
というのを思いだし、自分もやってみることにした。
とくに深く考えず、キレイな楕円をいくつもいくつも描いてみた。

これをやってすぐにぱっと妙案なんて浮かぶものではない。
地道にコツコツ積み重ねなきゃ。


そうやって自分の立ち位置というものを常に探していなければ。
ぼーっとしてたら人生あっという間に過ぎてしまう。

...少年老い易く学成り難し。