瀬戸内国際芸術祭2019【沙弥島】

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瀬戸内国際芸術祭2019がはじまりました。

...といってもこの記事を書いてる時点で春会期が終わろうとしてますが^^;


昨年暮れに仕事を辞め、職業訓練に通いながら仕事を探している状況から、
今年は行くかどうか迷っていたのですが、
漠然とはいえ、一応人生の目標でもあるのでやはり行くことにして、
春会期がはじまる前に通年パスポートを購入。
会期前だと1,000円引きの3,800円で買えるし、複数スポット見るなら
これが一番安上がりだしね。


回を重ねるごとに規模が拡大し、今年は国内外からさらに多数の来場者が来ることが見込まれる上に、
今年は平日は職業訓練で休めないため週末にしか行くことができず。
さらに前回まではパスポート割引があった地中美術館や豊島美術館も今年はなし。
というわけで今回は混雑が予想されるメインの直島・豊島は避け、
今まで行ったことのないマイナースポットにターゲットを絞ることに。


まずは瀬戸大橋四国川の袂にある沙弥島会場へ。
かつては周囲を海に囲まれた島も1967年に埋め立てられて地続きに。

沙弥島会場は毎回春会期のみの開催で、これまで春会期に訪れたことがなく、
今回ようやく訪れることができました。


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早起きしてひたすら下道で走ること4時間半。
朝8時半に瀬戸大橋公園駐車場に到着。

チケット引き換えは9時から、会場の開場は9時半からだと。
早く着きすぎた。

が、周囲は風光明媚な瀬戸内海。
散策は退屈しない。
1時間ほどぶらぶらと公園を散策していざ会場へ。


sm01.ターニャ・プレミンガー「階層・地層・層」

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高すぎない、好い加減の丘。
その丘に渦を巻いて登ってゆく道。
これくらいがいい。
高すぎればバベルの塔のように完成しないから。


sm02.Yotta「ヨタの漂う鬼の家」

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舟を住む空間にするために黙々と作業する二人の作家。
特に説明もなく、ひたすら作業に没頭。
まあ、こーいう作品なんでしょう。
なんにせよ、青い海と空にオレンジの船体が映える。


sm03.五十嵐靖晃「そらあみ」

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前回は本島で展示されていた作品。
カラフルな網が青い空と海、白い砂浜に映える。


sm04.アナヒタ・ラズミ「フードクラブ」

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いまいちよく分からなかったなあ。
一番良かったのがこの看板。


sm05.南条嘉毅「一雫の海」

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暗闇で展示される二つのインスタレーション。
こちらはなかなか面白かった。


sm06.レオニート・チシコフ「月と塩をめぐる3つの作品」

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棚に架かる月。舟の上に昇る月。そしてなぜか月明かりに照らされて進むスキーヤー。
なんかよく分からなけど、なんかシュール。


sm07.マデライン・フリン+ティム・ハンフリー「ピボット」

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話しかけると、返事をするシーソーらしいが、話しかけても反応なかった。
シーソーを楽しめる年齢でもなく、いまいちピンとこず。


sm08.大岩オスカール「大岩島2」

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前回は小豆島で見かけた作品。
直径12メートルのエア・ドームの中にマジックで描かれた風景。
寝転がって天井を眺めるのが気持ちいいんだな。


sm09.蓮沼昌宏「12島と港の物語 回遊式アニメーション」

いわゆるパラパラ漫画。
瀬戸芸の会場になってる島々の数だけのストーリーがありました。


sm10.藤本修三「八人九脚」

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瀬戸大橋の袂、瀬戸大橋記念館のそばに設置してあるその名の通り八人九脚のベンチ。
ここに座って瀬戸大橋を眺めるのが気持ちいい。


この会場はなんと言っても瀬戸大橋への眺望が見事。

高さ108メートルの瀬戸大橋タワーとともに。

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今回も登ること叶わず。


橋を作る技術もなかった100年以上も前に橋の建設を提案した大久保諶之丞とともに。

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彼には100年以上も前にこの風景が見えていたんですね...
ものを作るのに大事なのは技術以上に明確なビジョン、ということでしょうか。


海を渡る船とともに。

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瀬戸大橋記念館。

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山本忠司の設計で1988年竣工。
瀬戸大橋開通を記念して開催された博覧会のパビリオンとして建てられ、
博覧会終了後、記念館として開館。
入場無料なんだけど、今回は作品鑑賞で疲れてパス。


さぬきマリンドーム。

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直径49mの半球状ドーム。
映画「UDON」にも登場してましたね。
設計は木島安司、構造設計は木村俊彦。


おおよそ2時間ほど、午前中で全作品を見終えました。

オフィシャルサイトには前回の実績に基づく混雑予想が出ていて、
GWの最終日あたりが割と空いてるとの予想だったので、
この日程で行くつもりでしたが、
GW中日に松山の坂の上の雲ミュージアムに行った直後から腰の調子が悪くなり、
一週間ずらしました。

沙弥島は割りと混雑、と予想が出ていたのですが、
実際行ってみたら、人はそれなりに来てましたがストレスを感じるほどの混雑でもなく、
快適に鑑賞することができました。

あ、そういえば木々の枝からたくさんの毛虫が糸を垂らしてブラブラしていてびっくりしました。
この時期は木のそばは要注意です^^;


近くの瀬居町で神戸芸術工科大学によるアートプロジェクトが開催されていたのですが、
腰が完治しきれてなくて、やむなくパス。

次の会場、四国村へ移動。


訪問日:2019年5月11日(土)午前