Web Standardについて考える

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ようやくZeldmanのWebStandard本も終盤に近づいてきました。
まだ完読ではないけどもWebStandardについて私の考えるところをとりあえず
書いてみたいと思います。

Webが全盛の現代、といってもその作成現場はまだ未熟だと私は思います。
まず、Webデザインは単価が安い、とよく聞きますがなぜでしょう?
私は安くて当然だと思うのです。HTMLはもはやOfficeアプリケーションと
同じような位置づけになってきていると思う。ExcelやWord文書を作成するのに
わざわざ高い料金を払うだろうか?払わないですよね。誰でもできるからです。
HTMLももはや誰でもできるシロモノ。HTMLが書けるだけではもはや金には
ならない。ではWebデザイナーは何をすればよいか?

私は3つの選択があると思います。

  ・グラフィックデザイン
  ・Webアプリケーション
  ・SEO対策及びWebサイト構築アドバイザ

グラフィックデザインはややアーティスティックよりの分野です。
Webアプリケーションはややプログラマよりの分野です。
SEO&サイト構築はシステムエンジニアよりの分野。

要はHTMLを使って何をしたいか。
それを明確にしなければ何も始まらない。
HTMLそれ自身はExcelやWordと同じ単なるドキュメントです。
ならばそれ自体を作成するのに時間をかけることにあまり意味はない。
WebStandardはまさにHTMLドキュメントを効率良く作成するためのものです。
構造とデザイン、デザインとコンテンツを分離する-ある意味オブジェクト
思考に則ったものといえるかもしれません。

まだあなたはレイアウトにテーブルとスペーサーGIFを使用しているのですか?
もしそうなら今の仕事が一段楽したら落ち着いて考えみたほうがいい。
その忙しさはどこから来るのか、を。

Webスタンダード云々というと、だいたいの人が「そんなの難しくて...」と
言います。果たして本当に難しいのか?

理論的にはそんなに難しいものではないと私は思う。
ただ考え方が従来のものと違うから難しく見えるだけで。
ちょうどオブジェクト指向のようにね。

古くから慣れ親しんでいるものに対し新しいものにぶつかると人は
それを「難しいもの」と感じてしまうものです。特に年をとればとるほど。
その古くからあるものが本当にすばらしいもので何も問題がなければ
わざわざ新しいものに乗り換える必要はありませんがだいたいそうではない
ことが多いはず。どんなによいものでも長く使えば何かしら問題が出てきます。
新しいものが出てくるのはその問題を克服しようとするためであり、必然的な
事です。だからけして目をそむけるべきではない。

もちろん新しいものが何もかも良くて問題がないわけではありません。
WebStandardがなかなか普及しないのにはそれなりの理由があります。
まずブラウザ自身がまだWebStandardに完全に準拠しきれてない。
そしてなによりWebStandard自身が弱い。強く牽引する団体が存在しない。
MicrosoftやIBM、SONYなどの企業体がもっと強く牽引すべきでしょう。

それでも僕等にできることはある。とりあえず興味を持つこと。
多少問題を抱えていてもそれを超えるメリットあるのだから使わない手はない。
ユーザの意識が変わればブラウザベンダーも真剣に取り組まざるを得なくなる。
ってなわけでみんなWebStandardに、XHTML+CSSに取り組もう!

現場のWebデザイナーでもない私が言っても説得力ないかもしれないけどね。
キャリヤもありませんし。センスもまだまだですし。重々承知の上です。
肯定否定の意見は大歓迎です。
それによって僕は勉強できるわけですから。