Webデザイン業界について考える

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先日の新年会ではWeb制作会社の仕事事情など参考になる話もいろいろ
聞けました。先日のクリオの記事でも書きましたがWebデザインというものは
まだまだ製作効率が悪い。ぶっちゃけ私はそう思います。

個人の技量によるところが大きい。だからこそフリーランサーの入る余地が
まだまだある業界なのでしょう。ここで誤解して欲しくないのはフリーランサー
は不要と言いたいのではありません。フリーから企業体まで幅広く活動できる
ほうが活発な業界になるし私自身もフリーで活動したいと考えています。

しかしより良いもの、より高度なもの、より先進的なものを作るためには
一人よりは二人、二人よりは四人でチームで連携して行うほうが効率よく
出来るはず。いや出来なければならない。そして企業体のほうが工数と
財力を投入してよりダイナミックに開発が進められます。

しかしその連携がうまくいっていない。
ゆえにWeb制作会社の現場での苦労話が多い。
クライアントが求めるものとデザイナが作るものがマッチしない。

 クライアント:「かっこいいサイトを作ってよ」
 デザイナー:「かっこいいってどーいう感じですか?」
 クライアント:「...うーんとにかくかっこいいものを頼むよ」
 デザイナー:「...分かりました。やってみます。」

後日。

 デザイナー:「できました。こんなんどうでしょう?」
 クライアント:「...うーんこーいう感じじゃないんだよねー、作り直してよ」
 デザイナー:「え?」

こーして予定の2倍の工数を費やさなければならなくなる...
クライアントの求めるものが作る前に明確にならない。
つまりは要求仕様がうまくまとめられていない。
複数人数で作成したサイトが一人で作ったサイトに見劣りしたりする。
つまりは各パートでの連携が取れていない。
この辺にWeb制作業界の課題があるのではないでしょうか。
このように業務管理が難しい業種だから大企業は自分でやりたがらない。
BAIMJキノトロープ...業界では最大手といっても社会の中での知名度、
ステイタスはまだまだです。

私は業界は違いますが設計品質・効率の向上を考えるお仕事をしています。
そのノウハウがWebデザイン業界にも生かせないか。
難しい課題ですが考えてみたい。それもWebデザイナの役割ではないかと。
えらそうなことを書いてると自覚してるけど具体的な案はまだね...
ただ言えるのはどんなデザイン(設計)でも工程の上流で仕様をしっかり
固めないとその後の作業を計画的に進めるのが難しくなります。
その上流での設計ノウハウを考えてみる、というところにWeb制作業界を
活性化させるチャンスがあるのではないだろうか。

難しく書いてしまったけど結局言いたいのは、

 「誰もが楽しく、正しく、美しく、早く、Webサイトを作れるようにしたい

ってこと。皆もちょっと考えてみよー。

改めて読み直してみると...
我ながら大それたことを書いてしまったな...
Web業界の人たちに総スカンくらいそう。

いや、まあ個人のブログで書くことですから。
長い目で見てやってください。
びくびく。