西予市消防団出初式2013年

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【遊子川分団によるはしご操法(写真は西予市議会議員さんのFacebookより拝借しました)】


2013年も早一ヶ月が過ぎ、2月に入りました。
2月の最初の10日間はめまぐるしい忙しさだったのですが、
そういう時に限って体調を崩したりして、なかなかブログを更新することができず。

Facebookではちょこちょこ情報発信しているものの、
自分の考えをしっかり整理するにはやはりブログが一番のような気がします。

2月の最初の日曜日は西予市消防団の出初式でした。

地元の消防団へは遊子川に来て2年目に入団しました。
過疎地にあっては、火事の際に本職の消防隊員が現場に到着するまでには
どうしても時間がかかってしまいます。
それをカバーするのが地元の消防団なわけです。
消防団は消防のプロではなく、普段は各々別の仕事に就いています。
通常は地元の若者が団員となるものですが、
過疎化の進む地域にあっては、なり手がなかなかなく、
50歳ぐらいまでは消防団に従事しなくてはならなくなっているようです。

そんなわけで、これまで消防団に入ったことはもちろん、
消防活動にほとんど従事したこともなく、
これから遊子川に定住できるかどうかも分からないような自分のような人間でも、
戦力としてあてにされ、熱心に入団を勧められて入団することに相成ったのでした。


消防団員は本職の消防隊員のように毎日消防訓練に従事するわけにもいかず、
年に数回、訓練が行われるのみ。
きちんとした教育プログラムがあるわけでもなく、
先輩隊員から見よう見まねで、覚えていくというのが実情のようです。
消防活動は団員の結束力が一番、ということで
そのチームワークを磨き、競い合う風習があります。
それが操法大会とよばれるものです。

出初式は年のはじめに操法技術の披露を行う儀式のようなもの。
今年は遊子川分団がはしご操法披露の担当でした。

はしご操法は一本のはしごを8人の団員がトビと呼ばれる道具を使って操作します。
はじめてやったときにはビビりましたが、何度か練習を重ねていくうちに、
それなりに操作できるようになりました。
人間なんでもやればできるものですな。

最初は軍隊のような行動規範、訓練に違和感を感じていました。
が、それも一年経ってようやく馴染んできました。
実際の消防活動にはさほど役に立たないかもしれないけれど、
やはりこういう訓練は結束を固める、という点で必要なものなのかな、という気もします。

ただ、廃止すべきムダも少なくない気がする。
延々と続く表彰、祝辞。
今年は晴れて気温も高めだったのでまだ良かったのですが、
あれはどうにかならないものか。

この日はあいにく体調が悪く、
なんとかはしご操法をこなしたものの、
寒空の中、ずっと立ちっ放しが堪えたのか、
さらに悪化させてしまいました。
(これを書いている時点ではだいぶ良くなったのですが)


やみくもに伝統を廃止せよ、という気はありません。
引き継いでいくべき良い風習というものは必ずあると思います。
が、それは永遠に同じ「形」であるべき、というものではない。
時代の情勢に合致した形を模索しながら、
その伝統を引き継いでいくことに関係者が魅力を感じ続けること。
そのような工夫がなければ、伝統を継承していくのは難しいのではないでしょうか。

安易な伝統へのしがみつき。
それが過疎化を加速させている一因となっているのかもしれません。

消防団の活動時にはなかなか自由に写真を撮る間もなく、
また撮って公開して良いものかどうかの判断もよく分からないため、
消防団の活動についてはなかなかレポートできないのが現状です。

やみくもにプライバシーをさらすのは確かに良くないですが、
地域活動として地域を活性化させていく、という観点においては、
消防活動の重要性をアピールしていくことはけっして悪いことではなく、
むしろ大切なことのように思うのですが、はたしてどうなのでしょうか。