雨包山清掃活動

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「...まさにエデンの園だったな。うん、あの場所の魔法のような美しさを、ぜひ君にも見せてやりたいものだ。この世から完全に隔離されていて、頭上には青い空、周囲にはうっそうとした木また木だ。色彩の宴だな。芳にして涼。言葉では、あの天国を言い表せん。そんな場所にあいつは住んでいた。世界のことを忘れ、世界からも忘れられ、ひっそりと住んでいた...」(モーム『月と六ペンス』)


早いもので2012年も半分が過ぎ、7月に入って初日。

昨年に引き続き、もりあげ隊環境部主催で雨包山の清掃活動を行いました。

雨包山のツルアジサイ・ヤマアジサイをアピールするために、
これらの群生地周辺を草刈り、手入れをするもの。

去年ももりあげ隊の呼びかけで地域の主たる人員に声がけして実施ました。
去年は50人くらい集まったのですが、今年は30人程度と減ってしまいました。

僕みたいに他所から来た人間にしてみれば、普通に雨包山を遊子川の基調な地域資源、
と普通に認識するのですが、長年この地で暮らす人たちにすればそうでもないみたいです。

木の価値自体が長年かけてどんどん目減りしていったことで、
山そのものへの価値認識が薄れていった。
見ていてただ美しい、というだけでは普遍的に価値を認識し続けるのは難しい。
だからユスモクのように木の価値を再認識させるための活動に意味があると思うのです。


素晴らしい場所を素晴らしい場所にしておくためには、
誰かがその場所を素晴らしい、と言い続けなければならない。
そこに人が接し続けるのならば。


去年は草刈りデビューでしたが、今年はチェーンソーデビューしました。

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肝心の手元が映ってないけどT_T
めっちゃ疲れた。
この記事を書いている翌日も、キーボードを打つ手が震える。
師匠曰く、腰ではなくて、手で切ってるから、だそうです。
ものごとなんでも「コシ」ですな。


例年に比べて気温が低く、梅雨が長いせいか、
今年はツルアジサイが満開になる前にヤマアジサイが咲きはじめていました。
発色もまだ良くない。

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そんな中、七色に咲く花を発見!

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レインボーアジサイ?


2時間チェーンソー持ってたらもうヘトヘト。

その夜。
人間疲れすぎると逆に眠れなくなるもので、深い眠りに到達できず、変な時間に目が覚める。
それでもあの景色をもっと良くできるのならば、悪くない疲れだ。
どこにでもあるような山だけど、どこにもない景色がこの山にはある。


来年はもっとこの山の価値を分かりやすい形でアピールすることが必要かな。

...とさっそく啓蒙ポスターを作ってみる。

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この活動を継続できるような仕組みづくりも地域活性化の一つですね。