「アルファブロガーを「もっと」探せ」というイベントを
以前紹介しましたがその結果が出ているようです。
僕が投票したブログは一つも入っていませんでした。
それはまあ個人的に残念だったのですけど。
選ばれた10のブログをざっとみて、やっぱり残念に思ったのです。
それはそのブログの内容の良し悪しを言いたいのではなく、
ブログの「メディア」としての弱さを感じたことが残念でした。
例えば歌で言えば「オリコン」。
一文字間違えば怪しい言葉になってしまうオリコンですが、
このオリコンがどういう団体か知っている人は少なくても、
そのオリコンのヒットチャートでベストテンに入る歌は
「スゴイことだ」ということは普通に思いますよね?
そういうステイタスがブログには相変わらずない。
選ばれたブログにパワーを感じられませんでした。
今回選ばれたブログもよく読めばいいブログなのかもしれない。
でもそれがぱっと見で伝わってこない。
そこが「弱い」と感じたのかもしれません。
もちろん自分がそれだけのブログが書けてるのか、というと
全然だめなわけですけどやっぱり「選ばれしもの」はそれなりに
すごいものであって欲しい、と同じブロガーとして思うわけで。
ブログはこんなに普及したけど、
ブログから本になったりドラマになったり、映画になったりしたけど、
まだまだステイタスはまだまだなんだと思います。
今はまだものめずらしさが先行しているに過ぎない。
ブログがもっとパワーを持つためにFPNのような団体には
もっともっと頑張って欲しい。
もちろん自分もブログでなにができるか、
ブログがパワーを持つためにはどうすればいいか、
一ブロガーとして考えていきたいと思います。
JJ
まあ、ゲド戦記の4巻でも読んでみなよ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/400115529X/qid=1138730646/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/503-5332471-8990317
tadachさんの言っているような、男性的な判りやすいインプレッションと情報の流れだけではなく、このレベルの「アルファブロガー」が埋もれたところに大量に存在することから起きる、女性的な革命もあるんだよ。
tadaoh
JJさん >
はじめまして。
私は"tadaoh"です。"tadach"ではありません^^;
男性的、女性的、というのがよく分かりませんが、
まあ緩やかながらもブログのレベルは上がってるぞ、
ということがおっしゃりたいんですね。
それはもちろん私もブログを2年近く続けているので
感じてはいますがそろそろ「判りやすいインプレッション」での
ブログのステイタスアップがあってもいいと思うのです。
ゲド戦記は今度ぜひとも読んでみたいと思います。
コメントありがとうございました。
JJ
あら、名前間違えたみたい。ごめんちゃい。。。
ドンとメジャー級に人気のあるブログが出ないとブログがメディアとして成熟したことにはならない、という意味です。
そういうマスメディア的な、つまり父権的な、一方通行的な、中央集権的な箇所など必要ない、いやそもそも本質的にそういうものが生まれない、というのがブロゴスフィアではないでしょうか?
で、例えば週刊誌並みに影響力のある単体ブログがないことをもって、メディアとして成熟していないことにはならないのではないでしょうか?
ブログなどの新しいメディアは、雑誌や新聞、テレビなどといった旧来のメディアとは、その質から根本的に違うこと言うことを、最近は特によく感じます。だから、旧来のメディア論を当てはめるのは、間違っているのではないか、と。
tadaohさんのオリコンの例はとても判りやすいですね。で、ブログでオリコン並のものが出てきたら、「なんか違うなー」と思うのです。
眞鍋かをりさんは、現在のブログの中では、露出度という意味では突出してオリコンに近い位置にいるとは思いますが、彼女はそれを自分で自覚しており、だから「いやオイラはエンタメ部門の小娘ですから」という態度をとっています。芸能界であれば、あれを利用していくらでも拡大活用できるのに、していません。
それは「それをしてしまうとなんか違うから」なのだと思います。今まで世界中の巨大企業が試みてきて、そして失敗してきた数多くの大規模ポータルサイトのように。
あと、もしかすると、巨大メディアになってしまったようなブログの管理者は、その重圧には長期間耐えられないかもしれませんね。
ゲド戦記は1~3巻までは父権的な自分探しファンタジーですが、4巻が秀逸です。虐げられてきた性としての女性が、そんな社会の中で、カオス的な力を使って、なんだかわけのわからないまま世界を変質させていってしまう、その力が描かれています。
これを、エビちゃんのような女子パワー炸裂の子が超売れっ子になるような現代世界に住む我々が理解するのはたやすいことではありませんが、しかし非常に重要な指摘で、ネットや、ブロゴスフィア、2ちゃんねる、mixiなどには、一部その力が宿っていると、感じています。
tadaoh
えーと。JJさんは難しいことが好きなんですね。
僕はその逆で難しいことは嫌いです。
分かりやすいものが好きです。そして大衆もそうだと思います。
そして僕はブログ界にオリコンが欲しい。
理由は単純、分かりやすいからです。だから大衆にも受ける。
ブログの質も上がると思う。
巨大化したブログの管理は何も個人がする必要はありません。
というかここぞとばかりにここに企業の参入する余地があり、
ブログ界の活性化に繋がると思うのです。
JJ
そうですか…なんか上手く説明できなくてごめんなさい。
個人的には、自分のブログがオリコンみたいに人気ものになりたいと思ってる人はいないと思うし、企業が手がけるブログがオリコン並に有名になるかといえば、それも難しい、なぜならばブログは「個人が発信していること」が人気の秘訣だから、と思います。
で、この点こそがブログ、というか、インターネットのコンテンツの秘密なのですが、それを理解せず、テレビ的なコンテンツを大金をかけて立ち上げて、まるで人気が出ず大失敗している企業が、後をたちません。
でも、tadaohさんのような意見も判ります。
あ、オリコンみたいに「人気ブログをランキングしてくれる」なら、需要はあるかもしれないですね。exciteなどがやってるみたいですが、ある程度の人気はあるようです。あと「ブログで人気のあるキーワードは?」なども。wadaino.jpなどですか。
でも、Googleがロングテールを生み出していることも、忘れてはいけません。人気がなくても価値があるものはたくさんあるし、インターネットはそういう情報があるから今のようにたくさん使われているのです。ヤフーや楽天のおかげじゃなくて。
これは自分のセリフじゃなくて、デイリーポータルZの林雄司さんの言葉ですが。
ところで「難しいことは嫌いです。分かりやすいものが好きです。」そういって、インターネットにも、ブログにも、SNSにも乗り遅れてきたマーケティング担当者や広告代理店を、何十人も見てきました。
「大衆は判りやすくないとついてこない」というのは、説得力はあるけど、実は全ての思考を停止させかねない危険ワードである場合が、時としてありますので、気をつけたほうがいいと思います。
僕は、「わかりやすいのなんてつまらん。ややこしい方が楽しいやんか(by 森毅)」という発想の方が、実は本当に人気が出るサービスには重要な要素ではないかと思います。
そして、それを上手い具合に交通整理して判りやすめの形にするのが、tadaohさんのようなデザイナーの仕事ではないかと。
tadaoh
いろんな考え方があると思います。
僕はそんなたいそうな人間ではないのでどっちが正しい、
を決める気はありません。というよりどちらも正論だと思います。
その人の考え方、経験によりさまざまな「正論」があると思います。
その前提で。
僕は「個人が発信していること」こそがブログが停滞している原因だと考えています。
企業が手がけるブログがオリコン並に有名になるかといえば、
難しいかもしれませんが非常に意義のあることだと思います。
そして、
「難しいことは嫌いです。分かりやすいものが好きです。」
ということが、Webの新しい波に乗り遅れることだとも思いません。
それはあくまでタイミングの問題です。
「難しいこと」を誰にでもわかるように「簡単にする」こと、
実はそれこそが一番難しいのであり、難しいことを
難しいまま伝えるのは実は簡単なのです。
僕が言う「分かりやすいものが好き」というのは
別に楽をするとか、怠惰でいる、とかそういう意味ではありません。
いいサービスをより多くの人に伝えるために、
「シンプル化」する努力を惜しんではならない、
ということが言いたかったのです。
もちろんこれが物事の全てだとは思ってないし、
他の方法もあれば他の正論もあるでしょう。
それを僕は否定する気はありません。