ソーシャルネットワーキング

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2010/01/08 全面再筆

かつてこの記事はGREEをはじめたことを書きました。

ただそれだけの記事で、はじめたばかりでまだSNSの良さが分からない、
...程度の感想しかない、なんとも薄い内容の記事なのですが、
それから5年経過した今、なぜかアクセストップ10に入っているので、
せっかくなので5年経過した今、SNSに対する「想い」を再筆してみようかな、と。


GREEに招待してもらった後、ほどなくmixiにも招待してもらい、
僕のSNS熱は加速していきました。
社会もSNS黎明期で様々なSNSサービスをリリースし、
片っ端から登録していきました。

SNSあれこれ」という記事で登録したSNS一覧を紹介していますが、
5年経過した今も残っているのはmixi、GREE、サイワールド、
Yahoo360°(現在はYahoo! Daysに改称)くらい。

その中でもメジャーなものとして残っているのはやはりmixiとGREEくらいでしょうか。

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【当初の記事】

デジハリのクラスメイトからソーシャルネットワーキング「GREE」に招待されました。
最近良く耳にするソーシャルネットワーキングですがいまいちまだその使い方、
効果などがよく分かってません。友達作りのネットワークツール、らしいということ
くらいしか分かってませんがせっかく招待してくれたので参加しました。
私は人付き合いが苦手なだけに本当に友達が増えると嬉しいんですけどね。

GREEに参加してみたい方は招待しますので連絡ください。
ただし一応友達を紹介、って事なので私の顔見知りである方のみとさせていただきます。

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現在GREEは招待制ではなく、誰でも登録できるようになっています。
mixiは現在も招待制です。


GREEは去年大幅にデザイン変更を行い、
メンバーのつぶやき一覧が表示されるTwitterのような画面となった。

それに追随するかのようにmixiもmixiボイスを導入し、
年明け早々にやはり大幅なデザイン変更を行った。

GREEもmixiも若い世代をユーザーに取り込むべく、ゲームアプリを導入したが、
GREEがモバイル版に力を入れているのに対し、
mixiはPC版の方に力を入れているようである。
モバイルをそれほど使わない僕は、自然とGREEからは遠ざかり、
現在はmixiオンリーとなっている。

ゲームアプリやミュージック機能の追加、という変化はあるものの、
「特定の仲間と繋がって、特定の関心ごとにコミュニティに参加する」という
SNSの基本機能は5年前からそれほど変わっていない気がする。

物理的な距離の制約から解放されるインターネットの特質を利用し、
「繋がる」ことの喜びを充足させる。
人間が求めているものを実に上手くつかんでいるからこそ、
SNSはここまで発展したといえるが、
その反面、そのメカニズムは単純であるから
最初に機を捉えたmixiとGREEだけが生き残った。

世界的にはFacebookがメジャーなんだけど、
単一民族国家である日本においてはあまり功を奏さず、
国内発のサービスが生き残った。


SNSの台頭は、「繋がる」という感覚は物理的な接触がなくても得られる、
ということを実証するものなのだろうか。

最初は僕もSNSに参加することで「繋がる」喜びを感じた。
しかし今はなんとなくだけど、SNSの限界を感じている。

そこで得られる「喜び」は即効的であり、効率的ではあるが、
質的には浅いものである。
それはSNS特有の個性、というよりはインターネットという
実体のない仮想空間に存在するすべてのものに共通する宿命である。

仮想空間の即効性という魅力にはまってしまうと、
あたかも仮想空間に実体があるかのような錯覚に陥ってしまう。
そして実空間での実体の魅力を忘れてしまう。
仮想空間は際限のないイメージの世界であるから、
求めても求めても確固とした感触はつかめない。
希望が大きいぶん、失望や、むなしさも大きくなる。


インターネットという仮想空間はグラフィックの世界である。
無限の広がりを持つが、所詮実体のない世界である。
そこにあるのはイメージであり、トリガーであり、シグナルである。
それを忘れるべきでない。

これまで、インターネットはその特性を生かして十分に拡散した。
今後はいかに実世界とコネクトしていくか。
それが今後のインターネットの課題であり、ソーシャルネットワーキングも例外ではない。