愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第7回。
本来この回は、笠松先生の「地元学」実践を西予市で行う予定でしたが、
先生の都合により中止、場所をいつもの愛大農学部キャンパスに変更して、
「地域マネジメントスキル修得講座の受講生による取り組みの可能性」について
ブレストとKJ法によるワークショップをすることになりました。
地元学の実践を楽しみにしていただけに、残念な気持ちと、
ブレストやKJ法についてはすでにその基本的な内容を知っていて、
さらにその効能について少し疑問を持ちはじめていたこと、
ユスモクが製作段階に入ったものの、
他業務に追われて時間的・肉体的余裕がなくなっていること、
さらにこの週、地元で伝統行事である秋祭りが開催されること、
...などの諸要因が重なって、今回は参加を見合わせようかな、と思ってました。
が。
ここまで皆勤賞。
講座自体は7割出席すればいいのですが、
講座の効能はどうあれ、参加できるのであれば参加しておきたい。
全講座受講後に見えてくるものもあるかもしれない。
...という想いから疲れた身体を引きずって参加してきました。
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ブレストなんてカッコつけてカタカナで言ってはいるけれど、
要は「案出し」です。
ただし、出される案について否定・批判を一切しないこと。
質より量を求めること。
これが鉄則。
シンプルな鉄則ですが、意外とこのルールを守るのが難しい。
要は、元となるアイデアの原石をできるだけ多く用意するのがブレストの目的。
そのために、心の中にあるものをできるだけ出し易い環境にすることが大切なのです。
ブレストをブレストで終わらせると、その後に来るのは「混沌」です。
質はともかく出せ、が基本なので、当然そのままではゴミとなってしまう。
出てきた原石の中からモノになりそうなものを選び出し、
磨いていく工程が必要になります。
それがKJ法です。
KJ法なんてこれまたキザな名前がついていますが、
グルーピングして、その関係性を考えていく、という、
整理整頓の基本中の基本です。
当たり前といえば当たり前のことでもあります。
しかし当たり前のことをなかなか実践できないことが多いのも事実で、
確実に実践させるために手法化しておくことは大切なのかもしれません。
さて、今回のテーマはこの受講生の集まりでなにができるか。
それを語るには、受講生一人一人がなにができるか。
それを知らなくてはならない。
しかしワークショップでは不思議とそのことについて語られない。
たぶん講座も半分が過ぎ、自分が持っているテーマについて再三プレゼンも行った。
過去の受講生と会ったことはなくてもFacebookで繋がっている。
たぶん、お互いなにができるか、知った気になっていたのでしょう。
3つのグループのうち、具体的な方策を打ち出したのは1グループのみ。
重点的に取り組みたいカテゴリーを打ち出したのが1グループ。
もう1グループは「いろんなことをやりたい」。
この結果について、グループ間に優劣をつけるのはナンセンスです。
結局ブレストとKJ法は「とっかかり」に過ぎないのだから。
このワークショップでなにが学べたか。
それをしっかり認識することが大切なのではないかと。
個人的には、まだまだ、受講生それぞれがなにができて、なにをやりたいのか。
その把握に具体性が足りてない、というのが第一の気づきでした。
自分がこの集団に何を求めているのか。
自分がやりたいことは明確になっていると思うけれど、
関係者への説明するものとしての材料がまだまだ不足している気がしました。
もっともっと会話しろ、ということでしょうか。
もっともっとコミュニケーションを意識しろ、ということでしょうか。
しかし最後のプロジェクト研究ではみんなからいろいろアドバイスがもらえました。
ユスモク第一作の現物を持っていったのが項を奏したのでしょう。
良いものであれ、悪いものであれ、やはり目の前にモノがある、というのは強い。
そして言葉だけでは意外と想いやイメージは伝わらない。
五感を駆使して伝えていくこと。
それがコミュニケーションの極意なのかもしれません。
いろいろと悶々したけれど、今回も学びの多い週末でした。
やっぱり行ってよかった。
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