
本記事作成日:2026/08/21
展覧会訪問日:2019/11/21
はじめて千住さんの作品に出会ったのは、たぶん2013年の瀬戸芸だと思う。
直島での小さな展示だった。
千住さんのスケールの大きな作品に対して、瀬戸芸で与えられた空間は狭く、
かつ写真撮影も禁止されていたたため、ほとんど記憶に残っていない。
あとは長らく行ってないので今もあるかどうか知らないが、
羽田空港の出発ロビーに千住さんの巨大な作品があった。
当初は日本画より洋画の方に興味が向いていたこともあって、
自分の中ではそんなに注視していた画家じゃなかった。
その後、2020年に氏が高野山金剛峯寺の襖絵を奉納することになり、
その完成記念展として奉納に先駆けて開催されたのが本展である。
それをテレビで知り、見に行くことにしたのだが、
当時8年過ごした愛媛を離れ、岡山へと移住しようとしていた時だったわけで、
決して千住氏の熱烈なファンだったから、というわけではなく、
今思えば愛媛との決別に思いを馳せるべく足を運んだような気がする。

【図録】
本記事作成日:2026/08/21
展覧会訪問日:2019/09/14
2019年9月以降、本ブログの更新が止まっていました。
2026年3月にちょっと大きな病気が見つかり、仕事を休職して半年近く家でのんびり過ごしてます。
良い機会なので愛媛を出てからの痕跡の記録を再開していこうと思い立つ。
2019年9月といえば、四国での生活に見切りをつけ、
新しい道に進むべく松山の職業訓練校に通っている頃。
4月に始まって半年が過ぎ、終了ぎりぎりになってなんとか次の就職先が見つかり、
ホッとしたところ。
久々に美術鑑賞がしたくなったんだな...と当時を振り返ってみる。


梼原に新しくできた図書館を見に行ってきました。
愛媛県との県境近くにある高知の山奥の町・梼原町には隈建築が6つもあります。
6,7年前の地域おこし協力隊時代に何度か訪れましたが、
その頃は隈建築は町役場、まちの駅、雲の上レストラン(ホテル)、雲の上ギャラリーの4つでしたが、
2018年に新しく図書館と福祉施設ができ、かねてより見に行きたいと思っていました。
とくに図書館は、太宰府天満宮参道のスターバックスや、サニーヒルズなどのように、
木材を斜めに組み合わせて配し、あたかも大きな樹の下で本を読んでいるような、
有機的な空間を実現しています。

瀬戸芸夏会期2日目は朝から大島へ。
今回初上陸の大島は会場となる全12島のなかでも異色の存在です。
1909年に国の施策により、
四国・中国地方のハンセン病患者を収容するための施設が大島につくられました。
以降国がその施策の変更が転換するまでの約100年間、
島内では2000人以上の人々が亡くなりました。
今でこそ、ハンセン病はそれほど伝染性のあるものではなく、
早い段階で処置を行えば完治する病気として認識されていますが、
当時は「得体の知れない難病」として患者は社会から隔離されて遠ざけられました。
島内の患者は自由を奪われただけでなく、偏見と差別にさらされたのです。
その負の記憶をアートで伝えるべく、2010年から大島は瀬戸芸の会場となっています。
そういういわくつきの会場だったこともあり、
なかなか足が向かず、今回ようやく意を決して今回訪れたわけですが...
やっぱり行ってよかった。

瀬戸内国際芸術祭2019夏会期。
1日目午前中は、クーラーの効いた美術館で作品鑑賞するも、
やはり瀬戸芸は船に乗らねば!...と、
2013年以来訪れていない男木島を訪ねることに。
14:00高松発のフェリーに乗って、14:40に男木島に到着。
17:00男木島発高松行最終便までの2時間あれば、
全作品見れるだろう...と思っていたのだけど甘かった。


※瀬戸内国際芸術祭2019及び高松市美術館での宮永愛子展はすでに終了しています。
瀬戸内国際芸術祭2019夏会期がはじまりました。
...と思ってたら、その夏会期もあと一週間で閉幕です。
相変わらずの遅筆ですが、夏会期のレポートを随時していきたいと思います。
2013年・2016年と過去2度、芸術祭には行ってますが、
夏会期に行くのは今回がはじめてでした。
今回も早朝出発して下道でのんびり高松港に向かったのですが、
のんびりしすぎて船の時間が中途半端になってしまい、
やむなく高松市街エリアを回ることにしました。
まずは夏会期オープンの北浜エリアを経由して、
高松市美術館で開催されている宮永愛子展へ。
いやあ、暑い。
暑いときはクーラーの効いた館内でアート鑑賞するに限る。


瀬戸内国際芸術祭2019春会期。
1日目はあえて島を渡らず坂出・高松エリアを回りましたが。
それはそれでけっこう面白いですが、
...やっぱり瀬戸芸は島を巡らなきゃ。
というわけで2日目は島を巡るつもりで、
まずはまだ行ったことのない大島に行くつもりだったのですが、
インフォーメションで聞いたらたまたまその日は停電で作品が見れない、と。
そこで急遽行き先をを変えて小豆島へ。
小豆島は瀬戸芸の会場となる島々の中で最大の島です。
メインの会場である直島や豊島は確かにアート性の高いスポットではあるけれど、
ハイソすぎてせっかくの周辺環境と隔絶してしまっている気がします。
一方、小豆島には過疎化により使われなくなった施設や住居を活用した、
地域密着型の作品が多数展開しており、
広い島を決して十分ではない交通網を駆使してオリエンテーリング的に巡る面白さがあります。
その極致が中山地区にあるワン・ウェンチーの作品だと思います。
作家のアイデアを地元の人たちと一緒に大きなかたちにしていく。
会期が終わると毎回解体し、次の会期にまた新しく組み上げる。
アートによる地域振興の理想形がここにはある。


瀬戸内国際芸術祭2019春会期。
瀬戸芸といえば船に乗っての島巡りが醍醐味だったりするわけですが、
その拠点となるのが高松港。
とかく島巡りに舟に乗るためだけに寄るだけだったのですが、
高松もこの港を中心に瀬戸芸の作品がたくさんあるのです。
というわけで今回はまずはあえて船に乗らずに巡るコース。
春会期限定の沙弥島からスタートして、
四国村→屋島山上→あじ竜王山公園→高松港→玉藻公園→高松駅→高松空港
...の順に巡ってきました。


沙弥島を後にして高松へ。
瀬戸内国際芸術祭といえば高松を拠点に様々な島巡りをするのが基本ですが、
そのお膝元の高松にもいろいろと作品があります。
前回までは島巡りに集中していて、高松をゆっくり巡ることができなかったので、
今回は1日、あえて船に乗らず高松各地を巡ることにしました。
まずは高松中心地の東側・屋島の山麓にある四国村へ。
東京都小金井市に住宅の博物館・江戸東京たてもの園がありますが、
四国村はその四国版みたいなところです。
ここにある瀬戸芸の作品1つを見に行くのが主目的でしたが、
せっかくここまで来たのだから、と四国村を一周することにしたのですが、
これが甘かった。
四国村広すぎる〜;;


瀬戸内国際芸術祭2019がはじまりました。
...といってもこの記事を書いてる時点で春会期が終わろうとしてますが^^;
昨年暮れに仕事を辞め、職業訓練に通いながら仕事を探している状況から、
今年は行くかどうか迷っていたのですが、
漠然とはいえ、一応人生の目標でもあるのでやはり行くことにして、
春会期がはじまる前に通年パスポートを購入。
会期前だと1,000円引きの3,800円で買えるし、複数スポット見るなら
これが一番安上がりだしね。
回を重ねるごとに規模が拡大し、今年は国内外からさらに多数の来場者が来ることが見込まれる上に、
今年は平日は職業訓練で休めないため週末にしか行くことができず。
さらに前回まではパスポート割引があった地中美術館や豊島美術館も今年はなし。
というわけで今回は混雑が予想されるメインの直島・豊島は避け、
今まで行ったことのないマイナースポットにターゲットを絞ることに。
まずは瀬戸大橋四国川の袂にある沙弥島会場へ。
かつては周囲を海に囲まれた島も1967年に埋め立てられて地続きに。
沙弥島会場は毎回春会期のみの開催で、これまで春会期に訪れたことがなく、
今回ようやく訪れることができました。


坂の上の雲ミュージアム。
安藤忠雄設計により2007年に開館。
「坂の上の雲」は司馬遼太郎の歴史小説。
1968年から1972年にかけて産経新聞夕刊紙に連載されました。
2009〜2011年にかけてNHKでドラマ化もされました。
三人の主人公秋山好古、真之兄弟と正岡子規の故郷、ということで、
本作の史料を展示するミュージアムが松山市のど真ん中、松山城の麓にあります。
愛媛に来て8年、ようやく来ることができました。
来媛直後から気にはなっていたのですが、なにぶん街なかにあって駐車場がなく、
田舎暮らしで公共交通機関がほとんど利用できない状況だったので、
なかなか訪れることができませんでした。
GWの中日、久しぶりに松山駅前の喜助の湯に入りに行くことにしました。
ここは4時間まで駐車場が無料になるので、その時間を利用して、
藤が見頃の庚申庵を見た後、市電で坂の上の雲ミュージアムへ行くことに。
外観は何度となく見ていたのですが、中に入ってはじめて、
あらためてこの空間の素晴らしさを実感しました。
小ぢんまりながら想像以上に素晴らしい空間でした。


松山出身の俳人といえば、幕末から明治に生きた正岡子規が有名ですが、
その前に江戸時代に活躍した俳人として栗田樗堂がいます。
酒蔵の三男として生まれ、17歳のときに同業の栗田家の養子に入り、その蔵を継ぐ。
養父及び妻が俳人であったことから自然と俳諧に慣れ親しむ。
松山藩の大年寄になるなど精力的に活躍していたが、五十を超える頃、
浮世を捨てて俳諧に専念するために草庵・庚申庵を建てました。
樗堂はここでの隠遁生活を望むも、その有能さゆえか周囲はそれを許さず、
庚申案での生活はわずかな期間だったと言います。
その後、樗堂は俗世から逃れるために御手洗島(現在の広島県・大崎下島)に移住し、
そこで66年の生涯を終えます。
俳人としての腕前は相当なものだったようで、
当時発行された俳人番付で、あの小林一茶が末席だったのに対し、
樗堂はかなりの上位に列せられていました。
実際、一茶はかなり樗堂をリスペクトしていたようで、二度ほど樗堂の元を訪れています。
とくに誹諧に興味があったわけではなく、
テレビでふじまつりの様子を見て、行きたくなりました。
少々満開の時期を過ぎていましたが、なかなか見事な藤棚でした。

木造の学校に木霊が宿る。
そんな学校をつくらないとほんとうはいけないのではないか。
自然で、簡素で、静寂である、
このことが学校の環境としては一番いいんではないかと思っております。
建築というのは何気ない美しさですよね。
わざとらしくないのがいいというのと、
それと滲み出て、心に染みるような、
そういう建築であってほしい。
(『素描・松村正恒』パンフレットより)
愛媛に来て8年。
念願の建築にようやく訪れることができました。
八幡浜市立日土小学校(以下「日土小学校」と称す)。
この建築を明確に知ったのは2013年の香川県立ミュージアムでの丹下健三展でした。
丹下さんと同時代に活躍したの建築家たちの一人として紹介されていました。
日土小学校は今も現役で活躍する小学校ですが、
平成21年より春休みや夏休み等の長期休暇時に一般公開されており、
今回第32回の学校見学会に参加してきました。
現在に残る校舎は愛媛県大洲市出身の建築家・松村正恒氏の設計により
1956年に中校舎が、1958年に東校舎が建てられました。
2007年に八幡浜市の有形文化財に指定されると同時に改修改築工事に着手、
2009年に新しい西校舎が完成しました。
1999年にDOCOMOMO Japan20選に選ばれ、
さらに2012年に木造モダニズムをよく残すものとして、
国の重要文化財の指定を受けました。

Facebookグループでの投稿で知り、行ってきました。
アートの島「豊島」といえば豊島美術館のある香川のものが有名ですが、
愛媛にも「豊島」があるんです。
香川の豊島が「てしま」と読むのに対し、愛媛の豊島は「とよしま」と読みます。
愛媛の豊島は現在は無人島となっています。
そこにゲルハルト・リヒターの美術館があります。
香川の豊島に比べるとちょっと寂しいですが、
無人島にある美術館ってなかなか雰囲気あっていいものです。
美術館と言っても、建物の中には190センチ×180センチの透明なガラス板が14枚、
約8メートルにわたって並べられているだけ。
14枚のガラスは一見平行に並んでいるように見えますが、
少しずつ角度を変えてハの字状に並んでいます。
リヒターによるガラスの立体作品としては、最後にして最大のものだそうです。
陸側からは先が見通せるけれど、海側から見ると先が見通せないという
マジックミラーのような不思議な空間。
リヒターはどのような想いでここにこの空間を創ったのでしょうか。

訪問日:2018年5月26日(土)
猪熊弦一郎現代美術館で開催されていた公募展が縁で知り合った作家さんから
個展のDMをもらったので善通寺市の灸まん美術館へ見に行ってきました。
久々の香川ということで、せっかくなのでいくつか回りたいなあ、と
高松の香川県立ミュージアムで開催中のイサム・ノグチ展と、
丸亀の2つの美術館(丸亀平井美術館/丸亀美術館)もあわせて回ることに。
正直なところ、現在絶賛スランプ中。
何かを作ろうという意欲がまったく湧いてこない。
このスランプを抜けるためにも、刺激を与え続けねば。

訪問日:2018年5月26日(土)
丸亀で美術館といえば、丸亀駅前にある猪熊弦一郎現代美術館が有名ですが、
ネットで調べていると、ほかにもう2つほど美術館があるみたいです。
前回は丸亀平井美術館を紹介しましたが、
今回はもう一つの丸亀美術館を紹介します。
さぬき浜街道を丸亀平井美術館から西へ車で7分ほど。
丸亀美術館は江戸時代に造られた大名庭園・中津万象園に併設された美術館で、
ミレーやコロー、クールベなどの巨匠の作品を見ることができます。
中津万象園は1688年、二代目丸亀藩主・京極高豊によって中津の浜に造られました。
築庭はその後100余年もの長い年月をかけて五代高中のときに完成。
庭の中心には京極家の先祖の地である近江の琵琶湖を形どった八景池が置かれ、
近江八景になぞらえて、帆、雁、雪、雨、鐘、晴嵐、月、夕映と銘した八つの島が配され、
それぞれの島を橋で結んだ池泉回遊式の大名庭園となっています。

訪問日:2018年5月26日(土)
丸亀で美術館といえば、丸亀駅前にある猪熊弦一郎現代美術館が有名ですが、
ネットで調べていると、ほかにもう2つほど美術館があるみたいです。
その一つが丸亀平井美術館。
高松での香川県立ミュージアムのイサム・ノグチ展を後にして、
瀬戸大橋通り→さぬき浜街道と海沿いの道を40分ほど車を走らせていると、
ほどなく奇抜な外観の建物が左手に見えてきます。

訪問日:2018年5月26日(土)
1ヶ月ほど前の話。
香川県立ミュージアムで開催中のイサム・ノグチ展に行ってきました。
イサム・ノグチの個展に行くのは、2006年高松市美術館での開催以来12年ぶり。
その最初の個展以降、香川とニューヨークの庭園美術館に行ったり、
ドウス昌代さんのイサム伝記を読んだりと、
それなりにイサムについて見識を深めたつもりだったけど。
2回目の個展も新しい発見の連続だった。
やっぱり奥が深いなあ、この日米混血の彫刻家は。

[訪問日:2017年11月11日、11月25日]
愛媛県美術館で開催中のダ・ヴィンチの展示に行ってきました。
...半年前のことだけど。
ダ・ヴィンチの展示は今回で3回目です。
最初は2005年にビル・ゲイツ所有のレスター手稿が六本木に来日したとき、
2回目は2007年に上野に「受胎告知」が来日したとき。
そして3回目となる本展ですが、
今回の目玉である「アンギアーリの戦い」はレオナルドが描いた実物は登場しません。

訪問日:2017年11月19日(日)
これももう半年ほどの前の話なのだけど。
テレビのCMで流れているのを見て知った展覧会。
本展は一般財団法人地域創造の助成による平成29年度公立美術感共同巡回展として、
岡山県の新見美術館→佐賀県の唐津市近代図書館美術ホール→広島県の蘭島閣美術館に続いて
愛媛では八幡浜の市民ギャラリーで開催されたものです。
美術館のない八幡浜にこんな良い絵が集まるなんて..ということで急遽行ってきました。