ソフトはハードの中でしか生きられないことを忘れ、
ハードをないがしろにしてソフトが一人歩きをする時代。
自分にはそれがとても異様な光景に見える。
同時にこの状況がはたして良い状態なのか、
ソフトの一人歩きに加担するような仕事にやり甲斐があるのか、
平日はそんな疑問を抱えながら過ごす日々。
金曜日、バイトからの帰り道、自由が丘のブックオフで、
ガウディのムック本を見つけた。
ソフトカバーながらしっかりとした造りで、写真もテキストも充実していそうだった。
値段も定価の半額、ということもあってちょっと悩んだ末に購入した。
人間は創造しているのではない。
自然という偉大な書物にすでに記されている、
すべての答えをただトレースしているだけなのだ。
この本をAmazonで買う
ガウディがパワーをくれた。
今の自分に必要なのはスキル以上に前に進むためのパワーなのだ。
ここのところの連日の酷暑故に躊躇していた、
自然教育園に行くことにした。
答えを求めに。
[アオノリュウゼツラン]
夢の島熱帯植物館に行ってきました。
通常は夕方5時で終わるのですが、この日は夜間開館日で21時まで延長。
夕涼みがてら行ってきました。
とにかく緑が見たかった。
建築と自然の良い関係を見たかった。
大きな鉄骨フレームとその中の自然。
デザイン黎明期の水晶宮(クリスタル・パレス)が頭の中に浮かぶ。
建築は自然から切り離してきた。
それが「人間らしさ」だと思っていた。
が、それは人間ではあっても、生命体としてあるべき姿ではなかった。
だから建築は自然との良い関係を取り戻さねばならない。
先日買ったギャラリー間の建築MAP。
ぺらぺらめくっていると、「あ、これこの人の設計だったんだ~」というものが少なくない。
この「ユーネックス ナニナニ」もその一つ。
しかしなんなんだ、このネーミング。
目黒の東京都庭園美術館から目黒通りを地下鉄白金台駅へ向かう途中、
外苑西通りとの交差点を左側を見上げると見える奇妙な緑色の建物。
思わず近くまで行って写真を撮ってしまったのだけど、
まさかスタルクデザインのビルだったとは。
アントニン・レーモンドの聖アンセルモ教会を見に目黒へ出かけた帰り道。
時間があれば東京都庭園美術館の隣にある国立科学博物館付属自然教育園へ
足を伸ばしたかったのだけど、教会が思ったより素晴らしくて長居してしまい、
間に合わず。
予定を変えて目黒雅叙園へ。
結婚式の専用量産工場。
幸せがたくさん集まる場所と思えば、幸せな場所なのかな。
レーモンドの教会を見た直後だけに、結婚式場としての対照性が際立つ。
結婚の誓いを立てる場にふさわしい空間とはいかなるものだろうか。
GW最終日。
卒制に取り組まねば、と思いつつ手は動かず。
外は晴れ。
少し前までの寒さが嘘みたいな真夏日。
これはもう出かけるっきゃない。
目黒に素敵な教会があるということで行ってきました。
カトリック目黒教会(聖アンセルモ教会)。
アントニン・レーモンドの設計で1956年献堂。
丹下健三の東京カテドラル聖マリア大聖堂に負けるとも劣らない、
とても素晴らしい空間でした。
国立近代美術館からの帰り途、大手町から日比谷まで、皇居東側を散策。
新しくできた三菱一号館美術館の建物を見に行くつもりだったのだけど、
前川圀男の東京海上日動ビル本館、
村野藤吾の日生劇場、フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル...
と思わぬ名建築のオンパレード。
日比谷の一等地に建つ帝国ホテル。
自分がこのホテルに興味を持つのは、ホテル御三家としての格ではなく、
かつて建築設計をフランク・ロイド・ライトが手がけたことだけど、
その建物は今はない。
以下Wikipedia情報を要約。
ライトが手がけた帝国ホテル・ライト館は1919年に着工したものの、
ライトの細部へのこだわりで大幅な予算オーバーとなり、
完成を前にして離日するはめになってしまう。
弟子の遠藤新が指揮を引き継ぎ、1923年に完成。
その完成した年に関東大震災に見舞われるが、ほとんど無傷だったという。
その後の東京大空襲で大きな被害を受けるも修復され、持ちこたえたが、
老朽化と増加するホテルニーズに対応するために1967年に解体されて、
現在の建物(新本館)が高橋貞太郎設計により1970年に建てられた。
ライトの代表作品ということもあって日米双方より保存を求める声が上がり、
1985年に玄関部分のみではあるが、愛知県の明治村に移築、再建された。
2004年には「明治村帝国ホテル中央玄関」として、登録有形文化財に登録された。
...というわけで日比谷の現在の帝国ホテルに訪れても、
ライト建築にはお目にかかれないわけですが、そこは偉大な建築家、
ライトの面影を少なからず見かけることができました。
ホテルも高橋氏もライトをオマージュしてたんですね。
A4ギャラリーでアントニン・レーモンド展を見て、
バイト先のすぐそばに彼の設計した教会があることを知り、
昼休みに訪れてみました。
灯台下暗し。
外見に騙されるな。
外観ではお隣の聖アンデレ教会にすっかり心を奪われていました。
木造モダニズム万歳。
アントニン・レーモンド展を見るために、竹中工務店東京本店まで行ってきました。
場所は江東区は東陽町。
東陽町の駅からおよそ3分。
何ともオシャレなビルが。
2005年度にグッドデザイン受賞してます。
ギャラリー「A4(エー・クワッド)」はこのビルの1階にあります。
残念ながらギャラリー内は撮影禁止ですが、
エントランスロビー内は撮影OKでした。
造形的にはとりたててユニークなところはないのだけれど、
壁の素材の質感がすごく心地良かった。
素材感、ってやっぱり大切なんだな。
神谷町でバイトしているわけですが。
天気のいい日はたまに昼休みに周囲を散策したりします。
東京タワーの近くにとても感じの良い、聖アンデレ教会という教会があります。
香山壽夫の設計で1996年竣工。
切妻型の屋根、円形の天窓、半円アーチのエントランス、
装飾のない、シンプルな幾何学図形のそのファサード。
ロマネスク様式なのかな。
中に入れるのかな、とおそるおそるドアを開けると...
鍵がかかってない。そして中には誰もいない。
入口には訪問ノートみたいなものが置いてあって、
真摯な気持ちで書かれた懺悔などが記されていました。
迷いの多いいまの自分には、何を書いたら良いか分からず、何も書けませんでした。
教会っていつもこんな風に開放しているのだろうか。
都会のど真ん中で鍵もかけずに迷い人を受け入れる。
何とも不思議ですが、都会だからこそ、こういう場所が必要なのかもしれない。
そして内部もとても素敵な空間でした。
川村記念美術館からの帰り。
思ったより早く見終えたので、もう1箇所どこか行きたいなあ...と。
東京東部へはめったに来ないので、
ちょうど最近、東京タワーの高さを越えたばかりの
東京スカイツリーを見に行くことにしました。
京成佐倉駅から、青砥で乗り換えて、押上で下車。
地下ホームから地上へ出てみると...
目の前にそびえ立っていました。
外を散策後。
東京都庭園美術館の内部公開。
写真撮り放題。
休日。
...ということもあって、いつにもまして館内は人で溢れていました。
正直こういう場所は雑踏は似合わない。
静けさの中にあってこそ、時代が重ねてきた格調というものを堪能できる。
空間を堪能するのはあきらめ、
「プロダクト」を堪能してきました。
それでもやはり時代を超えて残る美しいものを眺めるのは気分が良い。
人はなぜ、「美」を求めるのだろう。
内観編
中目黒の目黒川の桜はまだ八分咲きでした。
満開になると枝が川面に向かって垂れ、それはとても美しいのだけど。
ちょっとまだ時期早々。
その足で目黒川を南下して目黒は東京都庭園美術館へ。
ここの桜も同じくまだ八分咲きでしたが、
現在、庭園美術館の内部公開展示「アール・デコの館」が開催中ということもあって、
たくさんの人が訪れていました。
過去2回(1回目/2回目)訪れましたが、
チケット売り場に行列ができているのを今回はじめて見た。
通常は美術館内部は撮影禁止であるのが、
この展示期間中はほぼ全面的に撮影可となることもあって、テンションアップ。
しかしまずは美術館周辺の庭園と美術館外観を鑑賞することにしよう。
待ちに待った週末。
天候も良く、今日こそ桜の見頃だな、と。
まずは中目黒の目黒川の桜を見て、その後目黒川を南下して、
目黒庭園美術館に行こう...
が、その前に。
中目黒に行くのなら、まずはかねてより行こう行こうと思っていた、
村野藤吾設計の目黒区総合庁舎(目黒区役所)を見に行こう。
1966年に千代田生命保険相互会社の本社ビルとして竣工、
2003年に改修により目黒区総合庁舎への用途変更。
家から最も近い村野建築。
圧倒的なスケール。
大地から「生えて」くるような有機的な建物。
時を経るほどにいや増す確かな存在感。
やはりこの人の建築は本物だ。
池上散策、池上本門寺編。
池上梅園から池上本門寺へ。
池上本門寺は前に一度来たことがあるのですが、
その時はバイト中でゆっくり中を散策することができず、
今回はデジ一を片手にじっくり中を散策してきました。
日蓮宗系の大本山ですが、純和風のお寺ではなく、
少なからず中国風が混ざっているような気がしました。
けっこう大きな墓所があるのですが、
いろんな形やデザインのバリエーションに富んでいるのが面白かった。
力道山のお墓もここにあるんですね。
久々の休み。
外に出ることに慣れてくると、家に居るのが落ち着かなくなる。
せっかく暖かく、天気も良いのでどこか出かけたい。
しかしお金は使わずに。
桜をみるにはまだ早いし、梅ならまだ見ることできるかなあ...
と思って池上梅園に行くことにしました。
...しかし時すでに遅し。
梅の季節は終わりつつありました。
まあでもせっかくきたのだから、ということで池上本門寺も散策することに。
たくさん写真を撮ったので、2回に分けます。
まずは池上梅園編。
西馬込から第二京浜を南下して梅園へ向かう。
入場料100円。
まあ、これなら梅がほとんどなくても、まあ、いっか、ってなところで。
...梅以外にも見所はけっこうあるし。
[起工 昭和32年6月29日 竣工 昭和33年12月23日]
幼い頃。
祖母に連れられて東京タワーに登った。
その圧倒的な高さがよっぽど衝撃的だったのか、
しばらくは電信柱を見る度に、「東京タワー!」と叫んでいたとか。
今となっては自分の記憶には残ってないのだけど、
祖母にはそんな僕の様子がよっぽど印象的だったらしく、
ことあるごとにその話をする。
思いこみの激しさはその頃から変わってないようです。
東京タワー。
日本電波塔株式会社が運営する電波塔。
正式名称は「日本電波塔」。
高さ333メートルの東京のランドマーク。
昨日の虎ノ門に引き続き、今日は仕事の面接で神谷町へ。
琴平ビルの前の桜田通りをずっと南下すると、神谷町に至ります。
ただ、虎ノ門は銀座線、神谷町は日比谷線。
桜田通りをもう少し南下すると飯倉という交差点に至ります。
ここがまたなんとも不思議な場所で。
東京タワー、霊友会、宗教的なビル...
なんかこの一角にはパワーが満ちているような。
いわゆるパワースポットというか、ヒーリングスポットというか。
僕自身には霊感はないんですけど。
今回はポートフォリオ持参なので、デジ一は持って来れなかったのが残念。
やむなく携帯で撮影。
広島へのUターン事情を調査しているわけですが。
広島の県自治体で就職紹介などをしていて、
その東京事務所が虎ノ門にある、ということで行ってきました。
これまでじっくり歩いたことがなかったのですが、
官公庁が集まる街なんですね、虎ノ門って。
...あまり行くこともないわけだ。
用件重視で散策というほどのものでもないけど。
目的地の虎ノ門琴平ビルを中心に。
セシル・バルモンド展からハローワーク渋谷への道すがら、
「世界の丹下」の最高傑作、国立代々木競技場を散策。
イベントでもないかぎり、中へは入れないけど、
外は昼間であればかなり近くまで寄れることに、いまさらながら気づく。
NHK側からぐるりと一周。
バルモンドの構造デザインも素晴らしかったけど、
こちらもなかなか。
今見てもなお、古さを感じさせないデザイン。
とても半世紀前のものとは思えない。
構造設計を担当した坪井善勝ってどんな人だったんだろ。