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大学の授業で鑑賞。
久々に感動。
ゾラの生涯、とありますが内容的にはドレフュス事件がメインになっているのでしょうか。
セザンヌとのパリでの貧しい共同生活からはじまり、
「ナナ」で一躍有名になり、成功した小説家エミール・ゾラ。
かつてのハングリー精神や熱い情熱も薄れ、余生を静かに過ごすゾラの元に
無実の罪で投獄された軍人ドレフュスの妻が助けを求めに訪れる...
これまでの名声を失いかねない危険から最初はドレフュス事件を敬遠していた
ゾラだが、かつての盟友セザンヌの姿をまぶたの裏に浮かべたとき、
何が正しい道なのか、を悟る...
ドレフュス事件は歴史の授業で習ってその名前だけは知っていたけれど、
実際どのような事件だったかは全然知らなかった。
一部フィクションも交えているようですが、
ドレフュス事件を知るには最適な作品だと思います。
都会に残ったゾラと、田舎に去ったセザンヌ。
...人の生き方の大きな選択がここにある。
めずらしく映像ネタです。
最近よくテレビで見かける「ミニチュア動画」。
本城直季さんのミニチュア写真をさらに発展させたものでしょうか。
ミニチュア写真と同じく画像のあるポイントにピントを絞り、
周囲をぼかすところは同じですが、
これに動きをぎくしゃくさせることでミニチュア動画ができるみたいです。
あまり動画には詳しくないのでよくは分かりませんが...
大学の研究室で見せてもらったDVD。
元NHKディレクターの人が作ったもので、キューバの都市農業をレポートしたもの。
キューバはかつて経済基盤の80%をソ連からの輸入に頼っていました。
ソ連が崩壊し、経済基盤はガタガタとなり、
キューバは自活の道を歩まざるを得なくなりました。
そこで国民は一眼となり...
それまでサトウキビとたばこくらいしか産物がなかったのが
今や食糧自給率は100%!
その鍵となたのが人工の集まる都市での石油を使わない有機都市農業。
このビデオでは2人の日本人が現地を訪れその都市農業について
取材する形でレポートしています。
現在の日本において参考にすべき点が多分にあると思います。
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大学の研究室で拝借したDVD。
今回は北欧を代表する建築家兼デザイナーのアルネ・ヤコブセン。
デンマーク出身のユダヤ人です。
その容姿はなんとなくケンタッキーのカーネルサンダーおじさんを
思い浮かべてしまうのは僕だけでしょうか...
建築家とデザイナーの顔をもつヤコブセンですが、
自分はどちらかというとデザイナー、
とくにアントチェアに代表されるイスのデザインにその卓越したセンスを感じます。
建築については...
コルビュジエ、ミース、ライトの三巨匠はもちろん、
同じ北欧の巨匠であるアアルトよりも魅力を感じませんでした。
彼の建築からは思想が見えてこなかった。
1942年にオーフス市庁舎を建てたとき、
高い塔を「権威の象徴」として最初建てるのを断ったというエピソードを聞いて、
なおさらがっかりしました。
時代背景から来るものもあるのでしょうが、ちょっと短絡的過ぎる気がします。
権威の象徴としての意味合いもあるかもしれませんがそれだけでもないはず。
聖なるものとしての尊厳の象徴の意味合いもあるはず。
権威だけで高い塔が建っているわけじゃないと思う。
...というわけでやはりこの人はチェアに注目。
[DVDパッケージの表紙にもなっているメルク本社(1993年)](出典:www.krjda.com)
デルファイの建築家ビデオ/DVDシリーズ。
今回はケヴィン・ローチ。
1本22,000円もするDVDを買えるわけがなく、
もちろん大学の研究室で借りたもの。
ケヴィン・ローチはエーロ・サーリネンの部下だった、ということで
その存在を知ったのですがミースの教え子でもあったんですね。
アイルランドで生まれ26才まで過ごした後、アメリカに渡ります。
サーリネンの死後はTWAターミナルビルやセントルイスのゲートウェイアーチなど
師匠の遺作の数々を完成させた後、技術者のジョン・ディンケルと
パートナーを組んで事務所を設立。
その事務所はいまやアメリカでもっとも成功している事務所だとか。
DVD中ではシーザー・ペリ、フランク・ゲーリー、リチャードマイヤーなどの
巨匠が登場しローチを褒めまくってることからも何となくすごい人なんだろうなあ...
とは思うのですが、
...それにしても影が薄い。思想もよく見えない。
自分にはそんな印象でした。
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大学の研究室で借りたDVD。
日本を代表する14人の現代建築家を外国人が取材してまとめたDVD。
よって日本人の建築家を扱っていながら基本解説は英語です。
といっても解説よりは建築家自身の声がメインとなっており、
磯崎新氏と坂茂氏以外は日本語で話してるのでそれほど海外色は感じません。
自分はデザインを学ぶにあたり、
できるだけ自分から遠いものを参照するようにしています。
たとえば同級生の作品については、流す程度であまり気に留めないようにしています。
それはレベル云々の問題ではなく、自分に近いものばかり見ていると、
同じような色に染まってしまい、オリジナリティが出せなくなる気がするから。
そのような理由からデザインよりはアートの展示を、
日本よりは海外のものを参考するようにしています。
...とはいってもあくまでも傾向的なものであって、絶対的なものではない。
たまには自分に近いものを参考するのも悪くない。
Amazonのパッケージ写真と実際のパッケージが若干異なるのが気になったのですが、
何パターンかあるんですかね...
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研究室で借りたDVD。
世界で一番有名な建築家、フランク・ロイド・ライト。
コルビュジエ、ミースと共に近代建築の三大巨匠と称される。
彼は紛れもない天才芸術家であり、
その建築は見る者を魅了する。
しかしこのDVDはライトという人となりを好きにさせる作りにはなっていない。
「彼が作った建築は確かに素晴らしい。
でも人格はちょっとね...友達にはしたくないタイプだね」
このDVDを見た人はたぶんこう思うんじゃないだろうか。
女ったらしで家庭を省みず、
自らの天才ぶりを豪語して常に注目されていなければ気がすまない。
たとえ才能があろうとも、誰がそんな人を好きになるだろう。
しかしそれでも僕はライトとその建築を好きでいたいと思う。
建築は建築家の思想を表現するものだから。
彼の建築はやはり素晴らしいと感じるから。
グッゲンハイムや落水荘、マリン郡庁舎は本当に美しい。
フランク・ロイド・ライトという人を表現するものは
彼の生き方や人生ではなく、建築そのものなのでしょう。
だからこそ彼は巨匠なのであり、今なお建築界に絶大な影響を与え続ける。
[ルーブル、ガラスのピラミッド]
デルファイ研究所の現代建築家DVD/ビデオシリーズ。
今回はI.M.ペイ(イオ・ミン・ペイ)です。
コルビュジエと同じく丸い黒縁眼鏡ですが特徴的なのは、
コルビュジエが仏頂面なのに対し、ペイは笑顔であること。
この笑顔は彼のトレードマークともいえます。
1917年生まれのペイは今年で91才ですが今なおご健在のようで
ニーマイヤーに続く長寿の高名建築家です。
本DVDに収録されている彼の作品は以下の7つ。
・ルーブル、ガラスのピラミッド(1989)
・香港、中国銀行ビル(1982-1990)
・滋賀県、MIHOミュージアム(1989)
・ボストン、ジョン・ハンコックタワー(1976)
・ナショナルアートギャラリー東棟(1974)
・ワシントンD.C.、ロックの殿堂(1995)
・ダラス、マイヤーソン・シンフォニーセンター(1989)
彼の建築のトレードマークはルーブルのピラミッドに代表されるように「三角形」。
といっても形に囚われたわけではなく、構造を追求していく過程で
もっとも安定する形である三角形に必然的にたどり着いたもの。
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大学の研究室で借りたDVD。
6つの建築と建築家を紹介するオムニバスDVDシリーズ。
いきなり第3巻から観たのは多摩美の助手さんオススメの建築家がいたから。
その建築家については別記事にて紹介します。
・シカゴ公会堂/ルイス・H・サリヴァン
・オペラ・ガルニエ/シャルル・ガルニエ
・カサ・ミラ/アントニオ・ガウディ
・セイナッツァロ町役場/アルヴァ・アアルト
・ラ・トゥーレット修道院/ル・コルビュジエ
・ユダヤ博物館/ダニエル・リベスキンド
六者六様の見所があるわけで。
[フランス・パリ、アラブ世界研究所]
大学の研究室で借りた、デルファイの建築家DVDシリーズ。
今回はジャン・ヌーヴェル。
実はまだ彼の建築をよく知りません。
安藤忠雄やフランク・ゲーリーなどと共に手がけるアブダビの文化施設群や、
バルセロナのトーレ・アグバール、パリのアラブ世界研究所くらい。
それらはどれもモニュメンタルなので気になってました。
そこで彼の建築哲学を知りたくてこのDVDを借りたわけですが...
機能を形にする、というアプローチは
最近の一般的なデザインの志向だと思うのですが、彼は違う。
機能を隠し、映画制作のように建築に物語を持たせ、そこに感動を呼び込む。
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大学の研究室で借りたDVD。
ブラジルが生んだ天才建築家オスカー・ニーマイヤー。
建築といえばアメリカ、ヨーロッパ、そして日本が本場というイメージなのですが、
なぜかブラジルにぽつんと一人、天才が登場したのはどういうことなのだろう。
1907年生まれでなんと現在も101才でご健在というから驚き。
しかも2006年には秘書と結婚したのだというからさらに驚き。
女性好きの彼らしいエピソードではありますが。
彼はブラジルをこよなく愛し、女性をこよなく愛した。
曲線は女性らしさの象徴だ。
だから彼の建築には曲線が多用されている。
大学の研究室で借りたDVD。
日本ではまだメジャーじゃないのか、
カラトラバに関する本や映像はまだ少ない。
たぶんカラトラバの日本語解説の入った唯一のDVD...なのかな。
単独のDVDではなく、デルファイ研究所から出ている
「現代建築家ビデオ/DVDシリーズ」の第35巻にあたります。
1枚22,000円もするというなんとも高価なDVD。
教育用なのかAmazonで検索しても出てきません。
高い学費払ってるんだもの。
こういうところで学校所蔵のライブラリを利用しない手はない。
カラトラバの存在を知って、僕ははじめて構造というものを意識した。
構造が美しさを表現するものである、ということを知った。
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大学の研究室にはけっこうな数の建築関係のDVDが置いてあります。
ルイス・カーンの建築論を読みはじめたこともあって、
ルイス・カーンのDVDを借りました。
このDVDはドキュメンタリー映画となっていて、
監督はルイス・カーンの息子であるナサニエル・カーン。
内容はルイス・カーンの建築を知る、というよりは
父親の建てた建築を訪れることで父親の実像を知ろう、というもの。
言うなればこの映画は息子の父親の心を知りたい、というエゴのために作られたようなもの。
しかしだからこそ、この映画は僕の心に響く。
家庭を顧みず、仕事に走った男の心中はいかようなものだったのか。
彼を取り憑かせた建築とはどんなものだったのか。
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今一番ほしい本2冊。
ボンビー学生の身においては、
会社員時代のようにほしいと思った本をポンポン買えなくなったわけで。
読書には学校や区の図書館をフル活用しています。
それでもどうしてもほしい本がある。
そういうときはAmazonでアソシエイトやポイントなどを
使って安く買うようにしてます。
先日久しぶりに表参道の青山ブックセンター(ABC)へ行きました。
ここはデザイン関係の本が多く、最も好きな本屋の1つ。
そこで見つけた2冊。
まずは今自分の中で一番興味のあるサンチャゴ・カラトラバの作品集。
周囲では建築専攻の先生すら知らないこのスペインの建築家も
ABCでは5,6種類とラインナップが豊富。
ただし日本語版は先日購入したMITでの講義録のみ。
他は全て洋書。
その中でも一番大きく分厚かったのが上記の「The Complete Works」。
いやー、これはイイ。
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昨日は大学の大掃除。そして春休みに入りました。
大学の図書館ではDVDなども観れるわけですが。
1年生もまさに終わってしまったその日にようやくDVD資料を活用。
DVDは館外貸出しはできず、館内の視聴覚設備のみでの鑑賞のみ。
そして春休み中は原則図書館は閉館しちゃうので、
1年生の間に観ることのできたDVDはこの1本のみ。
もっと早くから活用すりゃよかった。
先日コルビュジエの本を読んだから、というわけでもないですが。
20世紀の三大建築家の一人、ミース・ファン・デル・ローエ。
フランク・ロイド・ライトのように官能的でもなく。
ル・コルビュジエのように芸術的でもなく。
無のレベルまで余分なものを削ぎ落としたシンプルさ。
そこに彼の建築の醍醐味がある。
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大学の授業で鑑賞。
鑑賞後に『勝手にしやがれ』の買付けなどに従事し、1979年にフランス映画、文化紹介の功績により
フランス政府から芸術文化勲章賞を受章した秦早穂子さんがゲストで来られていて、
この映画の詳細な解説をしてくれました。
僕自身はそれまでジャン・ルノワールなんて全然知りませんでした。
監督は印象派の巨匠オーギュスト・ルノワールの次男のジャン・ルノワール。
本作は撮影にジャン・ルノワールの兄で俳優のピエール・ルノワールの息子のクロード・ルノワール、
編集にジャン・ルノワールの愛人のマルグリット・ルノワール、
さらにジャン・ルノワールは宿屋の主人役で、マルグリット・ルノワールは給仕の女性役で、
さらにさらにジャン・ルノワールの息子のアラン・ルノワールもちょい役で映画に出演しているという
まさにルノワールファミリー総出の作品です。
そのほかヒロインのアンリエットには哲学者・作家ジョルジュ・バタイユの妻、シルヴィア・バタイユ、
助監督にはジャック・ベッケル、ルキノ・ヴィスコンティ、アンリ・カルティエ・ブレッソン、
脚本にはジャック・プレベール、製作にピエール・ブロンベルジェ、
...と後にビッグになっていくスタッフがずらりと勢ぞろいです。
作品自体は未完に終わったものを編集して作り上げたもので、
内容的にはちょっと薄い部分もありますが、純愛だけではどうにもならない
人生のほろ苦さを描いた名作に仕上がっていました。
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大学の授業で鑑賞しました。
黒澤明と並ぶ日本の巨匠、小津安二郎作品。
...とはいっても僕が小津作品を観るのはこれがはじめてのですが。
出演: 笠智衆、東山千栄子、原節子、東野英治郎など。
笠智衆はこれまで寅さんでしか見たことなかった。
東野英治郎も水戸黄門くらいでしか見たことなかった。
笠智衆は若かったけどこの作品でもすでにおじいさん役でした。
この作品は小津作品のみならず、日本の映画史上でもいまだにベスト10に
ランクインされるほどの名作だとか。
だからというわけでもないですが、僕はこの作品はとてもよいと思いました。
今ではこの名作がAmazonで1,000円ぽっきりで買えるわけですから興味がある方はぜひ。
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羅生門 デジタル完全版 [DVD]
大学の講義で鑑賞。
往年の名作、黒澤明監督の「羅生門」。原作は芥川龍之介。
日本映画で初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞および
アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、
黒澤監督を一躍「世界のクロサワ」たらしめた名作中の名作。
三船敏郎、京マチ子主演。
土砂降りの羅生門下に集まった三人の男たち。
とある事件の真相を語ることで人間の内に潜む醜さを見出していく。
それでも人は人を信じて生きていかなければならない。
表参道のABC(青山ブックセンター)で見かけました。
モーショングラフィックのDVD。
基本あまりグラフィックデザインは自分向きだとは思ってません。
なんか仮想空間で終わってしまって、中途半端な気がして。
念のためグラフィック・デザインを否定しているわけではなく、
あくまで自分の好みの問題、ということで。
「存在する映像。環境としての映像」
このキャッチフレーズに惹かれました。
仮想で終わらず現実の世界へ、なおかつ環境というテーマで繋がるなんて。
惹かれないわけがない。
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ジャン=リュック・ゴダール監督。
主演:ジャン・ポール・ベルモンド, ジーン・セバーグ
ネオリアリスモの次はヌーベルヴァーグというわけで。
大学の授業で鑑賞しました。
ネオリアリスモと同じくロケ中心だそうです。
ヒロインのパトリシアを演じるジーン・セバーグがすごくキュート。
ショートヘアがヘプバーン並によく似合う。
対する主人公ミシェルを演じるベルモンドもなかなかの色男。
僕は歩きタバコは大嫌いですがその姿が妙に絵になるんだな〜
物語自身はとある小悪党とそのガールフレンドの逃避行、
という単純な物語なのですが要所要所の台詞がとても奥深く、
ゴダール監督の感性の豊かさに惹かれてしまいます。