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2008年7月 7日

多摩美術大学奨学金

その他

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大学で勉強するにはお金がかかる。

とくに私大は学費が高いわけで。

夜間の大学なので昼間働いて学費稼げばいいじゃん、と思ってたけど、
学業に集中すればするほど仕事はおろそかになりがち。

そこで頼みの綱が「奨学金」ってやつです。
多摩美では主に4つの奨学金制度があります。


  1.多摩美術大学奨学金

  2.多摩美術大学特別優秀奨学金

  3.多摩美術大学校友会奨学金

  4.日本学生支援機構奨学金


このうち4は貸与で卒業後に利子を付けて返さねばなりません。
1~3は給与で基本的に返さなくて良いもの。

1.は比較的学業優秀で経済状況の苦しい学生を選抜で、
2.はさらに優秀な優秀な学生を研究室推薦で、
3.は多摩美のOBで構成される校友会により選抜されるものです。


...んでこのたび1.の多摩美術大学奨学金を受けられることになりました。
50万円ほどだけど。



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この奨学金は成績よりは、経済的状況および意欲が重要視されるみたいです。

選抜は成績選抜による一次選考と、
経済状況、意欲を確認する二次選考の二段階で実施されます。

対象は上野毛および八王子、そして院生を含む二年生以上の学生から75名程度。
多摩美の学生数はHPによれば4200人程度、
このうち1年生を除くとおよそ3150人、
全員が奨学金に申し込む分けじゃないけど
倍率にすればおよそ40倍とけっこうな倍率のようで。

とはいっても成績についてはまじめに学校に行ってさえいれば
おおかたパスすると思われるレベル。
一次選考を通過すると通過者が二次選考説明のために一同に集まるのですが
上野毛だけでもざっと100人はいたのかな。
まあ八王子は現役生ばかりでおおかた親が学費を払ってくれるんだろうから
社会人が多い上野毛のほうが応募者は多いのかもしれないけど。

二次選考は書類選考なのですがこれが意外と面倒だった。
意欲のほうは本人が文章でアピールすればいいのですが
経済状況の調査は社会人であってもその保護者、普通は両親の経済状況を
源泉徴収票や確定申告書などのコピー添付で報告しなければならない。
両親が遠く離れている場合はそれらの書類を郵送してもらわなければならない。
さらに僕の場合は保護者が祖父母で年金生活なので、
なぜ保護者が祖父母なのかという理由説明と年金振込通知書のコピーが必要。
老いた祖母に事情を説明しながら手続きするのはけっこう大変でした。

まあその苦労が今回は報われたのでいいのだけど。
それにしてももっと勉強意欲を重要視して欲しいよ。
社会人なら保護者じゃなくて、本人の経済状況で簡潔にすませられるようにして、
もっと成績重視でもいい気がする。

学業を結果的に生かせるのは結局のところ金銭ではなく、意欲なのだから。


先日見たDVD「sur / FACE 」で坂茂氏が言ってました。
日本の大学は世界でも最低のレベルだ、と。

苦労しながら大学に通う身としては本当に悲しくなってきます。
しかし今まさに大学に通う身として坂氏の言葉を否定できないのも事実。

出欠だけで成績をつける風潮。
そうは言いながらも言い訳すればその出欠さえ評価が甘くなる。
必然的に学校に来なくなる学生が多くなり、遅刻が当たり前になる。
はたしてそれが学生にとって本当にためになるのだろうか。
学習意欲を継続させてくれる場所になり得るのだろうか。
能力主義もけっこうだけど学校に来なくてもできるなら、
なぜ学校に入ったんだ?なぜ学校という場所があるんだ?


学校の成績がその人の絶対的価値になるとは思わない。
しかし成績は自分の方向性を決める有効材料になる。
成績を就職するための材料なんて考えない方がいい。
自分が何をやりたいかを考えるための材料にするべきだ。
そのために成績はもっとシビアに、そして明確に、かつ公平につけるべきだと思う。
その点では今年から新設された"A"評価の上の"S"評価は
モチベーションアップになっていいと思う。

仕事をしながら大学に通うのは本当に大変だと思う。
自分はまだ比較的仕事量を少なくして学業に専念できる状況なので
(...それもそろそろやばいですが)まだいいほうですが
それでも学業に対するモチベーションを維持するのはけっこう大変。

学費を稼ぐために仕事をおろそかにできないのも分かる。
しかし結局のところ高い学費を払って得るものの対価の大小は
才能ではなく、意欲の差なのだと思う。
それは学生本人が決めるものであり、大学側が決めるものじゃない。

それなら同じ学費を払うなら最大限得られるものを得たい。
大学では「社会に出ていかに役に立つか」なんてことは教えてくれない。
それは学生自身が考えること。
大学はそれを考えるために必要な知識やスキルとモチベーションを与えてくれる場所。
その中でも僕はこの最後の「モチベーション」が一番大事だと思う。
今の時代、知識やスキルなんて大学に行かなくても書籍やネットでいくらでも得られる。


現役生なら自分の方向性が分からないまま卒業してもいいと思う。
実際僕も現役のときは何も分からないまま卒業した。
でも一度社会に出た社会人なら、然るべき答えを得て卒業するべきじゃないのか。


  「500万も払ったけれど何も得られなかった」


それは自分の無力さを証明すると同時に
日本の大学は最低レベルであることを証明することになる。


そんなの絶対嫌だ。

だから僕は考え続ける。手を動かし続ける。
今はまだ実を結ばなくとも。

ここまで人より遅れたんだもの。
とことんやるさ。


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