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2008年4月15日

インテリアデザイン

学業

gankaiji_1.jpg


新学期が始まり、授業もはじまりました。

専門科目の第1セッションは「インテリアデザイン1」。
しかし初日の授業内容のガイダンスを受けた限り、
このタイトルはちょっとミスマッチかなと思いました。

具体的にはとあるお寺の一部スペースを活用して、
もっとお寺に足を運ぶ人を増やしたい、という住職の要望に対する方策を考えること。
とはいってもあくまで方策を考え、模型や3DCGなどで方策をプレゼンするのみで
実際にその方策が実現されるわけではありません。
しかし実際の状況に基づいてデザインを考えることができる、というのは
デザインの現場を体験できるいい機会だし、面白い。

課題としては作成物よりもその方策により実現する「ストーリー」が評価されます。
作成物はあくまでそのストーリーを分かりやすく伝えるための手段にすぎません。
もちろんいい作成物はよりストーリーを伝えやすくはなるでしょうが、
作成物の出来そのものが評価されるのではない...
...と僕は勝手に解釈してます^^;


対象のスペースには古いトタン屋根の住居が建っていて、
この住居をそのまま活用しても良いし、
この建物を壊して新たな用途の施設を新規に作っても良い、という。

前者ならインテリアデザインなんだろうけど、
後者になるともう総合的な空間デザインの規模だと思うのです。
そこが授業内容を複雑にしているわけですが、
同時に面白くしている部分ともいえます。



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2日目に実際に現場をみんなで見に行きました。
場所は白金高輪駅から徒歩5分程度の願海寺というお寺。

ファーストインプレッションをこの記事でメモしておきます。
この時点ではだからどうしたい、という具体案はまだないです。
客観的なデータも不完全であくまで主観的な備忘録です。


かつて泉岳寺のすぐそばに住んでいて、周囲を自転車で走り回っていましたが、
願海寺には目が留まりませんでした。
まあどちらかといえばR15のほうをメインに走っていた、というのもありますが。

僕は宗教に熱心なわけではありませんが西洋東洋問わず宗教建築は好きです。
最近バイトで都内を自転車で走り回っているわけですが、
東京には意外と寺社が多い。
雰囲気のいい寺社を見かけては足を停めて眺めてます。

その造形にはどこか特別な雰囲気があって、心惹きつけられる。
神を奉る場所は心休まる場所であるはず。
優れた宗教建築はそのスペースの目的を正確かつ明確に具現するものだと思う。


願海寺は国道1号という幹線に面しており、車はもちろん、歩行者もそれなりに通る。
駅からも近く、道路沿いに大きな看板もかかっており立地的にはそれほど
悪い条件ではないように感じました。

普通お寺には大きな立派な門があると思うのですが、
このお寺には2つの石柱があるのみ。
これが僕にはちょっとめずらしく思えました。

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[願海寺: 正門付近。二本の石柱のみ]

さらにこのお寺の敷地内には古い洋館が2つほど建っています。
敷地内に洋館があるお寺なんてはじめてです。
孫文やトルストイの娘、寺山修司などの著名人が住んでたこともあり、
この洋館がこのお寺の特長となっている反面、
この特長がマイナス面になっている気もしました。

お寺にとって門は下界と上界を繋ぐ大切なものだと思うのです。
お寺の敷地内は神聖な場所であり、何かピリッとさせてくれる空気がそこにはある。
和洋折衷、広く人を受け入れる、という姿勢は素晴らしいとは思うのですが、
反面、その神聖な空気を少し分かりにくいものにしている気もするのです。

さらにこのお寺の本堂が意外に目立たない気がした。
ちょっと変った形の本殿なのですがなぜか意外と目立たない。

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[正面からだとユニークな本堂の魅力が埋没してしまう]

お寺ではやはり本殿が目立って欲しい。
本堂と正門をもってそのお寺の顔を成すと思うのです。
本来正門と本堂は正対していると思うのですが、
ここは本堂が微妙に正門に対してずれていて、
さらに見事な植木と洋館が本堂を正門から見えにくくしています。

桂離宮のように徐々に眺望できる風景を展開していく魅力もあるので
一概に見えにくい本堂が悪いとは言えないんでしょうけど、
お寺はやはり正門と本堂がセットであってほしいなあ。


本殿の横に客殿と庫裏があります。

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客殿で住職ご家族の話を頂戴しました。
住職の娘さんが多摩美の4年生で今回の実習はその縁だとか。

客殿の奥には見事な池があります。
しかし奥まったところにあるのでやはり表通りを通る人からは
やはりその存在は分かりにくい。

昔ながらの地形を残す唯一のお寺だとか、
本殿の仏像は東大寺の大仏を作った仏師、行基の作だとか、
話を聞けばたくさんの魅力があるのですが、
それが表になかなか伝わっていない。

そこをどうしたら、対象のスペースをどう活用したら魅力を伝えられるか。
それを考えるのが今回の課題なのかな。


...難しそうだけど面白そうかも。


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