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2008年3月30日

フィリップ・スタルク引退表明

プロダクトデザイン/ 人物


[Le Chien Savant]


国際ニュース AFPBB News:
フィリップ・スタルク「デザインに嫌気」、2年以内の引退を表明


フィリップ・スタルクが引退表明をしました。

著名なデザイナーの引退表明、というのはあまり聞きません。
好きな道である程度のステイタスを築けば、
普通はその道を極めたいと思うもの。

好きになればなるほど、より高みに登りたくなる。
たとえそのためにどんなに悩んだり、苦しむことになったとしても。
...それが普通だと思う。


彼にデザインを失望させたものとは何なのだろう。



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ALESSI ジューシーサリフ シトラススクイーザー レモン搾り


正直スタルクのデザインについてはALESSIのレモン絞り器くらいしか知らないけど。

でもそのデザインのインパクトは強烈で、
自分の人生においてレモン絞り器をそれほど必要としていないにも関わらず、
その造形に強く惹かれる。ほしいと思ってしまう。

「私がデザインしたもの全ては不必要だった」
「デザインとは、忌むべき表現形式だ」
「今後デザイナーはいなくなるだろう」

もうすぐ60歳。
単に引退して余生を謳歌する、というのならまだそれもありだと思うけど。
彼くらいの世界的デザイナーであればもう十分に稼いだろうし。

これらの言葉は穏やかじゃない。
世界的に認められたデザイナーともあろう人間にここまで言わせたものは何だったのか。

デザインを学び始めた身としては彼の心中を知る術もない。
でも。
それでもなんとなく分かる気はする。

デザインはその真の姿において、まだまだ社会に認知されていない。
派手さや華美な部分だけが注目され、真の姿、存在意義が理解されていない。
ここ1,2年デザインを学んでみて、そんな気がしてならない。

人を惹きつける、という意味では派手さや華美な部分はけして無用なものじゃない。
でも、それらはデザインの本質ではなく、単なる表層に過ぎない。
人を惹きつけて、じゃあそれからなにをするのか。
そこを考えるのがデザインだ。


デザイン界をリードするキーパーソンの失意の言葉。
...それはデザインを学ぶ身として、とても悲しいニュースでした。



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