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2008年7月11日

Arne Jacobsen アルネ・ヤコブセン【DVD】

プロダクトデザイン/ 人物

jacobsen_dvd2.jpg

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大学の研究室で拝借したDVD。
今回は北欧を代表する建築家兼デザイナーのアルネ・ヤコブセン。
デンマーク出身のユダヤ人です。
その容姿はなんとなくケンタッキーのカーネルサンダーおじさんを
思い浮かべてしまうのは僕だけでしょうか...


建築家とデザイナーの顔をもつヤコブセンですが、
自分はどちらかというとデザイナー、
とくにアントチェアに代表されるイスのデザインにその卓越したセンスを感じます。

建築については...
コルビュジエ、ミース、ライトの三巨匠はもちろん、
同じ北欧の巨匠であるアアルトよりも魅力を感じませんでした。
彼の建築からは思想が見えてこなかった。

1942年にオーフス市庁舎を建てたとき、
高い塔を「権威の象徴」として最初建てるのを断ったというエピソードを聞いて、
なおさらがっかりしました。

時代背景から来るものもあるのでしょうが、ちょっと短絡的過ぎる気がします。
権威の象徴としての意味合いもあるかもしれませんがそれだけでもないはず。
聖なるものとしての尊厳の象徴の意味合いもあるはず。
権威だけで高い塔が建っているわけじゃないと思う。


...というわけでやはりこの人はチェアに注目。



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DVDのパッケージも彼の代表作である
アントチェア、スワンチェア、エッグチェア、セブンチェアの4つのチェアでデザイン。

曲線を使って優美に描かれたそのデザインは今なお斬新です。
現在もフリッツ・ハンセン社で製造販売されています。
日本ではヤマギワやセンプレなどで購入できるようです。


一番のお気に入り「ザ・エッグ」。

DVD中でヤコブセンの関係者がエッグチェアで円陣を組んで
対談する光景は圧巻だけどちょっと異様な気もしたけど。


続いて世界でもっとも売れたチェアとも言われるアントチェア。

イームスチェアに触発されて作られたものだとか。
背板の形状がアリの形をしていることがその名の由来となっています。
「手軽なものを」というそのコンセプトから、
ヤコブセンのチェアの中では比較的お手頃な値段となっています。
それでも7万近くするけどね。


続いてスワンチェア。

その姿が白鳥に似ている事からその名がつけられた美しいイス。
エッグチェアと共にヤコブセン自身が手がけたコペンハーゲンのSASロイヤルホテル
に置くイスとして設計されたもの。


[SASロイヤルホテルに置かれるスワンチェア]


さらにセブンチェア。

アントチェアの後継として開発されたイスだとか。
そのせいかアントチェアよりもさらに1万円ほど価格が安くリーズナブルになっています。
たぶんヤコブセンのイスの中では一番安いのかな。


セブン...とくれば次はエイトチェア。

ヤコブセンが最後に手がけたイス。
その複雑な曲線ゆえに製造が難しく、
当時は生産品の3/4が廃棄処分せざるを得なかったとか。


ヤコブセンの息子の言によれば「造形に魂を売った男」の
造形にかける熱意がこれらの名品を生んだのでしょうね。

しかし空間を内包する建築に比べると、
プロダクトに思想性はあるのか、という疑問が沸き上がる。

もちろん良いプロダクトには思想は宿ると思う。
でも空間を内包しないという特性、
なにより現代社会では大量生産されるマスプロダクトであることが
その思想を弱めてしまう気がしてならない。



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