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2009年8月10日

建築の詩人、カルロ・スカルパ

建築デザイン/ 読書

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自分が今、建築的に一番興味がある国はスペイン。

ガウディトロハキャンデラ、...そしてカラトラバ

スペインには魅力的な建築家が多い。


しかし。

ブルネレスキ、ネルヴィ、ピアノ、...そしてスカルパ。

イタリアもなかなか。


今回はスカルパに注目。
最近知ったばかりでまだ彼の建築をよく知らないけど。

今回はキャンデラの作品集も手がけた齋藤裕氏によるTOTO出版の作品集と、
a+uの1985年10月臨時増刊号として刊行された作品集の2冊を借りた。


「建築の詩人」とはどういうことなのだろう...



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[ブリオンの墓]



[オリベッティ・ショールーム]

彼の建築はまだよく分からないけど、
ブリオンの墓とオリベッティのショールームがすごい印象に残った。

なぜブリオンの墓は墓碑にアーチがかかっているのだろう。
なぜオリベッティのショールームの階段は一段一段離れているのだろう。

豪奢でもなく、シンプルモダンでもなく。
どこか桃源郷的な雰囲気を感じる。
その点ではダニ・カラヴァンイサム・ノグチと似ている気もしなくもない。
彼らは建築家ではなく、彫刻家だけど。


mixiのコミュニティで「建築と芸術は別物なのか?」というトピックが立ってました。

建築に興味ある多くの人の関心事らしく、賛否両論多数の意見が述べられてました。

普段はROMなのだけど、思わず書き込んだ。

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  建築を学ぶ学生です。

  広辞苑には...

  【芸術】
  一定の材料・技術・様式・を駆使して、美的価値を創造しようとする
  人間の活動およびその所産。

  とあります。
  広辞苑を全面的に信用するわけでもないですが、
  自分の理性で考えてみてもこの芸術の定義はあながちはずれてないと思う。

  とすれば、やはり建築は芸術性を「含む」と思います。
  建築=芸術でも、建築≠芸術でもなく、
  建築∋芸術(芸術は建築の要素)、もしくは建築⊃芸術(芸術は建築の一部)
  なのではないでしょうか。

  建築に美的価値を求める人なら、建築は芸術だと言えるし、
  求めない人には、建築は芸術ではない、ということでは?

  自分は...前者でありたいと思っています。

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正直建築に芸術性は存在するか、なんて愚問だと思う。

建築に芸術性が存在するからこそ、僕は建築に夢を見る。
スカルパのブリオンの墓を見て自分も建築で自分の世界を描きたいと思う。
ブリオンの墓は、ブリオンの世界であると同時にスカルパの世界でもある。

しかし学びはじめの身であってさえ、
建築の現実の厳しさも見えはじめているのも事実。
建築家として厳しい現状に身をさらされ続ければ、
夢もいつかは幻となってしまうのだろうか、という不安もなくはない。


思った以上に厳しい道が僕をアンニュイにさせる。
進むべき道は決まったはずなのに、部屋を牢獄にして僕を閉じこめる。


それでも僕は建築に夢を描き続ける。
あせらず、ゆっくり、自分のペースで。



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