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2009年8月18日

螺旋階段はなぜにかくも美しい?

建築デザイン


"神が曲げたものを誰が直し得よう?" - 伝道の書


ガタカ」という映画が好きで何度も見ているのだけど、
エリートたちの集まる宇宙センター「ガタカ」が、
ライトが1963年に建てたマリン郡庁舎であることに最近気づく。

半世紀以上も前に建てられた建築が近未来の建築として通用する。
これぞ真の建築、というものではないだろうか。


即効性の派手な外見は時と共に流されてゆく。
真に価値あるものはゆっくりと時間をかけて目覚めてゆき、
一度目覚めればその価値は永遠に続く。

自分がガタカを好きなのは表面上の美しさではなく、
奥深くに潜む本質の美しさがにじみ出ているからだと思う。



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ガタカに登場する場所でもう1つ好きな場所が、
ジェロームの家の螺旋階段。

シンプルでとても美しい。
どこか有名なものなのかな、とネットで調べてみたのだけど、分からず。
出てくるのはDNAの構造を模したもの、とかそんな情報ばかり。

有名な美しい螺旋階段といえば。

ガウディのサグラダファミリア。


ラブグローブのDNA階段。


ニコラス・グリムショーの色鮮やかな階段。


I.M.ペイのルーブルのピラミッド。


ダ・ヴィンチのシャンポール城の二重螺旋。


バチカン美術館の二重螺旋。


日本にも。


[会津さざえ堂]


そのほかpinterestで見つけた美しい螺旋階段たち。


エトセトラ、エトセトラ...


先日、前の会社の先輩が上海に赴任する、ということで
その壮行パーティーに行ってきました。

久々に同世代の友人たちと会った。
一生独身貴族かと思っていた先輩が、今や一児の父。
自分の身はもう自分だけのものでなくなっていた。

本来なら自分もこうあるべきなのだ、と思うと胸が苦しくなる。
離婚したから、今自分は大学にいると思ってたけど、
実は逆で、選んだ道のために本来の人生を犠牲にしたのかもしれない。
...後悔はしてないけど。

建築を目指すために卒業後は建築の専門学校に進みたいと話したら、
いっそ海外に留学してみたら?と言われた。

...選択肢として考えなかったわけじゃない。
自分が今一番興味あるのはどちらかといえば日本よりも海外の建築、
とりわけスペインの建築に興味がある。
でもスペイン語はおろか英語すら満足にできない。
加えて年齢的なハンデ。
これらの「欠点」がその選択肢を消してしまおうとしていた。


"欠点を探すことばかりに必死になっているから、本当のところが見えなくなる。"

"戻ることなんか考えずに、全部の力を出し切ったんだ。"


ものごとをなしとげるのに決め手となるものはセンスなんかじゃない。
どれだけあきらめずに継続できるか。
そのために「好き」という気持ちをどれだけ持ち続けられるか。
そういうことじゃないだろうか。


螺旋階段を上から見ると同じところをぐるぐる回っているように見える。
しかし実際は常に位置が変化している。
同じことを繰り返しているようで、実は常に変化している。
そんな物事の本質を表すからこそ、螺旋階段は美しく、惹かれるのかもしれない。


繰り返せ。
しかし君は1つとして同じ行為を繰り返すことはできない。
常に君は一歩進むか、戻っているか。
僕らのDNAはそう言っている。

どちらかを選択するならば、もちろん進むほうがいいじゃないか。



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