FONって、どーよ?

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  CNET Japan:草の根無線LAN「FON」が日本でも始動


インターネットの普及が進んだとはいえ、
日本はまだ無線LANを快適に利用できる環境にあるとはとてもいえない。
自宅には無線LANルータを買えば手軽に無線LAN環境が設置できる。
無線LANルータもお手頃価格で買える。

しかし一歩自宅の外に出ると。
公共施設などで無線LANが使えるスポットなんて東京でさえ皆無だし、
いくつかある公衆無線LANサービスはけして安いとはいえない。

そんな中、突如としてでてきたのがスペインのベンチャー企業、FON
FONに参加して自分の無線LAN環境を無償で提供する代わりに、
FONユーザの提供する無線LAN環境を無料で利用できる、という
まさにオープン・ソースの効力をフル活用した画期的なサービスなのです。

正確にはFONユーザには3種類の区分があります。

 ・Linus
  自分の無線LAN環境を無償で提供、FONユーザの無線LAN環境を無料で利用

 ・Bill
  自分の無線LAN環境を有償で提供、FONユーザの無線LAN環境を有料で利用

 ・Aliens
  自分の環境は持たず、FONユーザの無線LAN環境を有料で利用


すでに日本法人が立ち上がっていて、現在Linusのみではあるものの、
すでにサービスは開始されています。

ちなみにLinusはLinuxの創始者であるライナス・トバルズ、
BillはMicrosoftの創始者であるビル・ゲイツからとったものですが
またウマいことネーミングしたもんだよね。

利用するにはFONユーザ登録したあと、
FON専用のラ・フォネラと呼ばれるソ-シャル・ルータを購入して
設定する必要があります。
ラ・フォネラは二千円程度と通常の無線LANルータに比べると格安です。
ただし、FONユーザがいつでもアクセスできるように
常にラ・フォネラを起動しておくという条件に同意する必要がありますが。

自分の環境に他人が入ってくるわけでセキュリティが気になるところですが、
ラ・フォネラには自分用・他人用と2つのエリアを設けて区分しているとか。
セキュリティ的には大丈夫そうです。

ただ、設定とかはビギナークラスには敷居が高いでしょうから、
どうしてもある程度のネットのパワーユーザがターゲットになるでしょうね。

自分でサーバを立て、ダイナミック・ドメインなどのサーバ機能をもった
高機能ルータを使っていると、ルータの取替えにイマイチ不安があります。

ラ・フォネラはブロードバンド・ルータとして機能させなければならないのか?
単なる無線LANアクセスポイントとして機能させればよいのか?
後者ならすぐさま今ある無線LANアクセスポイントと交換あるいは併用できるけど。
その辺がイマイチ分からない。
もう少しラ・フォネラの詳細説明があるといいんですけどね。

今しばらくリサーチの必要あり、かな。

しかしFON Mapを見ると日本でもすでにアクセス・ポイントがけっこうあるし、
ソニーのmyloとのタイアップなどもあり、
今後急激に普及してきそうです。
オープン・ソース理念に賛同する意味でも乗っかりたいところではあります。