はてな社長、近藤淳也著。
はてなはかなり前から注目している会社。
僕はかねてからWebの可能性について模索したい、という思いが
あるのですが、はてなはまさにその僕の思いを具現化している
日本で唯一の会社だったのです。
Webの可能性を探る、ということはすなわちWeb2.0を追求する、
ということにほかなりません。はてなは数々のWebサービスを
次々と打ち出し、国内ではWeb2.0のリーダー的な存在だと、
僕は思ってます。
そんな会社の社長の思いはやはり熱くて、共感できて、感動する。
正直僕は自分の会社を作りたいのかどうかはまだ分からない。
ただ、もし作るなら、こんな会社がいいと思う。
経済とか詳しくないのでこのような会社が儲かるのかどうかは
分からないけど少なくともこの会社の社員は「幸せ」だと思う。
はてなはWebを通じて、「幸せ」を追求する会社だと思うのです。
本書でははてなの数々のWebサービス立ち上げの経緯や裏話、
独特な会社の方針や仕事の進め方などが記されていますが、
僕が一番共感し、感動したのは一貫して「オープンソース」を
会社の基本理念としているところ。
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ブログを書き始めてもうすぐ2年。
その2年はまさに自分のオープンソース化の2年でもありました。
ブログを書きはじめてすぐ、オープンソースの恩恵の片鱗が
見えてきたような気がしました。
オープン・ソースはけして「すべてをさらけだす」ということではない。
露出狂、ということでもない。
情報の共有によるシナジー効果を目指すものだと僕は思う。
技術・ノウハウをはじめ人の思いを、理念を、プロセスを、問題を共有する。
人はけしてエゴの世界から抜け出すことはできないけど、
それでも「思い」を共有することはできる。
そしてそれが「幸せ」というものだと思う。
オープン・ソースが儲かるかどうか、というのは
また別の問題なのかもしれない。
儲かるためには別の要因が必要なのかもしれない。
でも考えてほしい。
本当に大事なのは儲かることなのか?
死ぬほどツライ思いをして1億を稼ぐのと、
充実感を感じながら100万稼ぐのとどちらが幸せなのだろうか?
僕がブログを続けてきたことはけしてただの自己満足だけではなかった。
クローズド・ソースからオープン・ソースという新しいタイプに切り替える
スイッチになった。あとは動くだけだ。
リアルでもオープン・ソースを実践するときがきた。
だから僕は会社をやめるのだ。
これこそ僕が2年間ブログを続けてきて得られた成果なのかもしれない。
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