【遊子川のできごと】カテゴリの最近の記事

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遊子川小の学習発表会。
毎年この時期に公民館で行われています。

学校主導の行事なので、公民館は基本的に場所を貸すだけなのですが、
年を越してからすぐの時期からおよそ1ヶ月弱のあいだ、
ほぼ毎日のように公民館にきて出し物の練習を一生懸命やってる姿を
傍目に見てると、「頑張れ!」と応援したくなります。

普段は頼りなく、フザケてはしゃぎまわっている姿からは到底想像できないのですが、
これがいざ本番、となると大人顔負けの演技をするからスゴイ。
先生の指導の賜なんでしょうね。


僕自身は自分以外の何かを演じる、という行為が非常に苦手です。
子どもの時分にそういう劇とか演芸を経験してこなかった、というのもありますが、
自分以外の何かになる、ということにすごく違和感を感じてしまいます。
たぶん、エゴが相当強いんだと思う。

ただ、こういう発表会を見てると、
自分以外の何かになる練習をすることで、より自分を深く知ることができるのかな、
とも思います。

喜怒哀楽の表現は人間らしさの根源である。
その表現力に欠ける自分はどこか欠陥品、という劣等感が自分の中にどこかある。
そんなに深刻なものではないのだけど、この仕事をしていると
この欠点はやはり治したほうがいいのかなあ、という気になります。

何歳になっても人は変われる。何歳になっても人は成長できるんだ。



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地域内の有識者を先生に迎えて、
遊子川の子どもたちと一緒に地域内を探訪する「ふるさと探訪」。

今回で3回目。(1回目2回目
今回は城川で一番高い山・雨包山の伝説を追います。

雨包山には遊子川に来てから何度も登ったけど、
やはり有識者の方が随行してくれて、いろいろと説明してくれると、
知らないことや知らない場所がまだまだありました。


人間知った気になってしまうとそこで追求をやめてしまう。
結局の自分の限界は他人が決めるものでなく、自分で決めるものなんですね。

自分ができることは自分が思っている以上に多い。
そのことに気づけば、世界中を飛び回らなくても世界は広がる。


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城川町の文化祭「奥伊予ふるさと祭り」。

一昨年は客として足を運び、去年は愛大の講座で参加できず、
任期最後の年にしてようやく出展者として参加することができました。

今回は、毎年地元の林業会社が開催している木工教室に
遊子川公民館が主催する木工クラブ活動「ユスモク・クラブ」が協働するという形で
参加させていただきました。

地元の林業会社は本棚、ユスモクはフォトフレーム作りを行いました。
売上を上げることより、地域内へのアピールが主目的となります。

ユスモク・クラブの活動もアピールすべく、
木工教室の様子を写した写真や制作物の展示も行いました。



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城川地区の秋の一大イベント、それが城川オリンピック。
毎年やるけどオリンピック。
城川内の遊子川・土居・高川・魚成の4地区対抗の大運動会です。
僕自身は三度目の参加となりました。(1回目2回目

わが遊子川チームは去年総合優勝をかっさらい、
連覇を目指して本番二週間前から練習を重ねてきました。

4地区の中でも遊子川はとくに過疎化が激しく、
メンバーの確保に四苦八苦しているなか、
技術系の種目で好成績をとることで毎年優勝争いに絡んできてます。
それだけ団結力が強い地域ということでしょうか。

そういう土地柄だからこそ、遊子川もりあげ隊という
地域活性化活動が展開できているのかもしれません。


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スポーツの秋到来です。

遊子川地区合同大運動会。
遊子川小学校10名の生徒と遊子川体協、つまり大人も子供も一緒に混ざっての大運動会。


遊子川に来て三度目の運動会。
準備・後片付けと当日の写真・ビデオ撮影を今年も担当。

今年は綱引きとリレーに出場しました。
久しぶりに全力疾走しました。
おかげさまで、両種目共に優勝できたばかりか、
チームで総合優勝することもできました。

三度目の正直、というやつでしょうか。

去年は城川オリンピックでも優勝できたし、もう思い残すことはありません(^^)


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毎年8月14日は遊子川地区盆踊り大会。

三度目ともなれば慣れたもん...とはならず、
今年はプリンターメーカーのEPSONさんの協力を得て、
新たな取り組みをすることになり、
また、盆踊りの前後でユスモク関係のイベント準備も重なって、
結局てんやわんや。


でもまあ、頑張りました。
その甲斐あって、任期最後の盆踊りに相応しい良いイベントになった気がします。



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GW連休初日。
遊子川でのイベント「雨包山春満喫ツアー」が開催されました。

遊子川が誇る霊峰・雨包山で旬の山菜を摘んで、
その場で調理して食べちゃおう、というイベント。
去年に引き続いての2回目の開催です。

去年の反省も踏まえて今年はいろいろバージョンアップしてます。

無料だった参加費を今年は300円徴収しました。
城川町全体にイベント告知ビラを配布し、地域外からの参加を呼びかけました。
去年同様、自然植物に詳しい先生に来てもらい、雨包山の植物解説をしてもらうと同時に、
今年はグループ毎に植物探しを競い合う、というゲーム性を取り入れました。
わがユスモクもフォトフレームづくりで参加。

...といった感じでもりだくさんの企画となりました。

去年同様天気も良く、気持ちの良い山での一日でした。


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去年に引き続き、遊子川愛護班でスキーに行ってきました。
場所は内子町のSOLFAオダスキーゲレンデ。

愛護班は地域の子供達へ社会教育活動を行なう団体です。
公民館はその事務局として活動協力をしております。

子どもたちとその両親が一緒にスキースクールに入り、
スキー操作を教えてもらいながら、雪山を楽しんでもらうイベントです。
僕は公民館職員さんたちと一緒に引率という形で参加しました。

遊子川は四国の山間部でけっこう雪が降る地域ですが、
あまりスキーには馴染みがないようで、去年は参加者のほとんどが初心者でした。
今年もほぼ同じメンバーなので、今年も大変かなあ...

...と思っていたら、やっぱり大変でした。
ただ、去年とは違った大変さでしたけど。

子どもたちの成長のスピードって本当に早いんですねえ。



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時の流れは早く、はや師走。
2012年ももう終わりです。

今年の汚れは今年のうちに。

遊子川では毎年12月に「クリーン作戦」と銘打って、
地域をあげて幹線道路である県道端の清掃活動を行っています。
同時に地域内の親・子・孫の三世代交流イベントも実施しています。
さらに今年は地域内でイルミネーション展示をやろう、ということになって、
もりだくさんの週末になりました。

遊子川の地域づくり組織「遊子川もりあげ隊」、公民館、老人会、小学校、PTA、
遊子川の若者グループ「新泉組」などなど遊子川の中のいろんな組織が一同に介して、
にぎわいました。

とてもいい形で遊子川は盛り上がっているように思えます。


田舎はリソースが少ない割には組織がやたらと存在しています。
しかし、普段はその組織間でのやりとりはあまりない。
まあ、リソースが少ないからだいたい顔見知りの間柄か同じ人が掛け持ちだったりで、
あえて交流しなくとも、ということなんだろうけど、
その認識が、組織活動の煩雑さを増していくものになり、引いては活動が停滞する元になる。

組織は内部活動だけでなく、外部との活発な交流があってこそ
健全に発展していくものではないでしょうか。



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遊子川というのは一つの小学校区であって、
地域内には小学校が一つあります。

一年生から六年生まで全校生徒数は11人。
小学校だけで学校行事をしていくにはなにかと心細い。

しかし遊子川では、地域を上げて学校行事を応援する機会がなにかと多い。
PTAはもちろん、奉仕作業による清掃活動、運動会、愛護班活動、
そして公民館による社会教育活動。

地域ぐるみで子どもを見守る社会っていいものです。

小学校ではそんな地域の日頃のサポートに感謝の気持ちを込めて
毎年遊子川小祭り、というイベントを開いて地域の人を招待します。

学校の先生、PTA、そして子どもたち自身が出店を開いて地域の人をもてなします。
遊子川もりあげ隊も出店して、このイベントを盛り上げます。

それぞれが互いを思いやり、感謝の気持ちを示す。
より良い社会規範がこういう活動によって培われていくのではないでしょうか。


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遊子川の子どもたちと一緒に地域内をふるさと探訪に出かけました。

去年は平岩地区の白岩城に行きましたが、
今年は役場のジオパーク推進室の方にガイドをお願いして、
遊子川の地域内をジオ探検。

遊子川で一番高い雨包山から遊子川へへの玄関口・辰ノ口までを
横断しました。


西予市には黒瀬川構造帯という地質学的にとても貴重なポイントがあり、
その地質資源を活用した地域活性化運動がジオパーク構想で、
西予市は日本ジオパークを目指して頑張っているわけです。


ジオ(大地)ははたして地域づくりに関与するものがあるのか?
現代社会が経済基板に軸を置いていることを考えると、
いまいちピンと来ない気もしますが、
現代社会といえど、太古からの大地の上に成り立ち、
大地の上の自然環境を利用して存続していることを考えれば、
ジオはけっして地域づくりに無縁とはいえない。

自分が暮らす大地がどのようなルーツを持っているのか。
それは地域の魅力を認識する上で重要なことかもしれない。

ジオパークを学ぶほどにそれを強く感じる。



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毎年秋、遊子川ではお年寄りをもてなす敬老会なるイベントが開催されてます。

毎年いろんな出し物を披露してお年寄りをもてなします。
残念なことに去年に引き続き今年も僕は本番を見ることができず。

若者グループは去年と同じく踊りを披露するのですが、
その練習風景を見させてもらいました。

去年は女子三人だったのですが、
今年は男女一名ずつ増えて総勢5人で踊ります。


運動会で踊り、秋祭りで踊り、敬老会で踊る。

若人よ、踊れや踊れ。



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城川町では年に一回、地域対抗の大運動会があります。
その名も「城川オリンピック」。
毎年開催するけどオリンピック。

遊子川に来て二度目を迎えることになりました。
去年の様子はこちら

遊子川では本番のおよそ2週間前に結団式を行い、
そこからおよそ5回、競技練習をやります。
遊子川は城川町の中でもとりわけ人口が少なく、また若い人も少なく、
毎年選手の確保が大変なわけですが、そのぶん団結力でカバーしてます。

通常の競技とは別に応援ダンスと応援パネルの対抗戦があり、
応援ダンスの練習は小学校を中心に、応援パネルの作成は青年団を中心に行います。

まあ、本番までの二週間はオリンピック一色に染まります。
運動不足で訛った身体にはキツイ時期でもあります。


それでもまあ、このような地域の大運動会は地域が一つにまとまる良い機会といえます。
たかが運動会、されど運動会。
何かに向かってみんなが邁進することの大切さ。
オリンピックはそれを教えてくれます。

それが地域づくりに向けられればいいのですが、
それには今しばらく時間が必要なようです。


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10月1日より遊子川地区に新交通システム、
デマンド乗合タクシー(以下デマンドタクシー)がはじまります。

厳しい山間地形と過疎化により、交通の便がすっかり悪くなってしまい、
自家用車のない交通弱者を救うべく、施行されました。
施行に当たっては、遊子川の地域事情に合わせた運行をするために、
遊子川もりあげ隊で事前に綿密な打ち合わせやアンケートの実施を
およそ1年以上もの時間をかけてじっくり行いました。

自分も遊子川の地域事情をよく分かってないながらもこの一年間、
その場に同席させてもらい、事務作業等のお手伝いをさせてもらいましたが、
まさに紆余曲折を経て、やっとここまでくることができた、という感じで、
感慨深いものがあります。


そのデマンドタクシーのスタートを祝して、
セレモニーが遊子川公民館前で開催されました。



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遊子川に来てから二度目の運動会。

天気も良く、運動会日和。

今年も全校生徒11人を中心として、地域で運動会を盛り上げます。
小学校の赤白対決でもあり、4地区での地域対抗戦でもあります。
学校だけでなく、公民館も運営協力しています。

僕は主に去年と同じく撮影係を担当しました。


こういう学校行事に参加するたびに、
地域ぐるみで子どもを大切にする文化の魅力、というものを感じます。
まさに「子は宝」。

あんなに人口が密集していながら、都会でこのような文化があまり見られません。
まったくないわけではなく、僕が縁がなかっただけかもしれませんが、
基本的に隣に誰が住んでいるのか良く分からない、という状況が
それほど珍しくない、ということを考えると、
やはり都会は田舎ほど「地域性」でのつながりは強くないように思えます。

機能でのつながりは確かに効率が良く、高いパフォーマンスも得られる。
が、それは一時的なものであるべきで、恒久的であるべきではない。
「生きる」という行為は一つの機能ではなく、多極的、多面的なものの集合なのだから。

それでいて、人間という生きものの根幹はこの「生きる」という行為の上に成り立っている。
このことを意識することが大事だと思うのです。

ただひとつの夢を追いかけるのは悪くない。
いや、夢がなければ人は生きていけない、というべきかもしれないけれど、
それでも、ただ「生きる」ということもおろそかにしてはいけない。

それは単純な機能の集合ではなく、魅力の集まりでもあるのだから。



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8月のメインイベント、盆踊り大会。

前日までの晴天がウソのように朝から雨。
それでも昼頃には雨は上がったのだけど、
いつもの会場である小学校のグラウンドの状態が悪く、
盆踊り実行委員会で検討した結果、
今年は場所を変えて公民館前の駐車場で開催することになりました。

物品の搬送が楽になったとはいえ、
いつもとは段取りが違ってしまうので、なかなかてんやわんや。
それでもなんとか準備を整えていざスタートというときになって、

またもや雨。

やはりだめなのか...とあきらめムードが漂いはじめるものの、
そこは誰かさんの普段の行いが良かったのか、
ほどなく雨は上がり、予定より少し遅れてなんとかスタート。

その後は雨も降ることなく、なんとか無事終えることができました。


今の仕事に就くまで、
なかなかイベントを企画したり運営したりする経験がなく、
性格的にもそういうのはちょっと苦手だったりするわけですが、
やはり経験してみると、いろいろ勉強になったりするわけで。

これからずっと、と言われると困りますが、
何事も食わず嫌いはいかんですな。
ものごとの良し悪しの問題ではなく、
視野を狭めることで損な人生をおくるより、
最初は気乗りしなくても、何事もとりあえずやってみる、
というスタンスでいるほうが楽しい人生をおくれるのではないか。

...という当たり前の真理をこの歳になってようやく感じる今日このごろ。



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遊子谷の楽念仏を今年も見に行ってきました。

一年という月日が経過したぶん、地域への浸透度も深まり、
楽念仏の風景をポスターやカレンダーにしたこともあって、
「今年も写真撮りに来いや」と言ってくれたりして、
去年に比べてだいぶ行きやすい雰囲気になってました。

そのせいか、去年は50枚ほどしか撮らなかった写真が、
今年はそのおよそ3倍の140枚も撮ってました。
もっとも去年は同時にビデオ撮りもしてた、というのもありますが。
今年も一応ビデオは持っていったのですが、やはり同時は無理だな、
ということで早々に諦め、写真撮りに集中することに。
ビデオは来年撮ることにしよう。


人と馴染んだぶん、今年は人をたくさん撮れた気がします。

この記録が、この行事の良さを伝えるものとして、
これからもこの行事が続いていくための一助になりますように。



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暑い夏がやってきました。

夏と冬のどちらが好きかと聞かれれば、迷わず冬と答えます。
海と山のどちらが好きかと聞かれれば、迷わず山と答えます。

だから遊子川に来たのに。


愛護班のわくわく体験活動に行ってきました。

去年は遠出して四国中央市に行って、紙漉き体験しながら山でキャンプ、
というスタイルから一転して今年は市内明浜地区のシーサイドサンパーク(きゃんぱ)
でがっつりシーサイドキャンプ。

海に行く、ということで、海が苦手な自分としてはパスしたかったのですが、
愛護班の活動でありながら、イベントの準備、取り仕切りは実質公民館なので、
選択の余地なく参加メンバーに加えられてしまいました。


当日は思いっきり夏日。

ハードな週末が待っていました。



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地元の建設会社の敏腕ディレクターであり、日本一の警察犬を育てるブリーダーでもあり、
川魚を守る漁協の人間でもあるおっちゃんから、鮎の放流をする、との連絡を受けて、
取材に行ってきました。

リソースが少ない分、田舎では一人で何役もこなす人が多い。
思い込んだら一直線の自分としては、学びの日々です。

先日は小学校そばの川から小学生たちと一緒にアマゴを放流しましたが、
今回は遊子川の玄関口である辰ノ口で、大人たちだけでアユを放流。


どちらかといえば、魚よりも肉が好き。
川魚は海の魚よりも苦手意識を持っていました。

でも、ホンモノの川魚は美味い。
最近はそんなふうに思えるようにもなりました。


思い込みが人間の成長を止めてしまう。
自分の中の変わらぬ「核」を大事にしながらも、
外部からのあらゆる変化に敏感でありたいものですね。



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どの地域にも必ずあるものの一つに、駐在所(もしくは交番・派出所)があります。
当然、遊子川地区にも駐在所があるわけなのですが、
この駐在所がなくなるかもしれない旨の説明会が愛媛県警から行われました。
この説明会は地域の全住民が対象、というものではなく、
各自治会区長と各種関連団体役員を対象としたおよそ20名程度に対して行われました。
僕は区長代理で出席しました。


駐在所は地域の治安を守るためのものです。
それがなくなる、ということは地域住民にとってはかなりの不安材料になるわけで。
駐在所がなくなることを手放しで喜ぶ人は地域内の誰ひとりとしていないのは明らか。

都会に比べれば、確かに田舎は平和です。
しかし都会には都会の危険があるように、田舎には田舎の危険がある。
自然に近い、という点において、田舎は自然の脅威にさらされている。
自分たちの地域を守るために警察や消防とは別に自主防災組織が組織されるほど。
それだけ田舎は「守る」という行為が重要なわけで。
田舎は保守的、というのもある意味至極当然の摂理といえます。

単純にこうした治安要員は人口に比例して設置すればいい話ではないと思います。
人口が多ければそのぶん犯罪も増えるかもしれないけれど、
人口が少なければ少ないで治安上の不安点はあるわけで。
都会においては、犯罪やトラブルに接しない限りは警察にご縁があることはめったにない。
しかし、田舎においては警察は日常的な存在になっています。
僕も、二日に一度くらいはお巡りさんと他愛のない会話を交わします。

また、都会の影響が田舎に及ぶにつれ、犯罪の魔の手は確実に田舎にも忍び寄っている。
情報弱者であるお年寄りには悪徳商法の影が忍び寄っているのを僕も間近に感じるし、
厳しい自然地形の中、通学しなければならない子どもたちに同伴してくれる警官は
安心感を与えてくれます。


まあ、その辺の事情は警察も分かっているとは思う(思いたい)し、
それでもなお、組織を再編しなければならない苦しい事情があるのでしょう。

少子高齢化の波は確実に押し寄せている。
中央集権国家では、その波はまず、末端の田舎に押し寄せる。

都会が混沌化している今、田舎の価値を再考しない限り、日本に未来はないのではないでしょうか。



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今年度より仰せつかった大役として、
地元自治会の会計の他に、消防団への入団があります。
本日、その消防団の入団式に出席してきました。
これで自分も本当に消防団の一員になるんだな、という実感がフツフツと。


消防団へは着任当初よりお誘いがありましたが、
入団を決意するまでにはかなり迷いました。

僕の仕事はいわば地域の未来を作る仕事だと思っています。
もちろん、地域の現在(いま)を守れなければ未来もないわけで。

過疎化の進む限界集落においては消防団の果たす役割は大きい。
火事が起こった際、消火活動に当たるのは本来消防士なわけですが、
すべての地域に消防署を配置するのも限界があるわけで、
とくに田舎においては消防車が到着するまでに時間がかかり、
それまでに少しでも消火活動できる人材が地元に居れば、
被害を最小限に食い止めることができるわけです。
その人材が消防団員、というわけです。

とくに遊子川においては昼間は地域外に働きに出ている人が多く、
普段地域内にいる人間が消防団員となることは大いに強みになるわけで。


それは分かる。分かるのだけども。
それでもこれまでの人生でまったく経験のないことを引き受けるのには勇気がいるわけで。



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漁協の協力で小学生たちがアマゴ放流体験をする、ということで見に行ってきました。

アマゴは川魚の一種で、放流時は体長10センチ弱、成長すると30センチほどになるのだとか。
川を下って海に出ていくものをサツキマス、と呼ぶそうですが、
遊子川を流れる野井川は、途中ダムで止まってしまうため、アマゴのまんまだそうです。


魚の放流なんて、田舎の生徒数の少ない学校ならではの体験ですよね。

都会で育つのと、田舎で育つのと、どちらが子どもたちにとっていいのか、
あらためて考えさせられます。
人が多い場所のほうが多くの体験ができるわけじゃないですよね。

人生で一番多感な時期を自然に近い場所で過ごすことの大切さを、
ここにいると痛感します。



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上川地区に伝わる神仏講行事を見に行ってきました。

なんと、国の指定文化財だそうです。
この行事を一言で言うならば、地域の安全・平和を神様と仏様同時にお祈りするもの。
この「同時に行なうこと」が珍しいのだとか。


楽念仏や七鹿踊りもそうなのですが、
この地区の宗教行事には「踊り」がごく自然に織り込まれています。
踊りが元々神様に奉納するためのものであるのだと実感します。
神様仏様は日常生活に普通に存在し、
踊りも意外と自分の身近にあるもんだ、と感じるようになりました。


宗教は本来、派閥を作るためにあるのではなく、
逆に心の垣根を越えて一つの世界を共有するためにあるのではないでしょうか。


※注記

特別職とはいえ、一応公務員という立場上、政教分離原則に従い、
本記事も特定の宗教を擁護・支援するものではありません。
あくまで「文化的側面」からその価値を個人的意見として述べるものです。
このブログも職務上のオフィシャルなものではなく、
あくまでプライベートブログであることをご理解ください。



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遊子川小学校の入学式を取材させていただきました。

急遽許可が出たので普段着のまま急いで行ったら、
みんな正装で出席している中、一人カジュアルな格好で浮きまくり。


遊子川小学校は今年一人の一年生を迎えました。
去年度卒業生がいなかったので、全校生徒10名に1名増えて11名。

今年から全学年の生徒がいることになったので、
新たに教頭先生が着任されました。
全学年いない学校には教頭先生は置かないんですね。
はじめて知りました。


全校生徒数よりも、参列している大人たちのほうが多い。
これもまたはじめて見る入学式の光景であります。

大事にされてるんだなあ、という雰囲気が伝わってきます。

少人数教育でもいいじゃない。
教育のレベルは生徒の人数で決まるもんじゃないんだから。


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今年も鯉のぼりの季節がやってきました。
遊子川の中央を流れる野井川の上空におよそ30匹もの鯉が泳ぎます。


遊子川にきて、最初のお仕事がこの鯉のぼり上げの手伝いでした。
手伝い、といっても人は知らない、地域は知らない、要領も分からない、
とあってはまったく戦力にならず、ただただ、見てるだけ、という感じでした。
写真を取ることさえ遠慮がちだったので、去年の記事では、
写真1枚くらいしかアップすることができませんでした。

去年は4月の下旬に上げたのですが、今年は鯉のぼりを支える支柱も取り替える、
ということで4月1日、と早い時期での作業になりました。

相変わらず土木系の作業については戦力にはなってませんが、
人と人との距離は確実に近づいたように思います。
今年は写真もたくさん撮れました。


こうしてみると、わずか1年であっても、なんだかんだいっても、
ものごとって進むものだなあ、としみじみ。

大きな後退より、わずかであっても前進に意識を集中する。
それがものごとをうまく運ぶコツなのだろうか。



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とっても平和な遊子川ですが。

世の中なにがあるかわからない。

...というわけで、
遊子川小学校で地元の駐在さん指導で防犯教室が開催されました。


不審者役で呼ばれましたw

役とはいえ、人に拒絶されるのは悲しいものです;;
意外と傷つくぜよ。

最後には小学生達は握手してくれたので、ホンモノの不審者とは思われていない
...ことを祈る。


さて、一見どこにでもあるような田舎の遊子川ですが。

遊子川には日本一の警察犬を育て上げた訓練士がいます。
そして今もなお、遊子川で警察犬の訓練をしています。

その警察犬の模範訓練を見せてもらったのですが、これがスゴイ。
人間同士の下手な主従より、よっぽど統率が取れている。


これも立派な地域資源だよね。



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合気道にスキー、バドミントン、テニス、インラインスケート...

二十代から三十代前半は暇さえあれば身体を動かしていました。

スキーはそのなかでも熱中していたスポーツの一つで、
基礎スキー、モーグル、そしてたまにポールをやったり。
冬のシーズンはほぼ毎週雪山に出かけ、夏のオフシーズンも
室内スキー場やインラインスケートなどのオフトレに明け暮れていました。
まさにスキー漬けの人生で、スキーを中心に生活は回ってました。

10年ほど前に、三年がかりで東京都スキー連盟の準指導員資格を取得しました。
といっても社会人スキー部で大人相手にレッスンしていただけで、
子どもたちやスキー初心者に教えることはほとんどなく。

指導員資格、といっても教え方のノウハウを練磨するのではなく、
滑り方の技術や理論を練磨するもので、また、スキースクールでは
この資格がなければ教えてはいけない、というものではなく、
あくまでスキー技術の到達度を客観的にアピールするものにすぎない。
指導力は実際に指導の実績を積むことでしか蓄積されない。

...ということを今回痛感しました。

遊子川愛護班連絡協議会主催のスキー体験活動に参加してきました。


子どもたちにスキーを教えるのって難しい。



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子は宝である。

都会であれ、田舎であれ、このことに変わりはない。
どんなに万全な社会インフラが整っていても、
どんなに豊富なリソースがあっても、
どんなに大人たちが先進的な地域づくりに取り組んでいたとしても、
次代を担う人材を大切に育てない地域に未来はない。

...と思う。
遊子川に来て、なおさらそのことを痛感する。


遊子川の小学生は現在10名。
一学年ではなく、全学年で10名。

その10名による学習発表会が公民館で行われました。
僕はビデオ撮影係で本番のみ参加。


普段は、思わず「この子大丈夫かな?」と思ってしまうほど頼りなげな子どもたちが、
別人のようにセリフを噛むこともなく、スラスラハキハキ堂々としゃべっている姿にビックリ。
人数が少ないから一人が二役したりもする。
それどころか、さらに手話も交えたりもする。

子どもたちの能力をいかんなく発揮させる。
先生や子どもたちの両親、地域の仲間が結びついているからこそできるのでしょう。


マス社会ははたして理想の社会なのだろうか。
全校生徒10名の学校を前にして考えさせられる。



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NHKの城川オリンピック放送を見て、
竹馬のつくり方を教えてほしい、との問い合わせが公民館にありました。

そこで、竹馬をつくることのできる人に来てもらい、
実際に竹馬を作ってもらいました。

その作業を手伝いながらつくりかたを教えてもらい、
「竹馬のつくりかた」マニュアルを作成しました。


どうせならより多くの人に読んでもらいたい、と思い、
丁寧につくりこみました。

田舎でもこういう竹馬をつくれる人が少なくなっているみたいで、
こういうマニュアル作りは伝統技能の保存に貢献できると思います。


良いものは語り継いでいかなきゃ。

さあ、みんなも竹馬作って竹馬の友を作ろう!...なんてね。



2011年12月26日

門松

遊子川のできごと

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クリスマス。

先日のふれあい三世代の集いでのミニ門松づくりに続いて、
老人会での門松づくり。

今回は完成した頃に呼ばれて写真を撮りに行っただけですが。

遊子川でも本格的に雪が降り、まさにホワイト・クリスマス。

雪が降るとさらに冷える。
コタツだけで遊子川の冬を越すのは厳しい、との言葉が身に染みる。
うーん、やっぱストーブが要るかなあ。


立派な門松ができて、正月を迎える準備が着々と進んでいきます。



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※この物語にかぐや姫は登場しません。あしからず。


むかーしむかーし...ではなく、今からおよそ7ヶ月前、
遊子川の地へ都会から一人のおっさんがやってきました。
過疎化の進む遊子川を再び元気にするために。

おっさんは都会でエンジニアをしておりましたが、
エンジニアの仕事に本分を感じることができず、
考えた挙句に、もう一度学校で学び直すことにしました。
そこで「自分がやりたいこと」を見つけたおっさんは、
それを実践できる場所を求めて都会を飛び出たのです。

これまで「地域おこし」はおろか、地域についてすら考えることのなかったおっさんです。
遊子川に来てからの日々は大学以上に「学ぶ」日々でした。

おっさんの専門は「デザイン」。
対象の魅力を見出し、それを伝えたい相手に分かりやすいカタチにすること。
最初はその専門分野が田舎の地で役に立つのかどうか不安なおっさんでしたが、
7ヶ月が経過した今、デザインは田舎の地でも必要であることを実感するおっさんでした。

この歳で出会うものがすべてが新しい、という経験ができることに幸運を感じるおっさんでした。


...閑話休題。


遊子川では12月のこの時期、お爺ちゃんお婆ちゃん、お父さんお母さん、
そして子どもたちの三世代が集ってミニ門松作りを行います。
「ふれあい三世代の集い」という行事です。


世代から世代へと語り継ぐべきものがある。
良いものは語り継がれてゆくべきである。
伝統とは、残すべき良いものたちの集まりである。

伝統の伝承にデザインの入り込む余地がある。



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僕の経験では、文化祭は学校だけがやるもんだ、という認識があった。

だけどこの辺では地域で文化祭をやる。
高松でもやってたから四国全部で、もしかしたら全国でもやってるとこはやっているのかも。
単に僕の意識があまりにも地域に向いてなかったのかもしれない。
...遊子川に来るまでは。


大局を見過ぎると細部にまで目が届かなくなる。
世界が広いことをあまりに意識しすぎると、
飛ぶことにばかり気をとられ、地に足をつけて立つことを忘れがちになる。

グローバリゼーションは大事だ。
しかし、ローカリゼーションはもっと大事だ。
...というより自分が立つ大地を知ってこそ、天を仰ぐことができる。


遊子川のある城川町の文化祭、「奥伊予ふるさと祭り」に行ってきました。

土日での開催だったのだけど、金曜日は松山でのプレゼンでくたびれて、
土曜は一日ぐったりしてて、日曜日にようやく重い腰を上げる。


...なかなか興味深かった。

地域おこしというと、とかく経済復興にばかり目が行くけれど、
文化復興も重要なファクターだと僕は思う。
たぶん、僕は文化復興がしたいんだ。
生きていくために田舎で経済的に身を立てることを考えなければならないけど、
目指すべきゴールは文化復興なのだと思う。

その下地がこの地域にはある。


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東京から愛媛に来てとくに思うこと、それは「教育熱心さ」。

といっても、在京時代の最後の4年間以外に教育機関と関わることは
ほとんどなかったし、最後の4年も大学という場所だったのに対し、
こちらに来て主に関わるのは小学校だから、正しい比較にはならないのだろうけど。

教育熱心、といっても都会っ子と同じように塾通いに熱心、というのではありません。
いわゆる義務教育、という教育の根底における部分においてそう感じます。

自分の義務教育時代を振り返ってみても、
学校で自分たちが暮らす地域について学ぶ機会はほとんどなかったような気がする。
一方、遊子川では小学生が自分たちが暮らす地域について学ぶ機会がとても多い気がします。

それが過疎地である遊子川特有のものなのか、
過疎地にまでその教育熱心さが行き届いている愛媛固有のものなのか、
教育関係者ではない自分にはよく分からない。
夏目漱石や正岡子規を輩出した土地柄なのだろうか。

理知的な「クレバー」というよりは文化レベルの高さを感じさせる。
そして、それが自分が取り組もうとしていることへの可能性を感じさせてくれるものでもある。


前置きが長くなりましたが。


遊子川小祭りに参加させてもらいました。

遊子川の小学生が、普段お世話になっている地域の皆さんに感謝を込めて御招待、
...的なイベント。


いいじゃないですか。
「お互いを思い合う」ってこと。



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ついこの間まで暑い暑い、と言っていたのが、
気づけば山の緑にところどころ紅や黄が混ざるようになって、
もう秋は終りに近づいているという。

遊子川の秋は短いみたいです。

早く雨包山の紅葉を見に行かなくちゃ。


さて、愛護班の「ふるさと探訪」という企画に同行させてもらいました。

子どもたちに自分たちが暮らすふるさとの姿を心に刻んでもらいたい、
という願いのもとに毎年実施されている企画なのだそうです。
感性豊かな時期に美しい故郷の姿を刻みこむ。
子どもの時分には刻まれたものの重要さはなかなか理解できないかもしれないけど、
大人になったとき、それが貴重な財産になることは間違いない。
とても素晴らしい企画だと思います。


今年は平岩地区にあるという白岩城跡他を探訪することに。
城跡といってもここしばらくは放置されていた場所で、
探訪の三日前に雑草で生い茂っていた城跡までの道を主事さんと一緒に草刈りして前準備。

公民館は大忙し。
もはや地域のなんでも屋と化してますな。

しかし、それでも未来を見失わずに地域を活性化させていこう、という意気込みもある。

だから僕も何とかしたい、って気になれる。



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高松から帰った翌日。

城川町ではオールドスターズ開催。
シニアの運動大会みたいなもの。

当然僕は出場権はないのだけど、例によって撮影スタッフとして参加。

前日は朝9:30に出発して夜11:30に帰着。
運転時間は実に8時間オーバー。
さすがにヘトヘトで、ベッドに倒れ込む。

翌日起きてみると雨。
さすがに中止か...と思ったけど、
念のため電話してみると、なんとやっているとのこと。


外でやるクロッケーはさすがに中止になったけど、
体育館でのソフトバレーは予定通り開催。

大急ぎで会場へ向かう。

遊子川では前日は敬老会。
おもてなしされる側とはいえ、連荘で地域行事なんてタフだなあ...
...と思ってたら。


プレーを見てさらにビックリ。

いやあ、みんな元気だわ。



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渡世四十年、芸には縁のない人生でござんす。

どちらかといえば、舞台で光を浴びるスターより、
裏方で玄人仕事をしていたいタイプです。
自分自身が評価されるより、自分が作ったモノで自分を評価してもらいたい。

こんな人間ですから、宴会芸というものにはトンと縁がなく、また苦手です。
芸がある人を本当に尊敬しちゃいます。


さて、土曜日は敬老会でした。
ご老人を宴会芸でおもてなしする、というイベントなのですが、
残念ながら今年は別件の仕事でパスさせてもらいました。

しかし、たかが宴会芸とはいえ、みんな気合の入れ方が半端じゃない。
事前に真面目に練習を重ねます。

今回はそのなかでとくに練習熱心だった新選組の3人娘の練習風景を取材させてもらいました〜



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血沸き肉踊る。

祭りとは人間のそんな衝動を発散する場ではないだろうか。

正直、お祭りは昔から苦手だった。
人ごみが苦手で、喧騒が苦手で、群を成す、というのがあんまり好きじゃなかった。
こんな人間がよく二十年近くも東京で過ごせたな、と思うわけですが。

都会は多様性の塊である。
いろんな生き方が自由に選択できる。
静かに生きようと思えば、それも可能なのである。

ただひとつ不可能なのは、大自然と共に生きること、ただそれだけ。
しかしその一つの「欠け」が、都会の大きな問題となっている。


中学生の頃からずっと武道をたしなんできた。
お祭りが苦手でも、「血沸き肉踊る」衝動はよく分かる。
僕にもある。
若い頃は身体を極限まで酷使することでその衝動を発散してきた。

獣としての本能と、人間としての理性のせめぎ合い。
二者のあくなき闘争がストレスとなり、外へ発散させたい、という衝動になる。


その衝動を正しく外に発散させること。
お祭りもその方法の一つだと思えれば、なかなか悪くない。


血沸き肉踊る。

日曜日は遊子谷の秋祭り。

七つの鹿が踊り舞う。



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「自由」。...心地よい響きの言葉である。


しかし、ややもすればそれは「自分に都合の良い選択」になってしまう。
狭い了見の中で自分の嗜好による選択の連続は、
自分の幅を拡げるどころか、自分を退化させかねないと思う。

目の前の利益・嗜好による一時的な選択ではなく、長期的な視野に基づいた、
自分の幅を拡げる好機を捉える選択をしていきたいものです。
それこそが自由を手に入れる、ということではないでしょうか。


PTAのレクバレー大会に参加させてもらいました。
バレーなんてほとんど経験もなく、人不足故の助っ人依頼と分かっていながら、
二ヶ月も前から前もって丁寧に声をかけてくれていたのが嬉しかった。

団体球技というもっとも苦手なスポーツジャンルで、
二十代なら間違いなくにべもなく断っていたところ。
助っ人を引き受けたのは、「集落応援隊」という仕事柄もあったろう。
ただ、「人の期待に応える喜び」というものも遅まきながら感じはじめた頃でもある。


実際、練習に参加してみたら、最初は上手くいかなくてなかなか楽しめなかったのだけど、
試合数をどんどん重ねていくごとに、リズムに乗り始めるとやはり楽しい。
身体を動かす楽しさを徐々に思い出していった。

子のいない独身男には通常縁のない、「PTA」という組織の世界が少し見えたのも収穫だった。


どんな小さな集落でも、単一的な世界というものはありえない。
同じ場所でも、そこにはさまざまな世界が重なる複雑怪奇な世界なのである。

そのことに気づけば、どんな田舎でも、「なにもない」と思うことはない。
どんな田舎でだって楽しく過ごせる。


...そう思いませんか?



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昔からノリは悪いほうである。
しかし一度乗せられると、とことん乗ってしまうほうでもある。
それでまた逆に引かれるタイプでもある。
どうもものごとを軽いノリで楽しくやる、というのが苦手らしい。

どちらかといえば用心深いほうである。
なにか新しいことに取り組むときは、その正体をしっかり見定めようという警戒心がまず働く。
しかし、最後の決め手は論理的根拠によるものではなく、
むしろ感覚的根拠、いわゆる「カン」で決めてしまうことが多い。

どちらかといえばグループワークに関しては消極的なほうである。
当然リーダーシップなどというものは皆無で、我が道を淡々と進むタイプである。
しかし最近はなにかとちょっとしたまとめ役をやる機会にあたる。
これも歳故のことなのだろうか。


こんな人間が地域おこし要員をやってていいのだろうか、と日々思いながらも、
一方で「ま、なんとかなるだろう」と楽観的に楽しく取り組んでいる自分もいる。

日々疑問や不安を抱えながらも、充実した毎日を実感しながら過ごせているのは、
けっして世界を感じ取る感覚が鈍くなったからではなく、逆に鋭くなったから、と信じたい。
疑問や不安に押しつぶされないのは、自分が強くなったのだと信じたい。


遊子川に来て半年。
さまざまな思いが交錯する中、城川町最大の運動イベント「城川オリンピック」が開催されました。

毎年開催されるけどオリンピック。
昭和43年から毎年開催されている城川の伝統行事の一つ。


身体を動かすことは気持がイイ。
みんなで運動するのはさらに気持がイイ。


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東京から風邪を持ってきてしまったらしく、体調が芳しくない...

しかし休む間もなく次の行事が迫ってくる。


城川では毎年秋、オリンピックという地区対抗運動会が開催されています。
城川内の魚成、土居、高川、遊子川の4地区が火花を散らして戦うわけで。
毎年開催されるのに「オリンピック」なんてどこか妙ですが、
もう40年以上も毎年開催されている、城川地区の伝統的な地域行事となっています。

愛媛の県民性は「真面目」。
何事にも事前にきちんと練習をするのがこの地域の特徴みたいです。

オリンピックも例にもれず、本番までの2週間、みっちり練習が組まれているわけで。

練習初日、遊子川地区住民の一致団結を誓う結団式を行いました。



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学生時代の運動会の記憶はあまりない。

それなりに規模の大きなマンモス校だったので、
生徒の数は多かったけれど、親が自営業だったので、
仕事が忙しく、応援に来てもらった記憶もない。

応援合戦や、組体操、フォークダンス、玉入れ、綱引き、...
それなりにやったような気がするけれど、
大して運動神経も良くなかったから成績もパットせず、
僕の中では運動会が楽しかった、という記憶は薄い。


そんな自分が再び運動会に出ることになるなんて。
いまだに子の親にも慣れていないのに。


遊子川地区の大運動会が開催されました。
前日まですごい雨で準備もできず、開催が危ぶまれたけど、
当日はなんとか雨も上がり、無事開催出来る運びとなりました。

僕は三種目出場しましたが、日頃の運動不足が祟り、
めちゃくちゃ疲れた。


でも楽しかった。
運動会って楽しいものなんだ。



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城川の盆踊り大会「奥伊予花火大会」に続いて、遊子川の盆踊り大会。
遊子川小学校での開催。

地区合同の前日の大会に比べれば、規模は小さいけれど、
大規模に、かつ派手にやるほうが盛り上がるかもしれないけれど、
地域を絞るぶん、地域密着型の盆踊り大会になる。
これはこれで悪くない。

何でもかんでも大規模にすれば良い時代は終わりつつある。
これからの産業はそのことを噛み締める必要があると思う。


朝10時準備スタート。
一気に準備して、一気に盛り上がり、その日のうちに片付けてしまう。

一過性の盛り上がりの中に切なさを感じつつ、
その切なさが故にさらに盛り上がる。
だから祭りは盛り上がるのでしょうか。

今回はほぼ裏方での参加でした。
お祭りの裏方も初経験。
主に撮影要員として、盆踊りの一部始終を記録。


祭りの醍醐味、というものを肌で感じることができました。



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今日は遊子谷地区の楽念仏でした。

楽念仏?

この言葉をこちらに来てはじめて聞いたのですが、
このへんではあちこちで行われている行事だそうです。

いったいどのようなものなのか?

今回はじめてその楽念仏なるものを見ることができました。



shikokuchuou_cityview.jpg


愛護班キャンプ、午前中の紙漉き体験を終えた後は。

三島公園でランチ。
ここは、映画「書道ガールズ」のロケ地にもなった場所。
芝生がキレイで、四国中央市が一望できる丘の上からの眺めが素晴らしい。

ランチの後は、エリエール(大王製紙)の工場見学。
遊子川の親子たちには好評だったようだけど、僕はどうも。
あの喧騒と引き換えに人間は何を得て、何を失ったのだろう...

工場見学後は、森と湖畔の公園へ。
テントを張り、夕食の準備。
夕食の後、花火、自然観察(昆虫採集)。

慣れない作業の連続、盛りだくさんの一日で身も心もヘトヘト。
お酒が少し入ったこともあって、夜十時前にはご就寝。


インドア派なだけに、こういう機会でもなければキャンプなんてめったに行かない。
そう思うとやはり貴重な経験ができた、いい一日でした。



papermuseum_plate.jpg


愛媛県はとても教育熱心。
東京からやってきた自分の目にはそのように写ります。

学校以外の教育、つまり社会教育活動を担う機関として、公民館があるわけですが、
そのほかに社会教育を行う地域の自治組織として「愛護班」というものがあります。
学校でいうところのPTAみたいなものなんだろうけど、
東京にいたときはもちろん、広島にいた時でさえ、
愛護班なる言葉は聞いたことがありませんでした。
Wikipediaにもないところをみると、愛媛県独自のローカル組織なのでしょうか。


その愛護班の活動の一環として、キャンプへ行ってきました。
キャンプといってもその内容は、
紙漉体験や工場見学などのプログラムも折り込まれたボリューム満点のもの。
遊子川在住のお巡りさんが企画立案したものなのだけど、
その本人は遠く東北の震災支援へ。
...お勤めご苦労様です。


インドア派かアウトドア派かと問われると、迷わずインドア派と答える自分ですが、
これも地域住民の方とのまたとない交流の場。
...というわけで行ってきました。


場所は四国中央市。
製紙工場が立ち並ぶ、紙の町。

まず最初は、紙の町資料館での紙漉き体験。



nagoshisai1.jpg


本日は遊子谷の神社、天満神社で夏越祭(なごしさい)。

読んで字のごとく、厳しい夏を乗り越え、無事豊作となるようお祈りする神事...らしい。


事前に各戸にお札が配られ、前夜は枕元に置いて寝て、
翌日神社へ持って行ってお参りすると、願いが叶う...らしい。


信心とは、信じることで願いが叶うかどうかが問題なのではなく、
「信じる」という行為により心を浄化し、気持ちを前向きに向け、
生きるエネルギーとすることがその目的なのではないでしょうか。


信心のない地域ほど寂しいものはない。
たとえ24時間明るい光で照らされたとしても。



birthday_cake.jpg


田舎は地域組織が多い。

会社、サークル、学校...と都会での19年、
様々な組織に属してきたけれど、地域組織というものには一度として属したことがない。
都会は地域性よりも機能性で繋がる。
だから田舎での地域組織の多さにはびっくりさせられる。

遊子川では同じ地域内でもさらに、
60代以上の老年世代では「老人クラブ」、
40〜50代の壮年世代では「遊子川塾」、
20〜30代では「新泉組」、
と年代ごとにまた組織が存在するわけで。

その一番若い世代の集まりである新泉組が、誕生日パーティーを開いてくれました。
サプライズで。

40の大台を見知らぬ新天地で迎えました。

何歳になってもお祝いしてもらえるのは嬉しいことです。
...照れるけど。



yusukawa_school_ground.jpg


授業参観にはあまり良い思い出がありません。

幼少時に両親が離婚して、父方の祖父母に預けられたのですが、
祖父母とも自営業で忙しく、父兄参観どころじゃなく、
授業参観に来てもらった記憶がほとんどない。

そういうのが六年間続いたから、
小学校を卒業する頃には、そういうもんだという
あきらめに近い納得感を抱いたまま、僕は大人になった。


遊子川小学校での授業参観の日、
お父さんが急病でお母さんが病院に連れていかなかくてはならなくなった、
という生徒の授業参観のピンチヒッターを頼まれました。

この歳にして子どもを持った経験がないので、
父兄の立場で授業参観に参加したことなど当然一度もなく、
こんな自分が代役が務まるのか、という不安を感じながらも、
集落応援隊として住民の生活を「応援」するのが自分の務めだし、
限界集落での教育現場に立ち会えるのも貴重な経験だ...


ということで興味津々、不安ドキドキで行ってきました、授業参観。



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今日は午後から花苗配布。

城川が町政だった頃の町長が海外視察で感銘を受けたドイツのとある街をモデルとして、
城川でも花の街運動を展開したものだとか。

素晴らしい取り組みだと思います。
花を見て、心の和まない人はいないもの。


しかし梅雨の合間の久々の晴れ間が訪れたと思ったら、いきなりの猛暑。

半日がかりの炎天下での作業はきつかった〜



yusukawa_nanashika1.jpg


城川町の伝統芸能に鹿踊りがあります。
毎年秋に神社に奉納されます。

地区によって鹿の数に差があるようで、
窪野は「八つ鹿」、遊子川は「七鹿」、予子林では「六つ鹿」、惣川、男河内では「五つ鹿」
となっています。


元は奥州は伊達家により伝わるものがこの地域に伝わり、
村から村へ伝承する際に、鹿の数を一つ減らさないと教えない、
とのことから一つづつ鹿の数が減っていったのだそうです。

実際にその鹿踊りをまだ見たことはないのですが、
写真を見る限り、獅子踊りの面を鹿の頭に変えたような感じ。

遊子川の鹿の面は長年の使用により損傷が激しく、
今年、修復作業を行いました。
修復前の面を見ていないのでどの程度修復されたのかはよく分かりませんが、
修復後の面を見るかぎりはほぼ新品。

今日は新しくなった面に覆いの布を取り付ける作業をお手伝いしました。

裁縫仕事は苦手なんだけどな。

まあ、それでもなんでもやってみなくちゃね。



danger_flag.jpg


遊子川地区内の危険箇所点検作業に同行させてもらいました。

子供たちが立ち入ると危険な箇所に、
注意を促す旗を立てているのですが、
その旗の付け替えが主な作業。
去年取り付けたものがぼろぼろになっているので、
新しいものに取り替えます。
同時に新たに設置すべき箇所があれば旗を設置する作業も行いました。

都会からきた軟弱者の目からすれば、
遊子川全体が危険地帯のようなものだけど。
実際、急峻な斜面が展開するこの地域一帯は土砂崩れの危険地帯に指定されています。

ここでは生と死が常に隣りあっている。
普段の生活は平穏そのものだけど、ちょっと油断すれば死はすぐそばにある。
まぶしい陽射しのすぐそばには限りなく暗い闇がある。
ここでは「生きる」ことをいやが上にも意識させられる。
都会にはないシビアさがここにはある。


僕らはみんな生きている。
生きているから笑うんだ。
僕らはみんな生きている。
生きているから嬉しいんだ。



yusukawa_tent.jpg


夏にキャンプをやる、ということでそれに使うテントを公民館前の駐車場に干しました。

倉庫に眠っていたテントに風を通し、日に当てることで、使える状態にするわけです。

遊子川は昼と夜の寒暖の差が激しく、
朝夕はまだちょっと寒いくらいですが、昼は日が照るともうけっこうな暑さ。

汗だくになりながら、公民館の前でテント組み立て作業。
そして夕方にはまた解体、梱包作業。

しかし暑い。
この時期でこの暑さなのだから、本番はいかばかりか。
ちょっとしたサウナ風呂ですな。


しかし基本的にインドア人間の自分が今、こうしてテントを組み立てているなんて、なんか不思議。
やってみると意外とできるもので、しかも楽しい。
人生こんな風に思いこみでやらずに見逃している「おもしろさ」がたくさんあるのかもしれない。


人生いろいろ面白いことがある。
人生を面白くするには、おもしろさを見つけることにどれだけ貪欲になれるか。
これにつきると思うのです。
人生を面白くするのもつまらなくするのも自分次第。


...ということを感じた肉体労働な一日でした。



yusukawa_crocket2.jpg


  限界集落:
  過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、
  冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落
  (Wikipediaより)


遊子川は限界集落です。

「限界集落」と言葉で聞くと、年寄りばかりで元気がない地域、というイメージを持ってしまうけど、
生活維持のために必要な人口が不足しているかもしれないけどれど、
そこで暮らす住民のみんなは子供から大人まで、みんな元気。

若い人たちがソフトボールやバレーボールを楽しむ一方で、
お年寄りはクロッケーなるスポーツを楽しまれているとのこと。

Wikipediaで調べると、クロッケーとは、


  「芝生のコートで行われるイギリス発祥の球技。日本におけるゲートボールの原型」


だとか。


ゲートボールではなく、「クロッケー」というところがなんかオシャレです。

そのクロッケーを初体験。

年寄りのスポーツと侮るなかれ。
...なかなか奥が深い。


yusukawa_koinobori.jpg


遊子川は基本的に川を挟んだ峡谷の集落です。

その峡谷にもうすぐ端午の節句で鯉のぼりをかける、ということで
その設置のお手伝いに行ってきました。
昨年よりはじめた行事だそうです。

峡谷の両端で固定して張られた1本のワイヤー上に35匹の鯉を吊るす、
仕掛けとしては単純なものですが、
およそ100mはあろうかという距離に巨大な鯉を35匹も上げるということは、
それはもう大変な作業なわけです。

何事もスケールが大きくなると、それに費やされるエネルギーは莫大なものになるわけで、
この日も地区の男衆が10人ほど集まっての一大行事。


3時間ほどかけて上った35匹の鯉が風になびく様はそりゃもう壮観。
この日は天気も良くて、風も適度に吹いていて、まさに鯉のぼり日和。


ああ、絶景かな、絶景かな。


ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
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広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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